- 英
- poison oak
- 関
- ツタウルシ、トキシコデンドロン属、ウルシ科
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/28 13:17:35」(JST)
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この項目では、植物のウルシについて説明しています。塗料の漆については「漆」をご覧ください。 |
ウルシ |
Toxicodendron vernicifluum(2009年8月2日)
|
分類(APG III) |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 Angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 Eudicots |
階級なし |
: |
コア真正双子葉類 Core eudicots |
階級なし |
: |
バラ類 Rosids |
階級なし |
: |
真正バラ類II Eurosids II |
目 |
: |
ムクロジ目 Sapindales |
科 |
: |
ウルシ科 Anacardiaceae |
属 |
: |
ウルシ属 Toxicodendron |
種 |
: |
ウルシ T. vernicifluum |
|
学名 |
Toxicodendron vernicifluum
(Stokes) F.A.Barkley[1] |
シノニム |
Rhus vernicifera DC.
Rhus verniciflua Stokes
|
和名 |
ウルシ(漆) |
英名 |
lacquer tree、Chinese lacquer、
Japanese lacquer-tree、varnish tree、
Japanese lacquer tree |
ウルシ(漆、学名: Toxicodendron vernicifluum、英: Lacquer tree) は、ウルシ科ウルシ属の落葉高木。
目次
- 1 特徴
- 2 分布・生育地
- 3 利用
- 4 ウルシかぶれ
- 5 ウルシ属
- 6 脚注
- 7 参考文献
- 8 関連項目
- 9 外部リンク
特徴
樹高3 - 10m以上になり、雌雄異株。樹皮は灰白色。
葉は3 - 9対で、卵形か楕円形の小葉をもつ奇数羽状複葉で、紅葉する。
花は6月ごろ、葉腋に黄緑色の小花を多数総状につける。
果実はゆがんだ扁平の核果で、10月ごろ成熟して黄褐色となる。
分布・生育地
アジアが原産。中国・朝鮮・日本で漆を採取するため古くから広く栽培されていた。
日本には中国経由で渡来したという説がある。しかし、中国より古い時代の漆器が日本の縄文時代の遺跡から発掘されており、また自然木と考えられるウルシも縄文時代より日本各地で出土していることから、中国から持ち込まれたのではなく、日本国内に元々自生していた可能性も考えられる。また、採取法の違いなどから、日本の漆器を独自のものとする説もある。1984年に福井県若狭町の鳥浜貝塚で出土した木片を、2011年に東北大学が調査したところ、およそ1万2600年前のものであることが判っているが、これがいまのところ最古のウルシである。[2][3]。
利用
樹皮を傷つけて生漆を採る。材は、耐湿性があり、黄色で箱や挽き物細工にする。
果実は乾かした後、しぼって木蝋を採る。
若い新芽の部分は食べることができ、味噌汁や天ぷらにすると美味しく食べられる。これは元々、漆塗りの修行をしている人が、漆に対する免疫をつくるために食べた(アレルゲン免疫療法を参照)のが始まりだという。ただし、「食べた後に舌が少しピリピリし出した」という報告もあるため、食べない方が無難である。
ウルシかぶれ
本種をはじめ、近縁種はアレルギー性接触性皮膚炎[4](いわゆる「ウルシかぶれ」)を起こしやすいことで有名である。これは、ウルシオールという物質によるものである。人によっては、ウルシに触れなくとも、近くを通っただけでかぶれを起こすといわれている。また、山火事などでウルシなどの木が燃えた場合、その煙を吸い込むと気管支や肺内部がかぶれて呼吸困難となり、非常に危険である。
ウルシ属
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ウィキスピーシーズにウルシ属に関する情報があります。 |
|
ウィキメディア・コモンズには、ウルシ属に関連するカテゴリがあります。 |
ウルシ属(ウルシぞく、学名: Toxicodendron)は、ウルシ科の属の一つ。
- Toxicodendron acuminatum
- Toxicodendron diversilobum
- ツタウルシ Toxicodendron orientale
- タイワンツタウルシ Toxicodendron orientale subsp. hispidum
- Toxicodendron parviflorum
- Toxicodendron potaninii
- アメリカツタウルシ(ポイズンオーク)Toxicodendron pubescens
- Toxicodendron radicans
- ポイズンアイビー Toxicodendron radicans subsp. radicans
- Toxicodendron rydbergii
- Toxicodendron striatum
- ハゼノキ Toxicodendron succedaneum
- ヤマハゼ Toxicodendron sylvestre
- ヤマウルシ Toxicodendron trichocarpum
- ウルシ Toxicodendron vernicifluum
- ドクウルシ(ポイズンシュマック)Toxicodendron vernix
脚注
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年12月9日閲覧。
- ^ 2011年11月6日、第26回日本植生史学会大会で東北大学の鈴木三男教授らのグループが発表。
- ^ “1万2600万年前のウルシ展示 県立若狭歴史民俗資料館 社会 福井のニュース”. 福井新聞 (2011年10月14日). 2012年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月9日閲覧。
- ^ アレルギー反応であって、ウルシオール自体が「毒性分」であるわけではない。
参考文献
- 茂木透写真 『樹に咲く花 離弁花2』 高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、280-281頁。ISBN 4-635-07004-2。
関連項目
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ウィキスピーシーズにウルシに関する情報があります。 |
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ウィキメディア・コモンズには、ウルシに関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク
- Toxicodendron vernicifluum (Stokes) F. Barkley, ITIS, http://www.itis.gov/servlet/SingleRpt/SingleRpt?search_topic=TSN&search_value=506462 2011年12月9日閲覧。 (英語)
- Toxicodendron vernicifluum - National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語)
- Toxicodendron vernicifluum - Encyclopedia of Life (英語)
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- ウルシ科(ウルシか、Anacardiaceae)は、 双子葉植物に属する科で、70属980種 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
パッチテスト試薬 ベルガモット油10%
組成
有効成分(1g中)
添加物(基剤)
効能または効果
効能又は効果
- 本品の少量を適当な布等に塗布し、皮膚面に2日間貼付し、剥がしてから30分から1時間後及び1日後に反応を以下の基準により判定する。
なお、必要に応じて3〜5日後にも同様に判定する。
− 反応なし
?+ 弱い紅斑
+ 紅斑+浸潤+ときに丘疹
++ 紅斑+浸潤+丘疹+小水疱
+++ 大水疱
★リンクテーブル★
[★]
- ラ
- Toxicodendron
- 関
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[★]
- ラ
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