- 英
- anise
WordNet
- native to Egypt but cultivated widely for its aromatic seeds and the oil from them used medicinally and as a flavoring in cookery (同)anise plant, Pimpinella anisum
- liquorice-flavored seeds, used medicinally and in cooking and liquors (同)aniseed, anise seed
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- アニス(地中海沿岸産のセリ科の草;実は香味料)
- アニシード(アニスの実;芳香がありアルコール飲料に用いる)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/14 19:06:31」(JST)
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この項目では、植物のアニスについて説明しています。その他のアニスについては「アニス (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
アニス |
アニスの植物画
|
分類(APG III) |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 eudicots |
階級なし |
: |
コア真正双子葉類 core eudicots |
階級なし |
: |
キク類 asterids |
階級なし |
: |
キキョウ類 campanulids |
目 |
: |
セリ目 Apiales |
科 |
: |
セリ科 Apiaceae |
属 |
: |
ミツバグサ属
Pimpinella [1][2] |
種 |
: |
アニス P. anisum [3] |
|
学名 |
Pimpinella anisum L. (1753) [3][4][5] |
和名 |
アニス[3] |
英名 |
anise |
アニス (anise, Pimpinella anisum) はセリ科の一年草。原産地はギリシア、エジプトといった地中海東部地域である。開花期には花茎が伸びて高さ50cmほどの高さにまで成長する。種のように見える果実をアニス果(別名アニシード aniseed)と呼び、香辛料として用いる。トウシキミの実(八角・スターアニス)やフェンネルシード(ウイキョウ)と似た甘い香りがある。西洋茴香(セイヨウウイキョウ)と表示されることもある。
イギリスでは1305年に課税の対象となった。集まった税金はロンドン橋の修理のための資金となった。
イーストン聖書辞典(1897年)によると、新約聖書の「マタイによる福音書」23章23節に出てくる「アニス」は、現在ではイノンドと呼ばれる植物を指している。
目次
- 1 利用
- 2 ギャラリー
- 3 脚注および参考文献
- 4 外部リンク
利用
ケーキやクッキーなどの菓子類やパン、アブサンやウーゾやイエーガーマイスターなどのリキュールの他、カレーや魚介類、鶏などの料理、クリームスープ、ソースにも使用される。時には息の香りを良くするためや、消化剤としてや、咳や頭痛を鎮めるためにも用いられる。
果実は長さ5mm程度で2つに結合した心皮からなる双懸果であり、強い芳香を持つ。地上に出ている部分は若いうちは野菜として食用にされる。茎はセロリと食感が似ており、香りはアニシードよりもずっと弱い。
アニスは古代ギリシアの時代には主として薬草として扱われ、母乳の分泌を促進する、あるいは分泌期間を延ばすものと信じられてきた。また、魔よけとしての効能も持つと信じられてきた。ローマ人は胃のもたれを解消するため、アニスケーキを食した。他にも、健胃剤、駆虫剤、去痰剤、歯磨き粉の成分として使われてきた。
果実を水蒸気蒸留することで、揮発性のアニス油が得られ、香料として使うほか、少量を腹の張りや子供の疝痛(発作性の腹痛)の治療薬として使うことがある。アニス油は沸点210℃の黄色の液体で、成分は90%程度がアネトールである。他にカビコール、アニスアルデヒド、アニス酸、テルペンなどを含む。
シキミ科の八角(スターアニス)も同じアネトールを含むが、アニスと植物学上の類縁関係にはない。八角はアニスと似た味と香りを持ち、より安価であるため、アニスの代用品として使用されることがある。
ギャラリー
脚注および参考文献
- ^ 米倉浩司 『高等植物分類表』 北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2。
- ^ 大場秀章(編著) 『植物分類表』 アボック社、2010年、第2刷。ISBN 978-4-900358-61-4。
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pimpinella anisum L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月3日閲覧。
- ^ Missouri Botanical Garden. “Pimpinella anisum L.”. Tropicos. 2012年7月3日閲覧。
- ^ IPNI. “Pimpinella anisum L.”. 2012年7月3日閲覧。
- バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(編) 『世界の食用植物文化図鑑』 山本紀夫(訳)、柊風舎、291ページ。ISBN 978-4-903530-35-2。
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、アニスに関連するカテゴリがあります。 |
|
ウィキスピーシーズにアニスに関する情報があります。 |
- Pimpinella anisum - Encyclopedia of Life
- Pimpinella anisum - National Center for Biotechnology Information (NCBI)
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- アニス 英名:Anise 和名:Pimpinella anisum(ピンピネラ・アニスム) 科名:セリ科 一年草 原産地:アナトリア、エジプト 主な産地:インド、パキスタン、スペイン、イタリア、フランス、トルコ、エジプト、イスラエル、アメリカ ...
- スパイスとハーブはS&B。エスビー食品コーポレイトサイトへようこそ! ... ウェディングケーキのルーツになったお菓子 アニスは、かなり古い時代から、ヨーロッパ各地で栽培されていました。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アニスーマ坐剤
組成
成分・含量(1個中)
- ジプロフィリン 100mg
日局 dl-メチルエフェドリン塩酸塩 10mg
添加物
禁忌
- キサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者
- カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン等)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- 下記疾患に伴う咳嗽及び気道閉塞症状
- 小児気管支喘息、喘息性気管支炎
- 経口投与が困難な場合の下記疾患に伴う咳嗽及び気道閉塞症状
- 急性気管支炎、感冒・上気道炎
- 通常、体重20kg以上の小児及び成人には1回1〜2個を1日1〜2回、6〜12時間の間隔をおいて、就寝前又は必要時に直腸内に挿入する。
20kg以下の小児には適宜分割して投与する。
慎重投与
- 心疾患のある患者[心筋刺激作用を有するため、動悸、不整脈等があらわれるおそれがある。]
- てんかんの患者[中枢刺激作用によって発作を起こすおそれがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強するおそれがある。]
- 急性腎炎の患者[腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増強するおそれがある。]
薬効薬理
- ジプロフィリンはフォスフォジエステラーゼ活性を阻害し、細胞中のcyclic3’,5’-AMPを増加させ、気管支拡張作用をあらわす。1)2)3)
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩の亜硫酸ガス吸入によるモルモット実験咳に対する鎮咳作用(ED50)は皮下投与24mg/kgで、エフェドリンの0.7倍、コデインの0.6倍である。また機械的刺激に対しては腹腔内投与35.2mg/kgで、コデインの0.4倍である。4)
- アセチルコリン-塩酸、ヒスタミン-塩酸による摘出気管支収縮に対し、ジプロフィリン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩各単独使用に比し、アニスーマ坐剤の気管支拡張率が大となり気管支拡張作用の相乗効果が認められた。(ラット)5)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 7-(2,3-Dihydroxypropyl) theophylline
分子式
分子量
融点
性状
- ジプロフィリンは白色の粉末又は粒で、においはなく、味は苦い。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
一般名
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩(別名:dl-塩酸メチルエフェドリン)
(dl-Methylephedrine Hydrochloride)
化学名
- (1RS ,2SR )-2-Dimethylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、無水酢酸にほとんど溶けない。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
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- 英
- anistreplase
- 血栓溶解薬、遺伝子組換えプラスミノーゲン活性化因子
[★]
ジプロフィリン、dl-塩酸メチルエフェドリン
- 同
- Anysumer F