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開発元 | マイクロソフト |
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初版 | 1983年10月25日(33年前) (1983-10-25)[1] (Multi-Tool Wordとして発売) 1991年12月20日(24年前) (1991-12-20)[2] |
最新版 | Windows版 2016(16.0.4429.1024) OS X版 2016(15.19.1) |
対応OS | Windows 7 SP1以降, OS X Yosemite以降, iOS 8以降 |
種別 | ワードプロセッサ |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト |
products.office/ja-jp/word |
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Microsoft Word(マイクロソフト・ワード)は、マイクロソフトがWindows, OS X及びiOS向けに販売している文書作成ソフトウェア。
Microsoft Excelとともに、同社のオフィススイート、Microsoft Officeの中核をなすアプリケーションである。一般的にはワード(WordまたはMS-Wordとも)と呼ばれることが多いが、「ワード」と名称が付く商品名や商標名は他にもある。
Wordの最初のバージョンを開発したのは、ビル・ゲイツの個人的な技術アドバイザーでもあったリチャード・ブロディである[3][4]。
1981年にリチャード・ブロディがマイクロソフトに入社、一年後にブロディはWordのプログラミングを任された(Wordは成功を収めたものの、のちにブロディはマイクロソフトを退社し、著述業へ転身した)[3][4]。
1983年5月、Multi-Tool Wordの名前でXenix向けに発売された。この最初のWordは、同社初のグラフィカルユーザインタフェースを採用した製品であり、Microsoft Mouseという名前のマウス製品が同時発売となった。初期のWindowsは、この初代Wordで採用されていたインターフェイスを採用しており、このWordを開発する際に構築された開発ライブラリ名がWindowsと呼ばれていたとされる。翌84年1月にはMicrosoft Word 1.0 for Macを発表した。
日本市場においてワープロソフトと言えば、MS-DOS時代からジャストシステムの一太郎が絶対的なシェアを持っており、英語文化圏で開発されたWordは文字数指定や縦書きといった日本語特有の文化に対応した機能を持っておらず、且つ、Microsoft製のWindows用の日本語入力ソフトであるMicrosoft IMEは未熟だったため、Wordは苦戦を強いられていた。また、英語文化圏でもコーレル(当時はノベル社)のWordPerfectがシェアを50%以上とっており、現在にあるその地位にはいなかった。ただ、Mac版は日本語化が遅れたため日本国内ではエルゴソフトのEGWORDに押されていたものの、英語文化圏においてクラリス社のMacWriteやNisus社のNisus Writerと並ぶ人気ワープロソフトであった。
その後、競合製品の機能を積極的に取り込んだほか、スタイルシートなどのオリジナルの機能も追加して高機能化を推し進めた(このWordオリジナルの機能は逆に競合製品に取り込まれている)。また、日本語独自機能はマイクロソフト(日本法人)が主体として開発するようになり、日本語処理を強化していった。
競合他社への情報提供の時間差を利用して自社製OSであるWindows 95の発売と同時に対応バージョンのWord 95を発売し、Excelの人気をテコにバンドルしたセットでPCメーカーにプリインストール販売戦略を推進することでシェアを高めていった。その結果、ライバルのWordPerfectのシェアが当時50%あったものが、コーレル売却時には10%になったため、当時のWordPerfectの開発元であったノベル社はMicrosoftを独占禁止法違反でユタ州連邦地方裁判所に提訴している。ノベル社の主張は、同社が「WordPerfect」と「Quattro Pro」を所有していた期間にMicrosoft社がオフィス向けアプリケーション市場の競争を排除する行為によってノベル社に損害を与えたというものである。現在、シェアはWordが圧倒的に優勢となっている。
また、日本国内においても、Microsoft Officeのバンドル・プリインストールの際はWordとExcelをセットで販売する方針を強化し、一太郎とExcelといった組み合わせを認めない、と行った手法が横行した。これには1998年11月に公正取引委員会より抱き合わせ販売にあたるとして排除措置命令が出された。98年当時にはすでに「Word 97」の日本語版としての「Word 98」が発売されるほどにまで製品基盤が強化されており、この戦略が定着したものとなっていた。この時、この戦略をなぞる形で「Personal business Edition」が発売されている。
Windows用ではWord95、97、98、2000、2002、2003、2007、2010、2013を経て、2015年現在「Word 2016」が最新版である。なお、Word 98は当時評判の悪かった日本語処理の向上、およびライバル製品(一太郎)の存在する日本市場上の戦略により投入された、欧米では発売されていない独自のバージョンである。またWord 98は大韓民国においても朝鮮語版が発売されている(発売の背景は不明)。
MicrosoftがDOS版、Macintosh版、Windows版のバージョンが異なっていた物を統一する事にした際、ローカライズの時間差からWord for WindowsのVer. 2.0の日本語版がVer. 5.0として登場したため、Ver. 1.2AからVer. 5.0へのジャンプとなった(英語版はVer. 2.0からVer. 6.0とジャンプした)。
数式エディタには他のOfficeと同様にMicrosoft数式を使用する。これはデザインサイエンス社のMathTypeの機能限定版であり、色付けや数式番号機能が使えない。Word 2007からはMicrosoft製の新しい数式エディタが導入された。これはTeXのような打ち込みで記述が可能で、高度な数式が簡単に記述できるようになったが、日本語版では入力した英字が既定では斜体にならないというバグがある。これは2008年5月現在修正されていない。この新しい数式エディタはWord 2007でのみ使用可能で、PowerPoint 2007等では使えない(画像ファイルになる)。
2009年8月、米国のテキサス州東部地区連邦地方裁判所がカナダの企業i4iによる特許侵害の訴えを認め、米国内でのMicrosoft Wordの販売・輸入を禁止する判決を下した[5]。侵害が認められたのはXMLを用いたテキストの整形に関する特許。
基本的に上位互換で、新しいバージョンでは古いバージョンで作成したファイルを開くことができる。新しいバージョンで作成したファイルを古いバージョンで開いた場合、新しい機能を使って作成された部分は編集できないなどの制限があるほか、見た目も違う場合がある。単純なテキストの場合は、ほとんどの場合は問題ない。同じ内部バージョンでも、OSが違うとフォーマットが崩れる場合がある(例:内部バージョンが同じ12の、Word 2007で作成したファイルをWord 2008で開いた場合など)。印刷した際のフォーマットが重要な場合は、PDFなどで出力する必要がある。
Word 2007から標準でPDF形式のファイルを書き出せるようになった。ただし、機能はAdobe Acrobatなどと比較して限定されたもので、複雑な図形などを使うと出力がおかしくなる。なお、Mac OS XはもともとOS自体がPDF作成機能を持っている。
Microsoft WordがDOS版の頃から使っている拡張子「.doc」は、古くから別のフォーマットのファイルにも使われていた。ソフトウエアを配布する場合、その説明書を「readme.doc」等のファイル名でプレーンテキストで付属させるケースが多かった。また、WordPerfectの文書も同じ拡張子を用いていた。
Windows95が発売され、インターネットが爆発的に普及する時期になると、Windows95に付属する簡易ワープロソフトとOffice 95のMicrosoft Wordが拡張子.docを使う事が問題視されるようになった。「拡張子が.docでもWordの文書でなければ従来のテキストファイルビューアで開き、Wordの文書であればWordで開く」という風変わりな拡張子判定プログラムが出回った程である。この時期からテキストファイルでは「.doc」を避けて「.txt」のみを用いるようになった。
2010年現在の最新版であるWord 2010の文書ファイルの拡張子の標準は「.docx」であるが従来のWord 2003までの「.doc」の選択もできる。一方、「.docx」形式で作成された文書ファイルを、旧バージョンのWord 2003等で開くことはできないため、互換パックをMicrosoftのサイトからダウンロードする必要がある。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2009年3月) |
日本そして各国ではシェアこそ高い地位を誇っているが、日本と欧米での書類作成文化の違いから、Wordの操作性・使い勝手に不満を持つ者も少なくはない。主に以下の点が批判されている。
これらが原因で[要出典]文筆業者や脚本家はWordを敬遠し、一太郎など他のワープロソフトを使用したり、テキストエディタとページレイアウトソフトを併用している場合がある。また、表計算ソフトのExcelを複雑な罫線を多用する場合に利用したり、プレゼンテーションソフトのPowerPointを、図表が多い文書やリーフレット・パンフレットを作成する用途に使う者もいる(実際にアスキー・ドットPC2007年8月号では、その特集が組まれている)。
なお、Wordは元々が英文用文書作成機能に特化した製品であり、その目的から外れる機能については競合製品に劣る点が多いが、Microsoft OfficeにはExcel(表・グラフ)、Visio(グラフィック)、Publisher(ページレイアウト)といったWordでは不足する機能を補完するツールがそろっているため、これらを併用したほうが効率的に仕事ができる場合が多い。
その一方で、オートコレクト機能を利用して一般的な定型文書制作時に行われる挨拶文や起承転結部分のテンプレートを呼び出して入力を簡略化するツール等も追加されている。
Windows版のみであるがWord Viewerが無償で配布されている。Microsoft Wordで作成された文書の表示・印刷などに限られる。
Microsoft Wordのページ数の限界は32768ページであり、これ以上増やそうとするとフリーズしてしまう。
凡例: | 旧バージョン | 以前のバージョン、サポート中 | 現行バージョン | 最新プレビュー版 | 将来のリリース |
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発表年 | 名称 | バージョン | 備考 |
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1991 | Word for Windows 1.2 | 以前のバージョン、サポート終了: 1.2 | Windows 3.0用。 |
1992 | Word for Windows 1.2A | 以前のバージョン、サポート終了: 1.2A | |
1993 | Word for Windows 5.0 | 以前のバージョン、サポート終了: 5.0 | Windows 3.1用。Office 1.0/1.5に含まれる。 |
1994 | Word for Windows 6.0 | 以前のバージョン、サポート終了: 6.0 | Office 4.2/4.3に含まれる。 |
1995 | Word 95 | 以前のバージョン、サポート終了: 7.0 | Office 95に含まれる。 |
1997 | Word 97 | 以前のバージョン、サポート終了: 8.0 | Office 97に含まれる。 |
1998 | Word 98 | 以前のバージョン、サポート終了: 8.5 | Office 97 Powered by Word 98のみに収録。 |
1999 | Word 2000 | 以前のバージョン、サポート終了: 9.0 | Office 2000に含まれる。 |
2001 | Word 2002 | 以前のバージョン、サポート終了: 10.0 | Office XPに含まれる。 |
2003 | Office Word 2003 | 以前のバージョン、サポート終了: 11.0 | Office 2003に含まれる。 |
2006 | Office Word 2007 | 以前のバージョン、まだサポート中: 12.0 | Office 2007に含まれる。 |
2010 | Word 2010 | 以前のバージョン、まだサポート中: 14.0 | Office 2010に含まれる。 |
2013 | Word 2013 | 以前のバージョン、まだサポート中: 15.0 | Office 2013に含まれる。 |
2016 | Word 2016 | 現在の安定版: 16.0 | Office 2016に含まれる。 |
この他にMac OS X、MS-DOS、OS/2、UNIXに対応したバージョンが存在する(日本語版が未発売のバージョンを含む)。
ウィキブックスにMicrosoft Word関連の解説書・教科書があります。 |
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In linguistics, a word is the smallest element that may be uttered in isolation with semantic or pragmatic content (with literal or practical meaning). This contrasts deeply with a morpheme, which is the smallest unit of meaning but will not necessarily stand on its own. A word may consist of a single morpheme (for example: oh!, rock, red, quick, run, expect), or several (rocks, redness, quickly, running, unexpected), whereas a morpheme may not be able to stand on its own as a word (in the words just mentioned, these are -s, -ness, -ly, -ing, un-, -ed). A complex word will typically include a root and one or more affixes (rock-s, red-ness, quick-ly, run-ning, un-expect-ed), or more than one root in a compound (black-board, rat-race). Words can be put together to build larger elements of language, such as phrases (a red rock), clauses (I threw a rock), and sentences (He threw a rock too, but he missed).
The term word may refer to a spoken word or to a written word, or sometimes to the abstract concept behind either. Spoken words are made up of units of sound called phonemes, and written words of symbols called graphemes, such as the letters of the English alphabet.
The ease or difficulty of deciphering a word depends on the language. Dictionaries categorize a language's lexicon (i.e., its vocabulary) into lemmas. These can be taken as an indication of what constitutes a "word" in the opinion of the writers of that language. The most appropriate means of measuring the length of a word is by counting its syllables or morphemes.[1] When a word has multiple definitions or multiple senses, it may result in confusion in a debate or discussion.[2]
Leonard Bloomfield introduced the concept of "Minimal Free Forms" in 1926. Words are thought of as the smallest meaningful unit of speech that can stand by themselves.[3] This correlates phonemes (units of sound) to lexemes (units of meaning). However, some written words are not minimal free forms as they make no sense by themselves (for example, the and of).[4]
Some semanticists have put forward a theory of so-called semantic primitives or semantic primes, indefinable words representing fundamental concepts that are intuitively meaningful. According to this theory, semantic primes serve as the basis for describing the meaning, without circularity, of other words and their associated conceptual denotations.[5]
In the Minimalist school of theoretical syntax, words (also called lexical items in the literature) are construed as "bundles" of linguistic features that are united into a structure with form and meaning.[6] For example, the word "koalas" has semantic features (it denotes real-world objects, koalas), category features (it is a noun), number features (it is plural and must agree with verbs, pronouns, and demonstratives in its domain), phonological features (it is pronounced a certain way), etc.
The task of defining what constitutes a "word" involves determining where one word ends and another word begins—in other words, identifying word boundaries. There are several ways to determine where the word boundaries of spoken language should be placed:
In languages with a literary tradition, there is interrelation between orthography and the question of what is considered a single word. Word separators (typically spaces) are common in modern orthography of languages using alphabetic scripts, but these are (excepting isolated precedents) a relatively modern development (see also history of writing).
In English orthography, compound expressions may contain spaces. For example, ice cream, air raid shelter and get up each are generally considered to consist of more than one word (as each of the components are free forms, with the possible exception of get).
Not all languages delimit words expressly. Mandarin Chinese is a very analytic language (with few inflectional affixes), making it unnecessary to delimit words orthographically. However, there are a great number of multiple-morpheme compounds in Mandarin, as well as a variety of bound morphemes that make it difficult to clearly determine what constitutes a word.
Sometimes, languages which are extremely close grammatically will consider the same order of words in different ways. For example, reflexive verbs in the French infinitive are separate from their respective particle, e.g. se laver ("to wash oneself"), whereas in Portuguese they are hyphenated, e.g. lavar-se, and in Spanish they are joined, e.g. lavarse.[8]
Japanese uses orthographic cues to delimit words such as switching between kanji (Chinese characters) and the two kana syllabaries. This is a fairly soft rule, because content words can also be written in hiragana for effect (though if done extensively spaces are typically added to maintain legibility).
Vietnamese orthography, although using the Latin alphabet, delimits monosyllabic morphemes rather than words.
In character encoding, word segmentation depends on which characters are defined as word dividers.
In synthetic languages, a single word stem (for example, love) may have a number of different forms (for example, loves, loving, and loved). However, for some purposes these are not usually considered to be different words, but rather different forms of the same word. In these languages, words may be considered to be constructed from a number of morphemes. In Indo-European languages in particular, the morphemes distinguished are
Thus, the Proto-Indo-European *wr̥dhom would be analyzed as consisting of
Philosophers have found words objects of fascination since at least the 5th century BC, with the foundation of the philosophy of language. Plato analyzed words in terms of their origins and the sounds making them up, concluding that there was some connection between sound and meaning, though words change a great deal over time. John Locke wrote that the use of words "is to be sensible marks of ideas", though they are chosen "not by any natural connexion that there is between particular articulate sounds and certain ideas, for then there would be but one language amongst all men; but by a voluntary imposition, whereby such a word is made arbitrarily the mark of such an idea".[9] Wittgenstein's thought transitioned from a word as representation of meaning to "the meaning of a word is its use in the language."[10]
Archaeology shows that even for centuries prior to this fascination by philosophers in the 5th century BC, many languages had various ways of expressing this verbal unit, which in turn diversified and evolved into a range of expressions with wide philosophical significance.[citation needed] Ancient manuscripts of the Gospel of John reveal in its 5th chapter the Rabonni Y'shua chastising the pharisees expecting to find life in writings instead of himself. This perhaps could have led to John's introduction in chapter of a description in the Greek translation as "the logos".[clarification needed] A famous early scientist, scholar and priest, Thomas Aquinas, influenced Cartesian philosophy and mathematics by interpreting such passages consistently with his philosophy of logic.[citation needed]
Grammar classifies a language's lexicon into several groups of words. The basic bipartite division possible for virtually every natural language is that of nouns vs. verbs.
The classification into such classes is in the tradition of Dionysius Thrax, who distinguished eight categories: noun, verb, adjective, pronoun, preposition, adverb, conjunction and interjection.
In Indian grammatical tradition, Pāṇini introduced a similar fundamental classification into a nominal (nāma, suP) and a verbal (ākhyāta, tiN) class, based on the set of desinences taken by the word.
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