重症熱性血小板減少症候群 severe fever with thrombocytopenia syndrome
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この項目では、疾病について説明しています。病原ウイルスについては「重症熱性血小板減少症候群ウイルス」をご覧ください。 |
重症熱性血小板減少症候群(じゅうしょうねっせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐん)は、重症熱性血小板減少症候群ウイルスによる感染症である。通称SFTS (severe fever with thrombocytopenia syndrome) [1]。日本では2013年になってから感染の報告が相次いで発表されたため、同年3月4日に「重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る)」を感染症法に基づく四類感染症に指定して届出の対象としている[1]。治療は対症療法のみで、有効な薬剤やワクチンはない。
目次
- 1 病原体
- 2 症状
- 3 疫学
- 3.1 日本国内の報告
- 3.2 日本国外の報告
- 3.3 中国での流行
- 4 関連法規
- 5 参考資料
- 6 脚注
- 7 関連項目
病原体
詳細は「重症熱性血小板減少症候群ウイルス」を参照
主として重症熱性血小板減少症候群ウイルス (以後、SFTSV) を保有するマダニがヒトを刺咬することによって感染する[1][注 1][注 2]。潜伏期間は6-14日とみられている[1]。はじめての症例が報告された中国では、フタトゲチマダニ (Haemaphysalis longicornis)、オウシマダニ (Rhipicephalus microplus) からウイルスが分離されており、人間だけでなくダニに咬まれることの多い哺乳動物の感染が確認されている。
症状
主な症状は発熱や消化器症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血など)[1]、神経症状(頭痛、筋肉痛、意識障害、失語)、リンパ節腫脹、皮下出血など[3]。致死率は10-30%程度とされる[1]が、軽症患者が診断されていない可能性があり中国の死亡率と同等とするならば、日本国内での患者数は年間100名程度と推定されている[3]。
確定診断
血中の SFTS ウイルス遺伝子の検出や抗体の上昇[3]。
疫学
流行が確認されている国は、日本、中国、韓国である[4]。
日本国内の報告
2016年4月27日までにSFTSの届け出があった府県
[5]
2016年2月24日時点で170名以上の感染例が報告されているが、当初に作成された疑い患者用件を満たしていない軽症例が見逃されている可能性が指摘されている[6]。
2013年1月に報告された最初の患者は2012年秋に発症した50代の女性で原因不明のまま死亡した、後に保存検体の検査により SFTSV のゲノムとウイルス抗原が確認され重症熱性血小板減少症候群と確定した[7]。この事例を元に厚労省は「疑い患者用件」を公表し全国に情報提供を求めた。
- (当初)疑い患者用件 [8]
- 38度以上の発熱
- 消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血のいずれか)
- 血小板減少(10万/mm3未満)
- 白血球減少(4000/mm3未満)
- 血清酵素(AST、ALT、LDHのいずれもの上昇)
- 他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く
- 集中治療を要する、若しくは要した、又は死亡した者。
情報提供により、山口県における海外渡航歴のない成人男性[9]と、2012年]]秋の宮崎県における海外渡航歴と近年の国内旅行歴のない成人男性で、いずれも報告時点では死亡している[9]。更に、その後の調査では確認可能な最も古い患者は2005年で有る事と[7]、死亡した患者の血液から発見されたSFTSウイルスの塩基配列は中国で発見されたものとはわずかに異なっていることが明かとなり、中国での確認以前から日本国内に存在していた事が証明された[7]。
また、厚生労働省は、死亡例が相次いだのは感染源が特定されたためであり、急に流行しているわけではないとしている[10]。その後もウイルス感染の報告が相次ぎ、2013年の春から秋にかけて高齢者を中心に西日本の13県53人の感染を確認、うち21人の死亡が報告されている。現時点では前述の通り西日本において感染者が出ているが、2014年2月に公表された厚生労働省研究班の調査結果によると、北海道や東北、関東に生息するマダニからもSFTSウイルスが検出されており、病原体は全国的に分布していることが明らかとなった[11][12][13]。
日本国外の報告
2006年11月以降、最初に確認された中国安徽省以外にも中国の11行政区で数百人以上の感染者が報告されている。2013年2月には、韓国の保健福祉部疾病管理本部がダニを調査した結果、同国内全域に生息しているフタトゲチマダニからSFTSウイルスが確認されたことを明らかにしており[14]、同年5月以降、同国の済州道や慶尚北道で感染による死亡者が出ている[15]。また、米国ミズーリ州でもSFTSウイルスに似たウイルスによる重症熱性血小板減少症候群様の患者が報告されている。
中国での流行
中国国内においてSFTSウイルスが患者から分離された県(赤)
[2]
2006年11月に安徽省で発見され、2007年頃から拡大し中国河南省南部信陽市(しんよう、シンヤン)商城県を中心に流行。「発熱を伴う血小板減少」という特別な病状を示しておりこれはアナプラズマ症例の特徴であるが、「ヒト顆粒球アナプラズマ症」 (HGA) の証拠が見つけられない場合もあった。
発見後の2008年始め頃には治療と診断のガイドラインも出て広範囲で疫学調査が開始されたが、原因不明ということで流行は公表されなかった。しかし、2010年9月8日には新聞のスクープがきっかけとなり公表されるに至った。同年8月に行われた調査結果によれば河南省で557人が感染し18人が死亡、山東省で182人が感染し13人が死亡、江蘇省の省都南京市で4人が死亡(6人死亡という報道有り)し、合計35人以上が死亡するなど31の1級行政区(省など)中12の地域に広がっているとされる。
山東省ではHGAへの監視を2008年5月に開始しており、一方のブニヤウイルスに対する監視は河南省と湖北省が2009年5月に開始している。また、河南省が信陽市に専門家を派遣したのは2010年4月初旬のことで、中国衛生部が河南省に専門家を派遣したのは同年9月12日のことである。
中国では一連の症例に対して、「発熱を伴う血小板減少症候群(中: 发热伴血小板减少综合征、英: fever- thrombocytopenia syndrome または thrombocytopenia with fever)」という仮の名称を付けている(症例定義で「発熱」が必須とされている)。
- 安徽省、河南省、山東省、江蘇省、湖北省、黒龍江省、内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区、天津市、海南省、四川省、雲南省の12の1級行政区に広がっている。
- 感染者は河南省信陽市の商城県、溮河区、光山県、平橋区に集中している。特に河南省信陽市商城県はダニの汚染地区で、全県で数百人が咬まれ、多数の死亡例がある。
- また、感染者は都市部では極めて少なくほとんどが農民であり、丘陵地帯で多発している(最初の発見も安徽省の大別山脈(英語版)(拼音: Dàbié ターピエ)だった)。
- 女性と老人(40歳以上)に危険が高い(感受性の問題か社会的な問題かは不明)。
- 症例は5月、6月に集中して発生している。
- 中国においては治療にリバビリンの投与が行われているが、有効性は不明である[16]。
関連法規
参考資料
- 河南省、発熱を伴う血小板減少症候群の予防と治療を強化 FORTH 2010年9月10日
- 国内で初めて診断された重症熱性血小板減少症候群患者 (PDF) 厚生労働省
脚注
注釈
- ^ 「サイエンス」誌2010年10月1日号には、最初アナプラズマ症と診断されたが、テキサス大学のチームがブニヤウイルスとし、その成果を中国チームが利用したいきさつが掲載されている。米中2つのチームが別々に「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(NEJM) [2]と「ランセット」に報告した。米国チームはDabie mountain virus、中国チームはsevere febrile and thrombocytopenic syndrome (SFTS) virusと名づけた。米国チームは抗生物質が全く効かないなどの理由からアナプラズマ症の可能性を完全否定している
- ^ 2006年の安徽省での9例の中国による調査報告(中国初のHGA感染例とした)ではダニの咬んだ跡はないと明記されており、また患者相互に密接な接触があったとしている。
出典
- ^ a b c d e f 感染症法に基づく医師の届出のお願い 厚生労働省 2013年5月7日閲覧
- ^ a b Yu XJ et al. (2011). “Fever with thrombocytopenia associated with a novel bunyavirus in China”. N Engl J Med. 364 (16): 1523-32. doi:10.1056/NEJMoa1010095. PMID 21410387.
- ^ a b c 森川茂、重症熱性血小板減少症候群 獣医疫学雑誌 Vol.17 (2013) No.2 p.142-143, doi:10.2743/jve.17.142
- ^ 西條政幸、日本における重症熱性血小板減少症候群と今後の課題 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.10 p.2581-2586, doi:10.2169/naika.103.2581
- ^ “感染症発生動向調査で届出られたSFTS症例の概要”. 国立感染症研究所. 2016年5月10日閲覧。
- ^ 高橋徹、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とSFTSウイルス ウイルス Vol.65 (2015) No.1 p.7-16, doi:10.2222/jsv.65.7
- ^ a b c 下島昌幸、福士秀悦、谷英樹ほか、日本における重症熱性血小板減少症候群 ウイルス Vol.63 (2013) No.1 p.7-12, doi:10.2222/jsv.63.7
- ^ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の国内での発生について(情報提供及び協力依頼) 厚生労働省 健感発0130第1号平成25年1月30日 (PDF)
- ^ a b <速報>国内で初めて確認された重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者に続いて後方視的に確認された2例 国立感染症研究所
- ^ “クローズアップ2013:4人の死亡確認、SFTSウイルス マダニで感染、謎多く”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年2月21日). オリジナルの2013年2月24日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130224040849/http://mainichi.jp/opinion/news/20130221ddm003040084000c.html
- ^ “マダニで感染…ウイルス新たに7道府県で発見”. 読売新聞. 2014年2月26日閲覧。/読売新聞の「ヨミドクター」における同記事
- ^ “マダニ感染症、全国に分布 草木の多い場所は注意を”. 共同通信. 2014年2月26日閲覧。
- ^ “<速報>重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果(第二報)”, IASR, (2014), http://www.nih.go.jp/niid/ja/2014-02-19-09-27-24/2242-disease-based/sa/sfts/idsc/iasr-news/4428-pr4094.html
- ^ ダニ媒介性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について 在大韓民国日本国大使館 安全情報 2013年7月閲覧
- ^ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(問2) 厚生労働省 2013年7月閲覧
- ^ Zhong-Tao Gai et al. Clinical Progress and Risk Factors for Death in Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome Patients. J Infect Dis. (2012) 206 (7): 1095-1102
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 国立感染症研究所
関連項目
- ツツガムシ病 - ダニを媒介とする病気
- フタトゲチマダニ
日本の感染症法における感染症 |
一類感染症 |
エボラ出血熱 - クリミア・コンゴ出血熱 - 痘そう - 南米出血熱 - ペスト - マールブルグ病 - ラッサ熱
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二類感染症 |
急性灰白髄炎 - 結核 - ジフテリア - 重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る) - 中東呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る) - 鳥インフルエンザ (H5N1) - 鳥インフルエンザ (H7N9)
|
三類感染症 |
コレラ - 細菌性赤痢 - 腸管出血性大腸菌感染症 - 腸チフス - パラチフス
|
四類感染症 |
E型肝炎 - ウエストナイル熱 - A型肝炎 - エキノコックス症 - 黄熱 - オウム病 - オムスク出血熱 - 回帰熱 - キャサヌル森林病 - Q熱 - 狂犬病 - コクシジオイデス症 - サル痘 - ジカウイルス感染症 - 重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る) - 腎症候性出血熱 - 西部ウマ脳炎 - ダニ媒介脳炎 - 炭疽 - チクングニア熱 - つつが虫病 - デング熱 - 東部ウマ脳炎 - 鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く) - ニパウイルス感染症 - 日本紅斑熱 - 日本脳炎 - ハンタウイルス - Bウイルス病 - 鼻疽 - ブルセラ症 - ベネズエラウマ脳炎 - ヘンドラウイルス感染症 - 発しんチフス - ボツリヌス症 - マラリア - 野兎病 - ライム病 - リッサウイルス感染症 - リフトバレー熱 - 類鼻疽 - レジオネラ症 - レプトスピラ症 - ロッキー山紅斑熱
|
五類感染症 |
アメーバ赤痢 - ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く) - 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く) - クリプトスポリジウム症 - クロイツフェルト・ヤコブ病 - 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 - 後天性免疫不全症候群 - ジアルジア症 - 先天性風しん症候群 - 梅毒 - 破傷風 - バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 - バンコマイシン耐性腸球菌感染症 - 風しん - 麻しん - 侵襲性インフルエンザ菌感染症 - 侵襲性髄膜炎菌感染症 - 侵襲性肺炎球菌感染症 - RSウイルス感染症 - 咽頭結膜熱 - A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 - 感染性胃腸炎 - 水痘 - 手足口病 - 伝染性紅斑 - 突発性発しん - 百日咳 - ヘルパンギーナ - 流行性耳下腺炎 - インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く) - 急性出血性結膜炎 - 流行性角結膜炎 - 性器クラミジア感染症 - 性器ヘルペスウイルス感染症 - 尖圭コンジローマ - 淋菌感染症 - クラミジア肺炎(オウム病を除く) - 細菌性髄膜炎 - マイコプラズマ肺炎 - 無菌性髄膜炎 - ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 - メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 - 薬剤耐性アシネトバクター感染症 - 薬剤耐性緑膿菌感染症
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SFTS may refer to:
- San Francisco Theological Seminary - Graduate school affiliated with Presbyterian Church (U.S.A.) located in San Anselmo, California
- Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome - Infectious disease caused by SFTS virus
UpToDate Contents
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English Journal
- Therapeutic effect of post-exposure treatment with antiserum on severe fever with thrombocytopenia syndrome (SFTS) in a mouse model of SFTS virus infection.
- Shimada S1, Posadas-Herrera G2, Aoki K3, Morita K4, Hayasaka D5.
- Virology.Virology.2015 Aug;482:19-27. doi: 10.1016/j.virol.2015.03.010. Epub 2015 Mar 26.
- Severe fever with thrombocytopenia syndrome (SFTS) is an emerging viral disease that is endemic in China, Korea and Japan. No effective vaccine or specific treatment for SFTS is currently available. Here, we used a mouse model to examine the effects of ribavirin, site-1 protease inhibitor PF-429242,
- PMID 25817401
- Clinicopathological and genetic heterogeneity of the head and neck solitary fibrous tumours: a comparative histological, immunohistochemical, and molecular study of 36 cases.
- Kao YC1, Lin PC2, Yen SL3, Huang SC4, Tsai JW5, Li CF6, Tai HC7, Lan J3, Chuang IC3, Yu SC3, Huang HY3.
- Histopathology.Histopathology.2015 Jul 7. doi: 10.1111/his.12772. [Epub ahead of print]
- AIMS: Solitary fibrous tumour (SFT) harbours recurrent inv12(q13q13)-derived NAB2-STAT6 fusion, resulting in STAT6 nuclear expression. SFTs affecting the head and neck are rare, requiring better correlative characterization between clinicopathological and genetic characteristics.METHODS AND RESULTS:
- PMID 26154686
- Common adverse events associated with ribavirin therapy for Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome.
- Lu QB1, Zhang SY2, Cui N3, Hu JG4, Fan YD5, Guo CT6, Qin SL7, Yang ZD8, Wang LY9, Wang HY10, Zhang XA11, Liu W12, Cao WC13.
- Antiviral research.Antiviral Res.2015 Jul;119:19-22. doi: 10.1016/j.antiviral.2015.04.006. Epub 2015 Apr 16.
- Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome (SFTS) is associated with high mortality rate, for which antiviral therapy with ribavirin was recommended. Based on our previous study, no visible effect of ribavirin therapy in improving clinical outcome was observed. Here we have accumulated the sample s
- PMID 25892251
Japanese Journal
- On the Structure of Open-Closed String Field Theory and Its Applications(String Field Theory and Related Aspects (SFT2010))
- KAJIURA Hiroshige
- Progress of theoretical physics. Supplement (188), 106-115, 2011-05-24
- … In this article, we review the relation between classical string field theories (SFTs) and homotopy algebras together with a few additional comments on relations of them to some recent topics in SFTs. …
- NAID 110008670859
- 荒木 邦夫,三好 健一郎,目次 裕之,徳島 武
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 23(7), 941-945, 2009-11-15
- 当院で経験した胸膜孤立性線維性腫瘍(SFT)4例を臨床病理学的に比較検討した.いずれも無症状で,偶然に画像検査で発見されており,診断治療目的に胸腔鏡下切除を行った.腫瘍径14~41mm(平均23mm),臓側胸膜発生が3例,壁側胸膜発生が1例.胸膜との付着形態は有茎性,無茎性が各々2例ずつであった.いずれも壊死はみられなかった.しかし1例(症例4:57歳女性,腫瘍径14mm,臓側胸膜発 …
- NAID 10025954110
Related Links
- 重症熱性血小板減少症候群( SFTS )とは SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症である。2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTS ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- severe fever with thrombocytopenia syndrome, SFTS
定義
- 2013/1/30厚労省健康局結核感染症課長通知
- 1. 38°C以上の発熱
- 2. 消化器症状(嘔吐、嘔気、腹痛、下痢、下血のいずれか)
- 3. 血小板減少(10万/μL未満)
- 4. 白血球減少(4000/μL未満)
- 5. AST,ALT,LDHの上昇(いずれも病院の基準上限を超える値)
- 6. 他に明らかな原因がない
- 7. 集中治療を要する/要した、または死亡した
参考
- http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002u1pm-att/2r9852000002u21t.pdf
[★]
重症熱性血小板減少症候群 severe fever with thrombocytopenia syndrome, SFTS