N-メチルスコポラミン
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Japanese Journal
- N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩注の胃X線検査および胃内視鏡検査術前処置としての効果--臭化ブチルスコポラミンとの二重盲検法による比較
- N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩 消化管痙性疼痛治療剤(新薬のページ)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ダイピン錠1mg
組成
有効成分
添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク、白糖、沈降炭酸カルシウム、グリセリン脂肪酸エステル、カルナウバロウ
禁忌
- 緑内障の患者[眼内圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
- 前立腺肥大による排尿障害のある患者[排尿筋を弛緩、膀胱括約筋を収縮させるため、更に排尿が困難となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な心疾患のある患者[心拍数の増加をきたし、また末梢血管の収縮も起こるため、心臓の仕事量が増加し、症状が悪化するおそれがある。]
- 麻痺性イレウスの患者[消化管運動を低下させるため症状が悪化するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 通常成人1回1〜2錠(N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩として1〜2mg)、1日3〜4回経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 前立腺肥大のある患者[排尿が困難となり、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[心拍数の増加をきたし、症状が悪化するおそれがある。]
- 不整脈のある患者[心拍数の増加をきたし、症状が悪化するおそれがある。]
- 潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸があらわれることがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[本剤の抗コリン作用により症状が悪化することがある。]
- 高温環境にある患者[発汗が抑制され、体温の上昇をきたすことがある。]
薬効薬理
鎮痙作用
摘出腸管に対する作用5)
- アセチルコリン、ヒスタミン等による腸管収縮を抑制する。抗アセチルコリン作用はブチルスコポラミン臭化物の90倍以上であることが認められている(モルモット)。
生体内胃及び腸管に対する作用5, 6, 7)
- 胃及び腸管の緊張を低下し、自動運動、迷走神経刺激による運動亢進を抑制する(イヌ、ヒト)。
胃液分泌抑制作用・抗潰瘍作用8)
- テトラガストリン刺激による胃液分泌の亢進(ラット)、グリシン経口投与刺激による胃液分泌の亢進(イヌ)を抑制する。実験潰瘍に対してアトロピン硫酸塩水和物の8倍以上の抗潰瘍作用が認められている(ラット)。
制酸効果の持続作用9)
- 重炭酸ナトリウムの酸中和作用による胃液pHの上昇を持続・増強させることが認められている(ラジオカプセル法)。
自律神経系に対する作用5)
- 自律神経節遮断作用はブチルスコポラミン臭化物と比較して弱いことが認められている(ネコ)が、静脈内投与実験で一過性の血圧下降、心拍数の減少、呼吸の抑制が認められている(イヌ)。
作用機序
- 副交感神経の末端シナプスに働き、アセチルコリンと競合的に拮抗して強力な抗コリン作用を示すが、自律神経節遮断作用はほとんど認められていない5)。
血中ガストリンの上昇は抑制しないが、ガストリンによる壁細胞からの胃液分泌をほとんど完全に抑制する8)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
(N -Methylscopolamine Methylsulfate)
化学名
- 6β, 7β-epoxy-3α-(L-3-hydroxy-2-phenylpropionyloxy)-8-methyltropanium methylsulfate
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。
水に極めて溶けやすく、氷酢酸、メタノール又はジメチルホルムアミドに溶けやすく、エタノールにやや溶けにくく、アセトンに溶けにくく、クロロホルムに極めて溶けにくい。
水溶液(1→50)のpHは4.0〜6.0である。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- number of experiment、sample size
- pの前の[n]はmと記載する。synptom→symptom
[★]
- 英
- sulfate、sulphate
- 関
- 硫酸、硫酸エステル、硫酸化、無機硫酸塩
[★]
[★]
- 英
- sulfuric acid, sulfate
- 関
[★]
- 英
- lamin
- 関
- 核ラミン