- 57歳の男性。近医で胸部異常陰影を指摘され、下記の紹介状を持って来院した。
- 「3年前から糖尿病の治療中ですが、10日前から咳と痰、37℃前後の微熱および倦怠感が出現して持続するため、1週前に当院を受診しました。細菌性気管支炎と診断して経口抗菌薬を5日間投与しましたが改善せず、痰の絡まる咳が増強するため胸部エックス線撮影と胸部CTとを施行したところ、左上肺野に異常陰影を認めましたので精査をお願い申し上げます。
- 昨日の検査成績は以下のとおりです。
- 尿所見:蛋白(±)、糖2+。
- 血液所見:赤沈73mm/1時間、赤血球423万、Hb12.3g/dl、白血球5,8000、血小板16万。
- 血清生化学所見:血糖183mg/dl、HbA1c7.3%(基準4.3~5.8)、総蛋白6.6g/dl、アルブミン3.2g/dl、尿素窒素18mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、CRP8.6mg/dl。
- 喀痰のGram染色標本では有意の細菌を認めませんでした。胸部単純CTを添付しました。」
- この患者の外来診察において適切なのはどれか。
- (1) 無菌室で診察する。
- (2) 独立した診察室で診察する。
- (3) 患者にマスクを着用させる。
- (4) 医師と看護師とがガウンを着用する。
- (5) 使用後の診察室を消毒薬で清拭する。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。管理職。産業医による健康測定の結果は以下のとおりであった。
- 特に悩みはない。喫煙歴なし。
- 飲酒は1日ビール大ビン2本、20年。身長164cm、体重70kg。血圧140/88mmHg。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球480万、Hb16.0g/dl、白血球6,600、血小板30万。
- 血清生化学所見:空腹時血糖112mg/dl、総蛋白6.8g/dl、クレアチニン1.1mg/dl、尿酸7.2mg/dl、総コレステロール260mg/d7、AST33単位、ALT38単位、γーGTP 80単位(基準8~50)、アミラーゼ140単位(基準37~160)。
- 心電図、胸部エックス線および運動機能検査に異常を認めない。
- トータルヘルスプロモーションプラン(THP)に基づき、この男性の問題点について指導するのはどれか。
- a. 産業医
- b. 保健師
- c. 心理相談担当者
- d. 産業栄養指導担当者
- e. 産業保健指導担当者
[正答]
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[★]
- 25歳の1回経産婦。現在妊娠14週である。風疹罹患が心配になり来院した。第1子が1週前に風疹に罹患しているが、妊婦には発疹や発熱などの症状はなく、風疹ワクチン接種の既往もない。妊娠10週時の血液検査の結果で風疹HI抗体価は64倍であった。身長158cm、体重48㎏。血圧110/70mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。内診と超音波検査とで異常を認めない。
- a. 児に心奇形を発症するリスクは低い。
- b. 風疹罹患の既往は不明である。
- c. 周囲へ感染を拡大する可能性がある。
- d. 風疹IgM抗体を測定する。
- e. 流産の危険性が高い。
[正答]
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