- 70歳の男性。物忘れがひどくなり、家族に付き添われて来院した。60歳で定年退職し、再就職した。67歳ころから、物の置き場所や人との約束を忘れるようになり、68歳で仕事を辞めた。しかし、仕事を辞めていることを忘れて会社へ行こうとしたり、家の近くへ散歩に出ても道に迷うようになった。また夜半に起き出して食べ物を探すことが時々ある。家族に対する助言として適切なのはどれか。
- (1) 外出時は同伴者をつける。
- (2) 失敗しても叱らない。
- (3) 置き忘れた物を一緒に探してあげる。
- (4) 本人の気の向いた時に食事させる。
- (5) 会社を辞めていることをきつく言って聞かせる。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の男性。咳嗽と微熱とが3か月間持続するため来院した。31歳の妻と9歳の長男とが同居している。胸部エックス線写真で右下肺野に空洞を伴う結節陰影を認めた。喀痰の塗抹検査はGaffky V号で、核酸増幅法(PCR法)でヒト型結核菌が同定された。適切な対応はどれか。
- a. BCGを接種する。
- b. 治療の開始は薬剤感受性検査の結果を持つ。
- c. 保健所への届け出は培養検査で結核菌を確認してから行う。
- d. 外来治療を行う。
- e. 妻と長男とにツベルクリン反応検査を行う。
[正答]
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[★]
- 5歳の男児。走るのが遅く、転びやすいことを主訴に来院した。周産期に異常はなく、歩行開始は1歳7か月であった。両側腓腹筋の仮性肥大がみられる。血清生化学所見:LDH1,500単位(基準176~353)、CK2,500単位(基準10~40)、乳酸10mg/dl(基準5~20)。生検筋の免疫組織化学染色でジストロフィンが染色されなかった。次子が患児と同一疾患である確率はどれか。
- a. 1/8
- b. 1/4
- c. 1/3
- d. 1/2
- e. 1/1
[正答]
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