- 60歳の男性。2年前から時々、両下肢の所々に電気の走るような鋭い痛みが起こるようになり、その都度、鎮痛薬を服用した。昨年から夜道を歩くと足がふらつくようになった。細菌、痛みが増強し、昼間でも足がふらつくので来院した。瞳孔は左右不同、不正円形で、対光反射は消失し、輻輳反応は保たれている。四肢に麻痺はないが、筋緊張が軽度に低下している。指鼻試験は良好で、踵膝試験は拙劣であるが、注視下では改善する。腱反射は上肢で減弱、下肢で消失し、Babinski徴候は陰性である。温度・痛覚・触覚および振動覚が下肢末梢で低下し、睾丸把握痛が消失している。
[正答]