- 英
- digestive enzyme
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/03 17:37:10」(JST)
[Wiki ja表示]
消化酵素(しょうかこうそ)は、消化に使われる酵素のことである。分解される栄養素によって炭水化物分解酵素、タンパク質分解酵素、脂肪分解酵素などに分けられる。生物が食物を分解するために産生するほかは、食品加工、胃腸薬、洗剤として使用される。海外ではサプリメントとしての利用も一般化している。
目次
- 1 炭水化物分解酵素
- 2 タンパク質分解酵素
- 3 脂肪分解酵素
- 4 参考文献
|
炭水化物分解酵素
- 唾液
- アミラーゼ(プチアリン) – 多糖であるデンプンを主に二糖であるマルトース(麦芽糖)に変える。
- 膵液
- アミラーゼ(アミロプシン) – 多糖であるデンプンを主に二糖であるマルトースに変える。
- 腸液
- サッカラーゼ –二糖であるスクロース(ショ糖、蔗糖)を単糖であるグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に変える。
- マルターゼ –二糖であるマルトースを単糖であるグルコースに変える。
- ラクターゼ –二糖であるラクトース(乳糖)を単糖であるグルコースとガラクトースに変える。
タンパク質分解酵素
一般にプロテアーゼ(広義のペプチダーゼ)と呼ばれる。また、腸液に含まれるプロテアーゼの混合物はエレプシンと呼ばれる。
- 胃液
- ペプシン – タンパク質をペプトンにする。
- レンネット
- 膵液
- トリプシン – タンパク質やペプトンをポリペプチドやオリゴペプチドにする。塩基性アミノ酸残基にはたらく。
- キモトリプシン – タンパク質やペプトンをポリペプチドやオリゴペプチドにする。芳香族アミノ酸残基にはたらく。
- エラスターゼ – タンパク質やペプトンをポリペプチドやオリゴペプチドにする。脂肪族アミノ酸残基にはたらく。
- カルボキシペプチダーゼA – タンパク質のカルボキシル末端のペプチド結合を切断して中性、酸性アミノ酸を遊離させる。
- カルボキシペプチダーゼB – タンパク質のカルボキシル末端のペプチド結合を切断して塩基性アミノ酸を遊離させる。
- 腸液
- アミノペプチダーゼN – タンパク質のアミノ末端のペプチド結合を切断してアミノ酸を遊離させる。
脂肪分解酵素
- 胃液、膵液、(腸液、唾液)
- リパーゼ – 脂肪(トリグリセリド)を最終的にモノグリセリドと脂肪酸に分解する。
※唾液には少量含まれる。リパーゼが腸液に含まれるとするかは解釈が分かれている。
参考文献
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 慢性膵炎の治療 treatment of chronic pancreatitis
- 2. 成人の食物不耐症と食物アレルギー:概要 food intolerance and food allergy in adults an overview
- 3. 腸内ガスと膨満 intestinal gas and bloating
- 4. 急性膵炎の臨床症状および診断 clinical manifestations and diagnosis of acute pancreatitis
- 5. 腎不全患者における血清酵素 serum enzymes in patients with renal failure
Japanese Journal
- 5.Cystic fibrosisにおける膵機能の評価と治療
- 各種家禽卵卵白の消化性 ー卵白の希釈と加熱の影響ー
Related Links
- 消化酵素とは、食べ物を消化しやすく分解するたんぱく質である。消化酵素は体内で十分な量を作ることができないため、食品からの摂取も必要である。消化酵素の不足は、消化だけでなく代謝にも悪影響を及ぼす。ダイエットにも ...
- 健康な体をサポートする消化酵素(リパーゼ・アミラーゼ・プロテアーゼ) 更新日:2016/12/09 酵素の基礎知識 体内でエネルギーを得るために重要な働きをする消化酵素(リパーゼ・アミラーゼ・プロテアーゼ)について、ドクター監修 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ケイラーゼAカプセル
組成
- 本剤は1カプセル中に次の成分・分量を含有する。
- 有効成分
- 胃溶性顆粒(類白色)
- ビオヂアスターゼ2000
- 2mg
- ニューラーゼ
- 10mg
- セルラーゼAP
3
- 2mg
- 有効成分
- 腸溶性顆粒(淡かっ色)
- 膵臓性消化酵素TA
- 85mg
- プロザイム6
- 10mg
- 添加物
- 乳糖, トウモロコシデンプン, ヒドロキシプロピルセルロース, ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート, 精製セラック, ステアリン酸マグネシウム, ゼラチン,酸化チタン, ラウリル硫酸ナトリウム, 黄色4号(タートラジン), 赤色3号
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。〔アナフィラキシー様症状が発現する可能性がある。〕
- ウシ又はブタたん白質に対し過敏症の既往歴のある患者。〔アナフィラキシー様症状が発現する可能性がある。〕
効能または効果
- 消化異常症状の改善
- 通常成人は1回1カプセルを1日3回食後経口投与する。
- なお,年齢,症状により適宜増減する。
薬効薬理
====胃溶性顆粒の酵素
ビオヂアスターゼ2000
:
作用基質
==
====胃溶性顆粒の酵素
ビオヂアスターゼ2000
:
至適pH
==
====胃溶性顆粒の酵素
ビオヂアスターゼ2000
:
作用基質
==
====胃溶性顆粒の酵素
ビオヂアスターゼ2000
:
至適pH
==
====胃溶性顆粒の酵素
ビオヂアスターゼ2000
:
作用基質
==
====胃溶性顆粒の酵素
ビオヂアスターゼ2000
:
至適pH
==
====胃溶性顆粒の酵素
ニューラーゼ
:
作用基質
==
====胃溶性顆粒の酵素
ニューラーゼ
:
至適pH
==
====胃溶性顆粒の酵素
ニューラーゼ
:
作用基質
==
====胃溶性顆粒の酵素
ニューラーゼ
:
至適pH
==
====胃溶性顆粒の酵素
セルラーゼAP
3
:
作用基質
==
====胃溶性顆粒の酵素
セルラーゼAP
3
:
至適pH
==
====腸溶性顆粒の酵素
膵臓性消化酵素TA
:
作用基質
==
====腸溶性顆粒の酵素
膵臓性消化酵素TA
:
至適pH
==
====腸溶性顆粒の酵素
膵臓性消化酵素TA
:
作用基質
==
====腸溶性顆粒の酵素
膵臓性消化酵素TA
:
至適pH
==
====腸溶性顆粒の酵素
膵臓性消化酵素TA
:
作用基質
==
====腸溶性顆粒の酵素
膵臓性消化酵素TA
:
至適pH
==
====腸溶性顆粒の酵素
プロザイム6
:
作用基質
==
====腸溶性顆粒の酵素
プロザイム6
:
至適pH
==
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- エクセラーゼ配合、エクセラーゼ配合 、エンテラーゼ配合、オーネスSP配合、オーネスSZ配合、オーネスST配合、ケイラーゼA、セブンイー・P配合、タンチパン配合、ネオ・エフラーゼ配合、フェルターゼ配合、ボルトミー配合
[★]
- 関
- オーネスN配合、ケイラーゼS、サニアーゼ配合、ハイフル配合、パスターゼSA配合、マックターゼ配合
[★]
- 英
- enzyme, ferment
- 関
- 酵素反応
酵素の分類
- (a)酸化還元酵素(oxydoreductase) EC1:ある物質を酸化したり、還元したりします。脱水素酵素、ペルオキシダーゼなどを含みます。
- (b)転移酵素(transferase) EC2: アミノ基やリン酸基などをある物質から別の物質に転移する酵素です。アミノ基を転移する酵素はアミノトランスフェラーゼと呼ばれます。
- (c)加水分解酵素(hydrolase) EC3:ある物質(基質)に水(H2OのうちHとOH)を加えることにより、2つに分解します。多くの蛋白分解酵素が含まれます。
- (d)リアーゼ(lyase) EC4:ある物質を2つに分解します。
- (e)イソメラーゼ(isomerase) EC5:ある基質を異性体に変換します。
- (f)リガーゼ(ligase) EC6;ATPのエネルギーを使って2つの物質を結合します。