- 英
- room temperature、r.t.
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/07 13:19:01」(JST)
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室温(しつおん、room temperature)とは、部屋など屋内の温度のことである。
ただし以下に述べるように、自然科学の用語として用いられる場合があり、その場合は領域ごとに若干定義が異なる。常温も参照のこと。
英語では room temperatureであるので 「RT」 または 「rt」 と略記されることがある。
目次
- 1 自然科学における室温
- 2 日本薬局方における室温
- 3 脚注
- 4 関連項目
自然科学における室温
- 化学
化学において、「室温」とは外部系から加熱も冷却もしていない状態のことを指す。化学反応において反応熱により反応系中の温度が変化しうるが、外部から熱を加えたり冷却しない限りは室温中の反応と称される場合が多い。
同じ室温条件下であっても、温度が異なる場合がありうる。例えば室温における物質の三態は条件により異なる。日本では酢酸(融点16.7℃)は室温で液体であることが多く、教科書的には「酢酸は液体」と著される。一方で寒冷地では室温で固体である場合も多い。
- 生物学・薬学
生物学や薬学などに置いても、特に基礎研究においては「室温」で実験が行われることがある。この場合、恒温動物の体温より10℃程度低く、それに伴い反応速度も遅くなる。「室温」といった場合、特定の温度が指定されているわけでもなく、研究室および季節によってその温度はまちまちであるが、その値を実際に計測し論文に書くことはあまりない。
- 物理学
物理学においては、絶対温度において切りのよい数字である 300K (27℃)が室温とされる場合が多い[1]。
日本薬局方における室温
日本薬局方では、室温を1~30℃と定めている[2]。なお常温は15~25℃としている。
脚注
- ^ 例えば、http://yuutsuzu.nims.go.jp/
- ^ 第十六改正日本薬局方 通則 15.、PDFファイル形式
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 永井 恭一
- 東亜大学紀要 18, 21-27, 2013-09-00
- … 室温での最大曲げ荷重は21N,たわみは5.6mmであった。 … 試験片の表面ひずみの値は主に荷重点で最大であり,室温では約30%であった。 …
- NAID 120005328923
- 食糧用大麦・裸麦の穂発芽ほ場から収穫した種子の発芽程度と貯蔵条件が発芽率に及ぼす影響
- 松本 和大,三原 実,吉田 桂一郎
- 日本作物学会九州支部会報 (79), 35-38, 2013-05-15
- … められた種子は,7℃の低温あるいは15〜30℃の室温貯蔵にかかわらず,発芽率は24%以下まで著しく低下した.2.穂発芽耐性"やや易"の食糧用大麦「ニシノホシ」は,発芽程度"無"であれば,15〜30℃の室温貯蔵でも発芽率の低下は認められなかった.3.穂発芽耐性"易"の食糧用大麦「白妙二条」は,収穫時の種子発芽程度にかかわらず,15〜30℃の室温貯蔵で発芽率が73%以下に低下したが,発芽程度 …
- NAID 110009615657
- 公立学校への空調導入の効果に関する研究 : 継続調査による教育面・健康面・環境面の効果
- 伊坂 善明,宮川 鮎子,飛田 国人,松原 斎樹,宗田 好史
- 人間と生活環境 20(1), 41-49, 2013-05-00
- … その結果,空調教室の室温は,3年間通じて夏は30℃以下が望ましく,最も学習に望ましい条件は25〜28℃程度とする文部科学省の「学校環境衛生の基準」の範囲内であったが,エアコンの入っていない教室は,基準を満たしておらず,エアコン無しでは過酷な環境にあったといえる。 …
- NAID 110009611472
Related Links
- 薬剤師が言う「室温」とは「1~30 」、同じように、よく聞く言葉である「常温」は「15~25 」と定義されている。「日本薬局方」とは、薬事法に基づき、医薬品の性状及び品質の適正を図るために厚生労働大臣が定め、公示 ...
- デジタル大辞泉 - 室温の用語解説 - 部屋の中の温度。 ... 出典|小学館 この辞書の凡例を見る 監修:松村明 編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
- 本剤は、フィブリノゲン凍結乾燥粉末、フィブリノゲン溶解液、トロンビン凍結乾燥粉末、トロンビン溶解液から構成される。0.5mL製剤中に下記の成分、分量を含有する。
バイアル1(フィブリノゲン凍結乾燥粉末)
- 有効成分:
人フィブリノゲン:40mg
人血液凝固第XIII因子:37.5単位注1)
添加物:
人血清アルブミン、グリシン、D-マンニトール、クエン酸ナトリウム水和物、塩化ナトリウム
バイアル2(フィブリノゲン溶解液)
- 有効成分:
局外規アプロチニン液:500KIE注2)/0.5mL
添加物:
塩化ナトリウム
バイアル3(トロンビン凍結乾燥粉末)
- 有効成分:
日本薬局方トロンビン:125単位
添加物:
クエン酸ナトリウム水和物、塩化ナトリウム
バイアル4(トロンビン溶解液)
- 有効成分:
日本薬局方塩化カルシウム水和物:2.95mg/0.5mL
- 本剤の有効成分である人フィブリノゲン、人血液凝固第XIII因子、日本薬局方トロンビン及び添加物である人血清アルブミンは、ヒトの血液(採血国:日本、採血方法:献血)を原材料としている。また、局外規アプロチニン液はウシの肺を原材料としている。日本薬局方トロンビンは製造工程でブタの腸粘膜由来成分(ヘパリンナトリウム)を使用している。
注1)
- 正常人血漿1mL中に含まれる血液凝固第XIII因子活性を1単位とした時の値。
注2)
- pH8、室温2時間でカリジノゲナーゼ2単位の効力を半減させる量を1KIE(カリジノゲナーゼ不活性化物質単位)とした時の値。
禁忌
(次の患者には適用しないこと)
- 本剤の成分又は牛肺を原料とする製剤(アプロチニン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
- 下記の薬剤による治療を受けている患者 〔「相互作用」の項参照〕
凝固促進剤(蛇毒製剤)、抗線溶剤、アプロチニン製剤
効能または効果
組織の接着・閉鎖
- (ただし、縫合あるいは接合した組織から血液、体液または体内ガスの漏出をきたし、他に適切な処置法のない場合に限る。)
- フィブリノゲン凍結乾燥粉末(バイアル1)をフィブリノゲン溶解液(バイアル2)全量で溶解し、A液とする。
トロンビン凍結乾燥粉末(バイアル3)をトロンビン溶解液(バイアル4)全量で溶解し、B液とする。溶解した両液の等容量を接着・閉鎖部位に重層又は混合して適用する。
通常、10cm2あたりA液B液各々1mLを適用する。
なお、接着・閉鎖部位の状態、大きさなどに応じて適宜増減する。
慎重投与
(次の患者には慎重に適用すること)
重篤な肝障害、汎発性血管内凝固症候群(DIC)が考えられる病態を有する患者
- 〔血管内への流入により、血栓の形成あるいはDIC状態を悪化させるおそれがある。〕
溶血性・失血性貧血の患者
- 〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。〕
免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
- 〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。〕
重大な副作用
ショック
- ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- フィブリノゲンはトロンビンの作用により可溶性フィブリンとなる。さらに、カルシウムイオンの存在下で、血液凝固第XIII因子はトロンビンにより活性化され、フィブリンを尿素不溶性の安定化フィブリン塊とし、組織の接着・閉鎖が行われる。この安定化フィブリン塊内で、線維芽細胞が増殖し、膠原線維や肉芽基質成分が産生され、組織修復を経て、治癒に至る。8)
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