- 英
- ropinirole
- 化
- 塩酸ロピニロール ropinirole hydrochloride
- 商
- レキップCR、レキップ
- 関
- 抗パーキンソン剤
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/05/19 17:54:11」(JST)
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ロピニロール
|
IUPAC命名法による物質名 |
4-[2-(dipropylamino)ethyl]-1,3-dihydro-2H-indol-2-one |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
C |
法的規制 |
処方せん医薬品 |
投与方法 |
経口 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
50%[1] |
代謝 |
肝臓 (CYP1A2)[1] |
半減期 |
5-6 hours[1] |
識別 |
CAS登録番号 |
91374-21-9 |
ATCコード |
N04BC04 |
PubChem |
CID 5095 |
DrugBank |
APRD00302 |
ChemSpider |
4916 |
UNII |
030PYR8953 |
KEGG |
D08489 |
ChEMBL |
CHEMBL589 |
化学的データ |
化学式 |
C16H24N2O |
分子量 |
260.375 g/mol |
SMILES
- O=C2Nc1cccc(c1C2)CCN(CCC)CCC
|
InChI
-
InChI=1S/C16H24N2O/c1-3-9-18(10-4-2)11-8-13-6-5-7-15-14(13)12-16(19)17-15/h5-7H,3-4,8-12H2,1-2H3,(H,17,19)
Key:UHSKFQJFRQCDBE-UHFFFAOYSA-N
|
ロピニロール(Ropinirole)は、パーキンソン病患者に処方される薬剤の一つ。ロピニロール塩酸塩とも。 一般に流通している製品は、グラクソ・スミスクライン社が製造するレキップ(Requip)名の薬剤。
概要 [編集]
ドーパミン受容体に作動する薬で、パーキンソン病の症状を改善する薬の一つとして用いられる。また、一般的なパーキンソン病向けの薬剤の一つであるレボドパの効果が薄い患者に対する補助製剤としても用いられる[2]。
副作用 [編集]
麦角アルカロイドの化学構造を有する薬剤に見られる消化管系、心臓への副作用が少ないことで注目されたが、一方で、まれに重大な副作用が出ることが指摘されている。特に、服用者が自動車運転中に突発的な睡眠状態になり事故起こした例があり、服用時の作業については注意が必要とされている。また、2011年にはフランスの服用者の1人が多岐にわたる特異でかつ重大な副作用により損害を受けたとして、グラクソ・スミスクラインを訴えた事例があることで知られる[3]。
出典 [編集]
- ^ a b c Tompson, Debra J. et al. (2007). “Steady-State Pharmacokinetic Properties of a 24-Hour Prolonged-Release Formulation of Ropinirole: Results of Two Randomized Studies in Patients with Parkinson’s Disease”. Clinical Pharmacokinetics 29 (12): 2654. doi:10.1016/j.clinthera.2007.12.010. PMID 18201581.
- ^ ロピニロール塩酸塩(お薬110番2011年2月5日閲覧)
- ^ 仏男性が英製薬大手を提訴(AFP.BB.News2011年2月4日)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 薬物療法 主な治療薬の種類と特徴 ドパミン受容体作動薬--概要,薬理作用,用法・用量,有用性,副作用とその対策 ロピニロール (パーキンソン病--基礎・臨床研究のアップデート) -- (治療)
- レビー小体型認知症の行動と心理症状に対するドパミン・アゴニストの有用性について
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
レキップ錠0.25mg
組成
成分・含量
- 1錠中にロピニロール塩酸塩0.285mg
(ロピニロールとして0.25mg)
添加物
- クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物、結晶セルロース、ヒプロメロース、マクロゴール400、ポリソルベート80、酸化チタン
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
パーキンソン病
- 通常、成人にはロピニロールとして1回0.25mg、1日3回(1日量0.75mg)から始め、1週毎に1日量として0.75mgずつ増量し、4週目に1日量を3mgとする。以後経過観察しながら、必要に応じ、1日量として1.5mgずつ1週間以上の間隔で増量し、維持量(標準1日量3〜9mg)を定める。いずれの投与量の場合も1日3回に分け、経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、ロピニロールとして1日量15mgを超えないこととする。
- 本剤の投与は「用法・用量」に従い少量から始め、消化器症状(悪心、嘔吐等)、血圧等の観察を十分に行い、忍容性をみながら慎重に増量し患者ごとに適切な維持量を定めること。また、本剤投与中止後再投与する場合にも少量から開始することを考慮すること。
- 一般に空腹時投与において悪心、嘔吐等の消化器症状が多く発現する可能性があるため、食後投与が望ましい。
慎重投与
- 幻覚、妄想等の精神症状又はそれらの既往のある患者[症状が増悪又は発現しやすくなることがある。]
- 重篤な心疾患又はその既往歴のある患者[本剤は薬理作用から心拍数低下を起こす可能性がある。]
- 低血圧症の患者[症状が悪化することがある。]
- 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者[本剤は主として腎臓で排泄される。また、これらの患者での使用経験はなく安全性は確立されていない。なお、血液透析を受けている患者に対して、透析による用量調節の必要性はない。]
- 肝障害のある患者[本剤は主として肝臓で代謝される。また、これらの患者での使用経験はなく安全性は確立されていない。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
突発的睡眠、極度の傾眠
- 前兆のない突発的睡眠(頻度不明注))、極度の傾眠(0.3%)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
幻覚、妄想、興奮、錯乱、譫妄
- 幻覚(7.3%)、妄想(3.0%)、興奮(1.4%)、錯乱(1.2%)、譫妄(0.6%)等の精神症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
悪性症候群
(頻度不明注))
- 本剤の投与後、減量後又は中止後に、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック症状等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には、投与開始初期の場合は中止し、また、継続投与中の用量変更・中止時の場合は一旦もとの投与量に戻した後慎重に漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。なお、投与継続中にも同様の症状があらわれることがある。
薬効薬理
パーキンソン病モデル動物に対する作用
抗パーキンソン病作用2)
- MPTP処置マーモセットにおいて用量依存的に自発運動を増加させ、巧緻運動を改善した。更に、L-dopaと併用した場合には、L-dopa単独投与と比較して有意に自発運動を増加させた。
抗振戦作用3)
- 中脳腹側被蓋野破壊サルにおいて強い抗振戦作用を示し、その作用発現も速やかであった。
作用機序
中枢性ドパミン受容体に対する作用
- In vitro試験において中枢性ドパミンD2受容体系に高い親和性を示したが、D1受容体系には親和性を示さなかった。
その他の中枢性受容体に対する作用
- In vitro試験においてアドレナリン受容体(α1、α2、β)、セロトニン受容体(5-HT1、5-HT2)、ベンゾジアゼピン受容体、GABA受容体及びアセチルコリン受容体(ムスカリン)のいずれにもほとんど親和性を示さなかった。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ロピニロール塩酸塩(Ropinirole Hydrochloride)
化学名
- 4-[2-(Dipropylamino)ethyl]-2-indolinone monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- 白色〜淡黄色の粉末である。水に溶けやすく、メタノール及び酢酸(100)にやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、アセトニトリル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
商品名
ハルロピテープ
会社名
久光製薬
成分
薬効分類
第2
薬効
パーキンソン病を効能・効果とする新投与経路医薬品