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レア | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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生息年代: 更新世 - 完新世 0.126–0 Ma
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レア (rhea)は、南米に生息する大型の陸鳥である。この名前は1752年にポール・モーリング (Paul Mohring)によりつけられた。(この名前は古い神話に基づいてつけられたとされるが、詳細は不明である。) 後述する2種が知られている。
レアは長い首と長い脚、灰褐色の羽毛を持つダチョウに似た大型の走鳥類で、体高は1.7mに達する。飛べない鳥ではあるが翼は大きく、走っているときには帆のように打ち振られる。 後肢の趾は3本で、第1趾は退化している。ジグザグに走るときには、二つの翼をかわるがわる使って、方向転換のために役立てる。
レアは雑食性である。広葉樹を好んで食べるが、種・根類・果実・昆虫・小動物も食べる。
レアは1羽のオスが2-12羽のメスとつがう、一夫多妻制である。オスはつがいを作ると地表に草や落ち葉を積んだ簡単な巣を作り、メスは巣の中にそれぞれの卵を産む。一つの巣の卵は10-60個となり、オスが孵化させる。これらの卵は孵化が始まってからおよそ36時間で全てかえる。その間にメスは立ち去り、他のオスとつがいになることもある。ヒナを世話している間のオスは攻撃的で、近づくものは人間であれレアのメスであれ、何にでも攻撃する。
アメリカ・レア(学名:Rhea americana、灰色の最も一般的なレア)は、レアの内で最も大きい種であり、南米最大の鳥類である。成鳥は高さ約1.5m、体重30kg程度になる。
農民にとってはレアは農作物を食い荒らす害鳥とみなされ、駆除が行なわれることがある。この駆除と、卵の採集、生息地の縮小により、生息数は急速に減少した。近年では絶滅の恐れがある種の一つに挙げられている。あるアメリカ・レアの研究者は、次のように述べている。「レアは農作物を食べるわけではない。植物園の中にレアを放したところ、キャベツ・フダンソウなどを枯らしたが、それ以外の植物には影響を与えなかった。非常に空腹状態にある場合には大豆の葉を食べることもある。レアは牧草が嫌いである。」[要出典]
アメリカ・レアは草原地帯、サバンナ、まばらな林、低木の茂みや、砂漠にさえ生息するが、小高い草木が生えているところを好む。繁殖期(南米では8月〜1月、北米では4月〜8月)の間は水場にとどまる。
オスのレアは繁殖期には縄張りを強くもつ。幼鳥は毒に対して極めて弱く、一般的な農場の環境では高い死亡率を示す。条件のよい環境では、5か月で約1.2m程度まで成長する。
レアは驚異的な免疫システムをもっており、傷ついても短期間で急速に回復する力をもつ。この点はレアの商用価値として利用されている。例えば、レアの脂肪は炎症を抑える軟膏として用いられる。肉は合衆国とカナダでエネルギー補助食品として特許を取られている。この特許を取った女性は、レアの育成が商業的にうまくいくよう、ヒナの死亡率を低下させ長期生存させるために、12年の研究を行ったという。
レアは絶滅危惧種の国際間の商取引に関する協定 (CITES)により絶滅危惧種に認定されている。
ダーウィン・レア(Darwin's Rhea、学名:Rhea pennata)は、90-100cmの背丈をもつ。他の種よりも上手に走ることができるように(走鳥類にしては)大きめの翼羽をもっている。時速は60kmに及び、捕食者から逃れることができる。また、翼の先に付いている強力なカギ爪を武器として使う。
オスは卵を孵化させている間、攻撃的になる。このため、メスは次に生む卵を巣の中ではなく巣の脇に置く。たいていの場合、オスはその卵も巣の中に取り込むが、ときどき取り込まれずに腐ってハエがたかっていることがある。オスや生まれたヒナはこのハエを食べる。
繁殖期以外には、ダーウィン・レアはたいへん社交的である。老若男女をとりまぜた5-30羽の群れで生活をしている。
ダーウィン・レアはパタゴニアやアンデス高原のひらけた草原地帯に生息するが、いずれの生息地でも絶滅寸前である。
「レッサー・レア」 (lesser rhea, Pterocnemia pennata, R. macrorhyncha)と呼ばれることもある。
生息地域の現地語であるグアラニー語では「ニャンドゥー」 (Ñandú)と呼ばれる。また、アイマラ語では「スーリ」 (Suri)と呼ばれる。
レア目 Rheiformes
レア類を他の走鳥類のダチョウ類とは独立に進化してきたととらえて、レア目 Rheiformes を立てる。
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