- 英
- liothyronine
- 化
- リオチロニンナトリウム リオサイロニンナトリウム liothyronine sodium liothyroninum natricum
- 商
- チロナミン、Cytomel, Triostat
- 関
- トリヨードチロニン、甲状腺ホルモン、レボサイロキシンナトリウム
UpToDate Contents
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
5mcgチロナミン錠
組成
1錠中の有効成分
添加物
- D-マンニトール、プルラン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン
禁忌
- 新鮮な心筋梗塞のある患者
[基礎代謝の亢進により心負荷が増大し、病態が悪化することがある。]
効能または効果
- 粘液水腫、クレチン症、甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)、慢性甲状腺炎、甲状腺腫
- リオチロニンナトリウムとして、通常成人初回量は1日5〜25μgとし、1〜2週間間隔で少しずつ増量する。
維持量は1日25〜75μgとする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 狭心症、陳旧性心筋梗塞、動脈硬化症、高血圧症等の重篤な心・血管系の障害のある患者
[基礎代謝の亢進による心負荷により、病態が悪化するおそれがあるので、投与する必要がある場合には少量から開始し、通常より長期間をかけて増量し、維持量は最少必要量とすること。]
- 副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者
[副腎クリーゼを誘発し、ショック等を起こすことがあるので、副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与すること。]
- 糖尿病患者
[血糖管理状況が変わることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること(「相互作用」の項も参照)。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
- (いずれも頻度不明)
- ショックがあらわれることがある。
- 狭心症、うっ血性心不全があらわれることがある。このような場合には過剰投与のおそれがあるので、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の著しい上昇、発熱、倦怠感等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者では、副腎クリーゼがあらわれることがあるので、副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与すること。全身倦怠感、血圧低下、尿量低下、呼吸困難等の症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
体温・エネルギー代謝に対する作用1,2)
- 熱産生の増加、基礎代謝率の上昇、酸素消費の増大をもたらし、これらはチトクローム系酵素蛋白質の増加によると考えられている(甲状腺機能低下症患者、ラット)。
成長、成熟に対する作用1,2)
- 成長を促進するが、多量ではかえって成長を抑制する。骨、歯の成長にも促進的に作用し骨端線の閉鎖を促す(ラット)。
蛋白代謝に対する作用1,2)
- 蛋白質合成促進作用を示す。この作用は、RNAポリメラーゼの活性の増大、m-RNA生成の促進、リボゾームにおける蛋白生成の促進等によるとされている(甲状腺機能低下症患者、ラット)。一方、過量では蛋白分解が合成を上まわるためN平衡は負となる。
糖質代謝に対する作用1,2)
- 末梢組織での糖利用を高め、肝グリコーゲンの分解を促進して血糖を上昇させる(ラット)。
脂質代謝に対する作用1,2)
- 血清コレステロール、中性脂肪、リン脂質、β-リポプロテイン、脂肪酸等の低下作用を示す(甲状腺機能低下症患者、ラット)。
水及び電解質代謝に対する作用1,2)
- 組織から血液への水分移動促進による血液量の増加、代謝亢進に伴う循環血液量の増加、糸球体ろ過量の増大等により利尿作用を示す。また、尿中へのNa、Kの排泄を増加させる(甲状腺機能低下症患者、健常人)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- リオチロニンナトリウム(Liothyronine Sodium)〔JAN〕
化学名
- Monosodium O-(4-hydroxy-3-iodophenyl)-3,5-diiodo-L-tyrosinate
分子式
分子量
性状
- リオチロニンナトリウムは白色〜淡褐色の粉末で、においはない。エタノール(95)にやや溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- thyroid hormone preparation
- 同
- 甲状腺ホルモン薬、甲状腺ホルモン剤
- 関
- 甲状腺ホルモン、甲状腺機能低下症、薬理学
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GOO. chapter56
作用 peak T1/2 express 中止後
レボチロキシン(T4) x1 2-3hr 7日 3-5日 7-10日 ゆっくりと消失
リオチロニン (T3) x4 1日 1-3日 立ち上がり、消失が早い
適応
- 甲状腺機能の低下
- 原発性甲状腺機能低下
- 後発性恒常性機能低下
- 甲状腺ホルモン不適応症
副作用
- 量が守られれば障害はない
- 妊婦にも問題なし
- 過剰投与は頻脈、動悸など
- 潜在性機能亢進の場合は症状は出ないが血中TSHはrommol↓1→長期的には骨塩量↓
[★]
リオチロニン。リオチロニンナトリウム
[★]
- 英
- thyronine
- 関
- サイロニン