- 英
- Langhans giant cell
- 関
- 類上皮細胞性肉芽腫
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/14 22:12:35」(JST)
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左中央に肉芽腫が形成されている肉芽形成組織。多核のラングハンス巨細胞が認められる。
ラングハンス巨細胞(ラングハンスきょさいぼう、英:Langhans giant cell)とは肉芽腫性疾患に認められる巨細胞。ラングハンス巨細胞は類上皮細胞(マクロファージ)の融合により形成され、細胞周縁に馬蹄形の多数の核が存在する。このマクロファージの融合は、in vitro[1]ではインターフェロンγなどのサイトカインによって誘導される[2]。ラングハンス巨細胞はきわめて活発な免疫反応を示す肉芽腫でよく見られ、その存在は結核あるいは他のマイコバクテリア感染症を示唆する(乾酪性肉芽腫)。
ラングハンス巨細胞はランゲルハンス細胞と混同してはならない。医学問題表題集(MeSH)によると、ラングハンス巨細胞はマクロファージの集合体であり、ランゲルハンス細胞とは異なる。
ラングハンス巨細胞はドイツの病理学者であるw:Theodor Langhans(1839~1915)にちなむ[3]。
注
- ^ 直訳では「試験管内で」の意味、生体外での反応などについていう。
- ^ Möst, JH; Neumayer, HP; Dierich, MP (1990), “Cytokine-induced generation of multinucleate giant cells in vitro requires interferon-gamma and expression of LFA-1”, Eur J Immunol: 1661-1667, PMID 1976520
- ^ J Pritchard, P Foley, H Wong. Langerhans and Langhans: what's misleading in a name? Lancet (2003): 362 (9387), 922.
参考文献
- http://de.wikipedia.org/wiki/Theodor_Langhans (link to German Wikipedia)
- Chensue, Stephen W.; Ward, Peter A. (1996), “Inflammation”, Anderson's pathology 10th ed., St. Louis: Mosby, pp. 396, ISBN 0801672368
外部リンク
- Langhans giant cells - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
- Histology at ohio-state.edu
- Histology at jhu.edu
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Japanese Journal
- 井上 隆,青松 幸雄,小林 経宏,田仲 徹行,桑田 博文,中島 祥介
- 日本消化器外科学会雑誌 41(8), 1604-1609, 2008-08-01
- … を認めず,膵腫瘍摘出術・周囲のリンパ節pick upを施行した.病理組織学的検査所見にて繊維化を伴った膵実質より連続する嚢胞を認めた.嚢胞上皮下に乾酪壊死を伴った類上皮細胞からなる肉芽腫およびラングハンス巨細胞を認め,孤立性膵結核と診断した.摘出したリンパ節も同様の所見であった.術後に抗結核剤の4剤併用療法を2か月間施行後,2剤併用療法を1年間施行し,現在再発は認めていない.今回,孤立性膵結核の1切除 …
- NAID 110006863480
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- 左中央に肉芽腫が形成されている肉芽形成組織。多核のラングハンス巨細胞が認められる。 ラングハンス巨細胞(ラングハンスきょさいぼう、英:Langhans giant cell)とは、肉芽腫性疾患に認められる巨細胞。
- 百科事典マイペディア - ラングハンス細胞の用語解説 - 結核結節中にみられる特有の多核巨細胞。類上皮細胞が変形してできるもの。細胞の形や大きさは不定だが,円形または長円形で周囲に細長い突起を出していることが多い。
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ラングハンス巨細胞
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ラングハンス巨細胞
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- giant cell giant cells, gigantocyte
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- 多核細胞、合胞細胞
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