出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/02/21 14:20:39」(JST)
高周波(こうしゅうは)とは、電波、音波など、波形を構成するスペクトラムのうち比較的周波数の高いものを指す。音波の場合は、超音波と呼ばれることが多い。
「高周波」あるいは「低周波」は周波数に関する事項ではあるが、慣習上、「周波」と言い換えている[1]。
無線工学の文脈では、高周波とは無線周波数のことで、無線通信の搬送波に使用される周波数の電気信号または電波を指す。「何キロヘルツ以上が高周波である」という定量的な定義があるわけではなく、高周波または無線周波数と呼ぶかどうかは用途によるのである。例えば、オーディオ信号では音声周波数帯域と同程度の数10kHz程度であっても低周波に分類されるが、無線通信で使用される場合は10kHz以上が高周波である[2]。英語では radio frequency と言い、RF と略す。意訳的だが、日本語の「高周波」に訳すのが定着しているが、直訳的に「無線周波数」とすることもある。
高周波に対し、無線電話であれば高周波(搬送波)に乗せる(変調をかけられる)信号の周波数のことを低周波または音声周波数と呼び、これはどちらも英語の audio frequency (AF と略す)の直訳ないし意訳である。
他に、スーパーヘテロダイン受信機など、中間周波数(intermediate frequency 、IF と略す)という周波数がある。もっぱら、扱いやすい低めの高周波を使うことから、中間にある周波数ということでそのように呼ばれる。これも、定量的な定義は無い。
エステ・医療分野では、高周波とは呼ばずラジオ波(高周波を意味する英語: Radio frequencyの直訳から)と呼ばれている。一般的な電気メスでは、300kHzから5MHzが使用されている[3]。
またこの周波数帯はAMラジオ放送や船舶・航空通信等で使用されているため、出力50W以上の機器を設置・変更・廃止する際は、所轄の総合通信局に高周波利用設備の設置許可を申請する必要がある。
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