- 英
- benz, bends
- 関
- ケイソン病
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/23 10:50:24」(JST)
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減圧症 |
分類及び外部参照情報 |
米国海軍兵士が治療のため減圧室に入っているところ
|
ICD-10 |
T70.3 |
ICD-9 |
993.3 |
DiseasesDB |
3491 |
eMedicine |
emerg/121 |
MeSH |
C21.866.120.248 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
減圧症(げんあつしょう)は、身体の組織や体液に溶けていた気体が、環境圧の低下により体内で気化して気泡を発生し、血管を閉塞して発生する障害の事である。潜水症(病)、潜函症(病) あるいは ケーソン病 とも呼ばれる。
目次
- 1 概要
- 2 症状
- 3 治療
- 4 予防
- 5 外部リンク
- 6 関連項目
概要[編集]
酸素や二酸化炭素は、呼吸により速やかに排泄されるので減圧症を発生させることはほとんどない。通常問題になるのは窒素で、大深度潜水に用いられるヘリウムが原因になることもある。
スクーバダイビングやケーソン工事などにより高圧環境下で体内に溶け込んでいた窒素が、急浮上などにより急速に周囲の圧力が低下することにより気泡化するケースが典型的である。
与圧された旅客機において何らかの原因で急減圧が生じたときや、戦闘機で急速上昇を行った場合、高高度において爆撃機に搭乗中に被弾した場合、宇宙服で宇宙空間に出た場合など、通常の気圧から急激に気圧が下がった場合にも減圧症になる場合がある。
日本国内では、西伊豆でスクーバダイビングを楽しんだあと、箱根を越えて帰宅する場合に発症するケースが多く報告されている。
症状[編集]
急性症状としては関節痛(ベンズともいう)が典型的である。重症例では呼吸器系の障害(息切れ・胸の痛み)やチアノーゼが見られる場合もある。生涯にわたる神経系の損傷等、重篤な後遺症を招くケースも少なくない。
ごく軽い減圧症では、ごく微細な毛細血管のみが閉塞し、これらの急性症状が見られない場合もあるが、この程度の減圧症でも長期的には骨の組織壊死を招く場合がある。
治療[編集]
高圧酸素療法が、ほぼ唯一の治療法である。自然治癒はしないものと考えた方が良い。発症後できる限り早い時期に治療を開始することで、後遺症を最小限に留めることができる。特に重症の場合は一刻を争い治療を開始する必要がある。緊急的には、再度潜水して気泡を縮小させ症状を軽快させる(フカシと言う)ことも行われないわけではないが、一般には推奨されない。
救急処置として(常圧の)純酸素を呼吸させることで、血管の閉塞に起因する低酸素状態から発生する障害や後遺症をある程度緩和できる可能性が高い。減圧症を発症した場合には、可能な限り早期に最寄の医療機関を訪問し、あるいは救急車を呼ぶなどして酸素吸入を開始し、その後高圧酸素療法を施行可能な医療機関に移送すべきである。
高圧酸素療法は、どこの医療機関でも施行可能な治療ではないが、大学病院等の高度医療機関、労災病院、沿岸部の公立病院等、減圧症患者の来訪頻度が高い医療機関には施行設備が設置されている場合が多い。また徳洲会系列の病院は、経営方針として高圧酸素療法の施行設備を有している場合が多い(高圧酸素療法の施行設備を有する徳洲会系列の病院一覧)。同時に多人数の患者を治療することはできないため、訪問予定の医療機関が、減圧症患者の受け入れ可能な状態にあるか否か、あらかじめ確認してからの受診が望ましい。
潜水病の医学的研究機関として海上自衛隊の潜水医学実験隊が横須賀市に設立されている。また、空中での減圧症については、航空自衛隊の航空医学実験隊で研究されている。
予防[編集]
減圧症は環境圧の急激な変化で発生するため、少しずつ圧力に体を慣らす事で防ぐことができる。戦闘機搭乗や宇宙遊泳などの場合には、減圧症を発生させにくい純酸素を呼吸して予防することもできる。
特殊な環境下でなければ減圧症にならないので、スクーバダイビングなどをする場合にのみ注意すればよい。一般に、スクーバダイビングを行ってから24時間以上経過しなければ、飛行機に搭乗してはならない。また、ダイビングの直後に高山に登ってはならないなどの指導がある。
なお、潜水直後の飲酒は減圧症を招きやすく危険である。
外部リンク[編集]
- 潜水医学(東京医科歯科大学医学部附属病院高気圧治療部准教授による減圧症の解説ページ)
関連項目[編集]
- 飽和潜水
- テクニカルダイビング
- 混合ガス#潜水における混合ガス
- 酸素中毒
- 窒素中毒
- 伏龍特攻隊
- クラッキング (関節)
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ジュネーヴ議定書 - 化学兵器禁止条約 (CWC) - 化学兵器禁止機関 (OPCW) - 遺棄化学兵器問題
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(補足:関連項目) |
催涙スプレー - 防犯装備 - スカンク
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Japanese Journal
- 603 レーザを援用したポリベンズイミダゾール材料のクラックレス加工法の構築 : 二次元切削におけるレーザ照射条件の違いが仕上げ面に及ぼす影響(OS3-1 機械加工の高速・高精度化-切削・研削・特殊加工及び周辺技術-)
Related Links
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- ダイビング用語集 - ベンズの用語解説 - 減圧症の中でもっとも一般的な症状であることから、減圧症の俗称ともなっている病気。窒素の気泡が原因で関節や筋肉に麻痺や痺れ、痛みが出ること。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ベンズブロマロン錠50mg「杏林」
組成
成分・分量(1錠中)
添加物
- D-マンニトール、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸カルシウム
禁忌
- 肝障害のある患者[肝障害を悪化させることがある。]
- 腎結石を伴う患者、高度の腎機能障害のある患者[尿中尿酸排泄量の増大により、これらの症状を悪化させるおそれがある。また、効果が期待できないことがある。]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 下記の場合における高尿酸血症の改善
- 痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症
痛風
- 通常成人1日1回1/2錠または1錠(ベンズブロマロンとして25mgまたは50mg)を経口投与し、その後維持量として1回1錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)を経口投与する。
- なお、年齢、症状により適宜増減する。
高尿酸血症を伴う高血圧症
- 通常成人1回1錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)を経口投与する。
- なお、年齢、症状により適宜増減する。
重大な副作用
- 重篤な肝障害:劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(【警告】の項参照)
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:ベンズブロマロン (Benzbromarone)
- 化学名:3,5-Dibromo-4-hydroxyphenyl 2-ethylbenzo[b]furan-3-yl ketone
- 構造式:
- 分子式:C17H12Br2O3
- 分子量:424.08
- 性状 :ベンズブロマロンは白色〜淡黄色の結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、アセトンに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。希水酸化ナトリウム試液に溶ける。
- 融点 :149〜153℃
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