トリアゾラム
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/15 14:10:28」(JST)
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ハルシオン(Halcyon)とは、
- アルキュオネー - ギリシャ神話の女神
- カワセミ - 上記の神話に由来する名称
- トリアゾラムを使用した睡眠導入剤(睡眠薬)の代表的な商品名
- ハルシオン (バンド) - 日本のフォークバンド
関連項目
- ハルジオン - キク科ムカシヨモギ属の植物。
- アルシオーネ (曖昧さ回避)
- アルキオーネ (曖昧さ回避)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ハルシオン 0.125mg錠
組成
有効成分
含量(1錠中)
添加物
- 安息香酸ナトリウム
軽質無水ケイ酸
結晶セルロース
ジオクチルソジウムスルホサクシネート
ステアリン酸マグネシウム
トウモロコシデンプン
乳糖水和物
青色2号アルミニウムレーキ
赤色3号アルミニウムレーキ
禁忌
- 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 急性狭隅角緑内障のある患者
- 重症筋無力症の患者[筋弛緩作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
- 次の薬剤を投与中の患者:イトラコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール、ボリコナゾール、ミコナゾール、HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル、リトナビル等)、エファビレンツ、テラプレビル[「相互作用」の項参照]
効能または効果
不眠症
- 通常成人には1回トリアゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。高度な不眠症には0.5mgを投与することができる。なお、年齢・症状・疾患などを考慮して適宜増減するが、高齢者には1回0.125mg〜0.25mgまでとする。
麻酔前投薬
- 手術前夜:通常成人には1回トリアゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。なお、年齢・症状・疾患などを考慮し、必要に応じ0.5mgを投与することができる。
- 本剤に対する反応には個人差があり、また、眠気、めまい、ふらつき及び健忘等は用量依存的にあらわれるので、本剤を投与する場合には少量(1回0.125mg以下)から投与を開始すること。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いながら慎重に行うこと。ただし、0.5mgを超えないこととし、症状の改善に伴って減量に努めること。
- 不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、患者が起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合、又は睡眠途中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘があらわれたとの報告があるので、薬効が消失する前に活動を開始する可能性があるときは服用させないこと。
慎重投与
- 心障害のある患者
- 肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害が悪化又は再発することがある。また、肝臓で代謝されるため、クリアランスが低下するおそれがある。]
- 腎障害のある患者
- 脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 衰弱患者[副作用があらわれやすい。]
重大な副作用
薬物依存(頻度不明)、離脱症状(頻度不明)
- 大量連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。
また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。特に、痙攣の既往歴のある患者では注意して減量すること。
精神症状(頻度不明)
- 刺激興奮、錯乱、攻撃性、夢遊症状、幻覚、妄想、激越等の精神症状があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には投与を中止すること。統合失調症等の精神障害者に投与する際は、特に注意すること。
呼吸抑制(頻度不明)
- 呼吸抑制があらわれることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコ−シスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。
一過性前向性健忘(0.12%)、もうろう状態(0.05%)
- 一過性前向性健忘(中途覚醒時の出来事をおぼえていない等)、また、もうろう状態があらわれることがあるので、本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。
肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)
- 肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック(頻度不明)、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、血管性浮腫、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ジアゼパム、ニトラゼパム等既存のベンゾジアゼピン系化合物と類似した作用スペクトラムを有し、作用の強さはマウス、ラット、ウサギにおいて概してジアゼパムの4〜5倍であるが、特に睡眠増強作用及び抗不安作用は強く、各々ジアゼパムの約45倍(マウス)及び約10倍(ラット)である。健康成人の睡眠ポリグラフィ実験では睡眠潜時を短縮し、睡眠率を増加させる。
作用機序は既存のベンゾジアゼピン系化合物と同様、大脳辺縁系及び視床下部における情動機構の抑制、並びに大脳辺縁系賦活機構の抑制によると考えられている。6〜10)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 8-chloro-6-(o-chlorophenyl)-1-methyl-4H-s-triazolo[4,3-a][1,4]benzodiazepine
分子式
分子量
性状
- 白色の粉末で、においはない。
クロロホルムに溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、アセトン、酢酸エチル又はジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- triazolam
- 商
- アスコマーナ、カムリトン、トリアラム、ハルシオン、ハルラック、パルレオン、ミンザイン