- 英
- torque
- 同
- torque
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- 〈C〉(貴金属片を曲げて作った)首飾り,腕輪(古代ゴール人などが身に着けた) / 〈U〉(力学で)回転力,ねじりモーメント,トルク
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/11/13 11:26:19」(JST)
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|
「トルク」のその他の用法については「トルク (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
古典力学 |
運動の第2法則
|
歴史(英語版) |
分野 |
静力学 · 動力学 / 物理学における動力学 · 運動学 · 応用力学 · 天体力学 · 連続体力学 · 統計力学 |
基本概念 |
空間 · 時間 · 速度 · 速さ · 質量 · 加速度 · 重力 · 力 · 力積 · トルク / モーメント / 偶力 · 運動量 · 角運動量 · 慣性 · 慣性モーメント · 基準系 · エネルギー · 運動エネルギー · 位置エネルギー · 力学的仕事 · 仮想仕事 · ダランベールの原理 |
主要項目 |
剛体 · 剛体の力学 · 運動 · ニュートン力学 · 万有引力 · 運動方程式 · 慣性系 · 非慣性系 · 回転座標系 · 慣性力 · 平面粒子運動力学 · 変位 · 相対速度 · 摩擦 · 単振動 · 調和振動子 · 短周期振動 · 減衰 · 減衰比 · 自転 · 回転運動 · 等速円運動 · 非等速円運動 · 向心力 · 遠心力 · 遠心力 (回転座標系) · 反応遠心力 · コリオリの力 · 振り子 · 回転速度 · 角加速度 · 角速度 · 角周波数 · 偏位角度 |
科学者 |
アイザック・ニュートン · エレミア・ホロックス · レオンハルト・オイラー · ジャン・ル・ロン・ダランベール · アレクシス・クレロー · ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ · ピエール=シモン・ラプラス · ウィリアム・ローワン・ハミルトン · シメオン・ドニ・ポアソン |
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表・話・編・歴
|
固定された回転軸をもつ系に対して、力を作用させた時の物理量の関係。力のモーメント
τ
→
{\displaystyle {\vec {\tau }}}
と位置ベクトル
r
→
{\displaystyle {\vec {r}}}
と力
F
→
{\displaystyle {\vec {F}}}
との関係(上の式)、および角運動量
L
→
{\displaystyle {\vec {L}}}
と位置ベクトル
r
→
{\displaystyle {\vec {r}}}
と運動量
p
→
{\displaystyle {\vec {p}}}
との関係(下の式)。
トルク(英語: torque)は、力学において、ある固定された回転軸を中心にはたらく、回転軸のまわりの力のモーメントである。一般的には「ねじりの強さ」として表される。力矩、ねじりモーメントとも言う。
目次
- 1 概要
- 2 定義
- 3 回転運動と直線運動
- 4 関連項目
概要
トルクは、力と距離の積(外積)で表される量(モーメント)である。力の単位はN(ニュートン)だが、トルクの単位はN・m(ニュートンメートル)である。トルクはおもに工学、とくにエンジン・電動機・発電機・タービンなどの機械・機械工学などで用いられることが多い。
物体を回転させるために必要な力は、どこを押すかによって異なり、一般に回転軸(中心)からの距離に反比例する(てこ参照)。一方、物体をある角度だけ回転させるトルクは、力を作用させる点によらない量であり、一定である。
あるトルクは同じ軸のまわりの別の作用点に働くトルクで置き換えることができる。同じ軸を中心とするトルク同士を合成したり、またひとつのトルクを複数のトルクに分解することもできる。トルクを平行で同じ大きさをもち、反対向きの2つの力にわけたとき、その力をとくに偶力とよぶ。
定義
力学では、トルクNは次のように定義される。
ここで F は物体に加わる力、r は回転の軸からみた力の加わる点までの距離(ベクトル)を表す。トルク N はベクトル量であり、N の向きを進行方向とする右ねじ回りに物体を回転させる効果をもつ。F が等しいとき、腕の長さrが長いほうが物体を回転させる効果 (N) が大きい。
物体の慣性モーメント I、角加速度 α、トルク N の間には、ニュートンの運動方程式とよく似た関係が成り立つ。
回転運動と直線運動
回転運動に関する量のあいだには、直線運動で成り立つ法則に対応する類似の法則を見出すことができる。これは法則が似るように回転運動での量を定義したものだからである。トルクは「力」そのものではなく「力のモーメント」であり、慣性モーメントは質量に距離の2乗をかけたものである。
回転運動と並進運動の対応一覧
量 |
回転運動 |
並進運動 |
力学変数 |
角度 |
|
位置 |
|
一階微分 |
角速度 |
|
速度 |
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二階微分 |
角加速度 |
|
加速度 |
|
慣性 |
慣性モーメント |
|
質量 |
|
運動量 |
角運動量 |
|
運動量 |
|
力 |
力のモーメント |
|
力 |
|
運動方程式 |
|
|
運動エネルギー |
|
|
仕事 |
|
|
仕事率 |
|
|
ダンパーとばねに発生する力を
考慮した運動方程式 |
|
|
関連項目
- 角運動量
- 角運動量保存の法則
- 力のモーメント
- ジャイロスコープ
- 慣性計測装置
- トルクコンバータ
- トルクレンチ
- トルクドライバー
古典力学のSI単位 |
線形・直線運動の量 |
|
角度・回転運動の量 |
次元 |
— |
L |
L2 |
次元 |
— |
— |
— |
T |
時間: t
s |
absement: A
m s(英語版) |
|
T |
時間: t
s |
|
|
— |
|
距離: d, 位置: r, s, x, 変位
m |
面積: A
m2 |
— |
|
角度: θ, 角変位(英語版): θ
rad |
立体角: Ω
rad2, sr |
T−1 |
周波数: f
s−1, Hz |
速さ(速度の大きさ): v, 速度: v
m s−1 |
動粘度: ν,
比角運動量(英語版): h
m2 s−1(英語版) |
T−1 |
周波数: f
s−1, Hz |
角速度(の大きさ): ω, 角速度: ω
rad s−1 |
|
T−2 |
|
加速度: a
m s−2 |
|
T−2 |
|
角加速度: α
rad s−2 |
|
T−3 |
|
躍度: j
m s−3 |
|
T−3 |
|
角躍度: ζ
rad s−3 |
|
|
|
M |
質量: m
kg |
|
|
ML2 |
慣性モーメント: I
kg m2 |
|
|
MT−1 |
|
運動量: p, 力積: J
kg m s−1, N s(英語版) |
作用: 𝒮, actergy: ℵ
kg m2 s−1, J s(英語版) |
ML2T−1 |
|
角運動量: L, 角力積: ΔL
kg m2 s−1 |
作用: 𝒮, actergy: ℵ
kg m2 s−1, J s |
MT−2 |
|
力: F, 重さ: Fg
kg m s−2, N |
エネルギー: E, 仕事: W
kg m2 s−2, J |
ML2T−2 |
|
トルク: τ, 力のモーメント: M
kg m2 s−2, N m |
エネルギー: E, 仕事: W
kg m2 s−2, J |
MT−3 |
|
yank: Y
kg m s−3, N s−1 |
仕事率: P
kg m2 s−3, W |
ML2T−3 |
|
rotatum: P
kg m2 s−3, N m s−1 |
仕事率: P
kg m2 s−3, W |
|
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- TSBC方式モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-TSBC)を用いた低速高トルクモータ駆動
- 川村 弥,萩原 誠,赤木 泰文
- 電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = IEEJ transactions on industry applications 135(2), 162-169, 2015-02
- NAID 40020359146
- 電動車両に適した左右輪間トルクベクタリング装置 (特集 次世代ものづくりイノベーション)
- 澤瀬 薫
- ケミカルエンジニヤリング = Chemical engineering 60(2), 127-134, 2015-02
- NAID 40020338017
- FPGAを用いた直接トルク制御による超高速PMSM駆動システムの運転特性比較 (半導体電力変換 モータドライブ合同研究会・半導体電力変換一般,モータドライブ一般)
- 小中 翔五,井上 征則,森本 茂雄 [他]
- 電気学会研究会資料. MD 2015(1-29), 167-172, 2015-01-23
- NAID 40020341734
Related Links
- torque トルクとは、回転軸にかかる力のことで、単位はN・m(ニュートンメートル)あるいはkgf・m(キログラムエフメートル)。自転車で例えるならペダルをこぐ力の強さ。 例えば、エンジンの最大トルク値が10kgf-m/5000rpmなら ...
- トルクと馬力の話は自動車雑誌等にしばしば出てきますが、両者の差が感覚的に分かり難いので、正確に認識されている方は少ない様です。 また図書館で調べてもいきなり難解な絵と計算式が出てくるし、ネットで調べても意味不明な ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Torque teno virus
- 関
- 輸血伝達性ウイルス、TTウイルス、Torque tenoウイルス
[★]
- 英
- Torr
- 関
- 圧力
1 torr ≒ 1 mmHg
(1) 760 mmHg = 101325.0144354 Pa
(2)
1 torr = 1 atm(1気圧(標準大気圧)) / 760
1 atm = 101325 Pa = 760 torr
∴ (1)と(2)はわずかに異なる。