- 英
- shrew
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- small mouselike mammal with a long snout; related to moles (同)shrewmouse
- a scolding nagging bad-tempered woman (同)termagant
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- トガリネズミ(ネズミに似て長くとがった鼻のある哺(ほ)乳動物) / 口やかましい女
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/03 08:43:29」(JST)
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トガリネズミ科 |
スペインミズトガリネズミ (Neomys anomalus)
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分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
脊索動物門 Chordata |
亜門 |
: |
脊椎動物亜門 Vertebrata |
綱 |
: |
哺乳綱 Mammalia |
目 |
: |
トガリネズミ目 Soricomorpha |
科 |
: |
トガリネズミ科 Soricidae G. Fischer, 1814 |
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亜科 |
- トガリネズミ亜科 Soricinae
- トガリネズミ属 Sorex
- カワネズミ属 Chimarrogale
- ジャコウネズミ属 Suncus
- ジネズミ亜科 Crocidurinae
- モリジネズミ亜科 Myosoricinae
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トガリネズミ(尖鼠)は、トガリネズミ目トガリネズミ科 Soricidae に属する小型哺乳類の総称。
目次
- 1 概要
- 2 形態
- 3 生態
- 4 日本のトガリネズミ類
- 5 日本国外のトガリネズミ類
- 6 関連項目
- 7 参考文献
概要
「〜ネズミ」という名前から誤解されやすいが、齧歯類(ネズミ目)ではなく、系統的にはモグラやハリネズミと近縁のグループである。狭義には、ジネズミ類(ジネズミ亜科)をのぞいたトガリネズミ亜科の動物、あるいはさらにカワネズミ属やジャコウネズミ属を除いたトガリネズミ属 の動物をトガリネズミ類と呼ぶ。
トガリネズミ属のうち、コビトトガリネズミやトウキョウトガリネズミなどいくつかのものは、哺乳類の中で最も小型の種の1つである(トウキョウトガリネズミは日本にも生息する)。
なお、日本に生息するトガリネズミ属の動物に、単に「トガリネズミ」とよばれるもの(Sorex caecutiensまたはS. shinto)がある。
形態
チビトガリネズミ(
Sorex minutissimus)の標本。国立科学博物館の展示。
小型の齧歯類のようであるが、鼻先が細長くとがっており、耳や目は小さく、体はやわらかい灰茶色のビロードのような毛で覆われている。
生態
夜行性で、主に昆虫類やミミズ、節足動物等の小型無脊椎動物を捕食する。この他に水棲のトガリネズミ類では魚類やは虫類を、後述するブラリナトガリネズミではネズミ類も捕食する。体が小さい上にエネルギーを蓄えることができず、ひたすら餌を食い続けねばならず、餌がなくなれば数時間で餓死してしまう。
北米に生息するブラリナトガリネズミ(Blarina brevicauda)は、毒性のある唾液を持つことで知られている。毒を持つ事が確実な哺乳類(ブラリナトガリネズミ、ソレノドン、カモノハシ)のうち、この種でのみ毒の化学構造が分かっている。この毒が、トガリネズミの捕食者に対する防御に使われるのか、あるいはトガリネズミが大型の得物を捕食するために使われるのかは不明である。また、 腹部から強烈な臭いを発するため、キツネや猫などは死骸さえあまり食べないと言われている。ただし、キツネは頻繁にトガリネズミを捕獲して路上に放置するので、捕食者回避としてこの臭いが進化的にどういう意味を持つのかは疑問である。また、イタチ科動物は冬期にはトガリネズミをかなり食べることが分かっている。この他に、フクロウ類はトガリネズミ類を頻繁に捕食する。
日本のトガリネズミ類
日本には2亜科4属12種が分布する(このうち九州のジャコウネズミ Suncus murinus は移入種と考えられているが、沖縄のものは移入種かどうかは不明である)。
- トガリネズミ亜科
- トガリネズミ属 Sorex
- (チビトガリネズミ S. minutissimus )
- トウキョウトガリネズミ(亜種) S. m. hawkeri 【北海道/絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)】 世界最小の哺乳類の1つ。
- (アズミトガリネズミ S. hosonoi 【本州/固有種】)
- アズミトガリネズミ(亜種) S. h. hosonoi 【本州/準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)/固有種】
- シロウマトガリネズミ(亜種) S. h. shiroumanui 【本州/準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)/固有種】
- ヒメトガリネズミ(カラフトヒメトガリネズミ) S. gracillimus 【北海道】
- (シントウトガリネズミ S. shinto) 【固有種】 バイカルトガリネズミ S. caecutiens の亜種とする説もある。
- ホンシュウトガリネズミ(亜種) S. s. shinto 【本州】
- サドトガリネズミ(亜種) S. s. sadonis 【佐渡島/固有種】 独立種S. sadonisとする説もある。
- シコクトガリネズミ(亜種) S. s. shikokensis 【四国/情報不足(DD)(環境省レッドリスト)】
- (バイカルトガリネズミ(トガリネズミ) S. caecutiens )
- エゾトガリネズミ(亜種) S. c. ssp 【北海道】saevusは樺太産についての亜種名。
- オオアシトガリネズミ S. unguiculatus 【北】
- カワネズミ属 Chimarrogale
- カワネズミ C. platycephala 【本州・九州/絶滅のおそれのある地域個体群(環境省レッドリスト):九州地方/固有種】 大陸に広く分布する C. himalayica と同種とする説もある。
- ジャコウネズミ属 Suncus
- 【移?】 ジャコウネズミ S. murinus 【九州など】 長崎県、鹿児島県、南西諸島。15世紀以前の熱帯アジアからの移入種か。リュウキュウジャコウネズミ(亜種) S. m. temmincki とする説もある。
- ジネズミ亜科
- ジネズミ属 Crocidura
- コジネズミ C. shantungensis 【対馬/絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)】 かつてはチョウセンコジネズミ C. suaveolens shantungensis とされた。
- ワタセジネズミ C. watasei 【南西諸島/準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)/固有種】 かつてはオナガジネズミ C. horsfieldii の亜種とされていた(環境省の哺乳類レッドリストでは1998年版まではC. h. wataseiで掲載された)。
- (ニホンジネズミ(ジネズミ) C. dsinezumi 【固有種】)
- サイゴクジネズミ(亜種) C. d. dsinezumi 【本州等】
- ホンシュウジネズミ(亜種) C. d. chisai 【本州等】
- タネジネズミ(亜種) C. d. intermedia 【種子島】
- オキノシマジネズミ(亜種) C. d. okinoshimae 【沖ノ島】
- ヤク(シマ)ジネズミ(亜種) C. d. umbrina 【屋久島】
- オリイジネズミ C. orii 【南西諸島/絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)/固有種】 奄美群島(奄美大島と徳之島)の固有種。
日本国外のトガリネズミ類
- ブラリナトガリネズミ Blarina brevicauda
- ミナミブラリナトガリネズミ Blarina carolinensis
- ヒメコミミトガリネズミ Cryptotis parva
- オオアシジャコウネズミ Feroculus feroculus
- オオサバクトガリネズミ Megasorex gigas
- クロアシモリジネズミ Myosorex cafer
- アイゼントラウトモリジネズミ Myosorex eisentrauti
- スペインミズトガリネズミ Neomys anomalus
- ヨロイジネズミ Scutisorex somereni
- ヌマトガリネズミ Sorex bendirii
- マスクトガリネズミ Sorex cinereus
- オナガトガリネズミ Sorex dispar
- イブシトガリネズミ Sorex fumeus
- コビトトガリネズミ Sorex hoyi
- ヨーロッパヒメトガリネズミ Sorex minutus
- クロトガリネズミ Sorex monticolus
- ハレギトガリネズミ Sorex ornatus
- タイヘイヨウトガリネズミ Sorex pacificus
- ミズベトガリネズミ Sorex palustris
- カワリトガリネズミ Sorex vagrans
- ベラパストガリネズミ Sorex veraepacis
関連項目
参考文献
- 阿部永監修、阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・三浦慎吾・米田政明著、財団法人自然環境研究センター編 『日本の哺乳類【改訂2版】』 東海大学出版会、2008年、5-16頁、ISBN 4-486-01802-8。
- Ohdachi S. D., Y. Ishibasi, M. A. Iwasa, and T. Saitoh eds. The Wild Mammals of Japan. 2009. Shoukadoh, Kyoto.
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UpToDate Contents
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- 1. 発疹熱の疫学および臨床症状 the epidemiology and clinical manifestations of murine typhus
- 2. ハンタウイルス感染による腎疾患(腎症候性出血熱) renal involvement with hantavirus infection hemorrhagic fever with renal syndrome
- 3. ライム病の疫学 epidemiology of lyme disease
Japanese Journal
- 世界最小級の哺乳類トウキョウトガリネズミが生息する島--嶮暮帰島 (特集 島物語--北海に浮かぶ小宇宙)
- トガリネズミ科動物(スンクス)の行動にみる適応のデザイン (特集 行動生物学のカッティングエッジ)
- トガリネズミ, カモノハシ毒の謎に迫る : 哺乳類の持つ毒の科学
- 北 将樹
- 化学と工業 = Chemistry and chemical industry 63(9), 739, 2010-09-01
- NAID 10026596770
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- トウキョウトガリネズミはスカンジナビアからカムチャッカ、南は朝鮮半島まで広く分布するチビトガリネズミの亜種で、日本には北海道だけに分布しています。 なぜ、北海道にしか分布していない本種に「トウキョウ」の名が付いて ...
- 概要 [編集] 「〜ネズミ」という名前から誤解されやすいが、齧歯類(ネズミ目)ではなく、系統的にはモグラやハリネズミと近縁のグループである。狭義には、ジネズミ類(ジネズミ亜科)をのぞいたトガリネズミ亜科の動物 ...
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