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- 関
- σ
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- the 18th letter of the Greek alphabet
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- シグマ(ギリシア語アルファベットの第18字Σ,σ,δ;英語のS,sに相当)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/07/30 10:24:06」(JST)
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この項目では、ギリシャ文字のΣについて説明しています。ラテン文字については「Ʃ」をご覧ください。 |
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「シグマ」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「シグマ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
|
ギリシア文字 |
Αα |
アルファ |
Νν |
ニュー |
Ββ |
ベータ |
Ξξ |
クシー |
Γγ |
ガンマ |
Οο |
オミクロン |
Δδ |
デルタ |
Ππ |
パイ |
Εε |
エプシロン |
Ρρ |
ロー |
Ζζ |
ゼータ |
Σσς |
シグマ |
Ηη |
エータ |
Ττ |
タウ |
Θθ |
テータ |
Υυ |
ユプシロン |
Ιι |
イオタ |
Φφ |
ファイ |
Κκ |
カッパ |
Χχ |
キー |
Λλ |
ラムダ |
Ψψ |
プシー |
Μμ |
ミュー |
Ωω |
オメガ |
使われなくなった文字 |
() |
ディガンマ |
|
サン |
|
ヘータ |
|
ショー |
ギリシアの数字 |
|
スティグマ |
() |
サンピ |
() |
コッパ |
|
Σ, σ, ς (シグマ、希: σίγμα / σῖγμα, 英: sigma)は、ギリシア文字の一つ。伝統的な配列では 18 番目の文字。数価[1]は200。現代ギリシア語では、語末形の "ς" を 6を表す "ϛ" (スティグマ)の代用として用いる。ラテンアルファベットの "S"、キリル文字の "С" は、この文字に由来する。
目次
- 1 歴史
- 1.1 語源
- 1.2 エッシュの大文字
- 1.3 三日月形のシグマ
- 2 ギリシア語での用法
- 3 記号としての用法
- 4 符号位置
- 5 脚注
歴史
シグマの字形とギリシア・アルファベット上の位置は、フェニキア文字の "𐤔"(シン、)に由来する。
語源
「シグマ」という名前は、ある仮説によると[2]、フェニキア文字の「サメク」から来ている。別の説[3]によると、この字の本来の名前は「サン」(現在は別の、今は使われなくなった字を指す名前になっている)であっただろうとし、「シグマ」は、ギリシャ人が新たにつけた名前で「シーという音」を意味するという。動詞 σίζω (シッゾー、*sig-yō、「シーという音を出す」の意)の名詞化に由来する。
エッシュの大文字
シグマの大文字は、現代においては「エッシュ」の大文字(小文字は ʃ )として、ラテン文字に再導入されている。
三日月形のシグマ
モザイクによる6世紀のマダバ地図では、エルサレム(
ΗΑΓΙΑПОΛΙΣ、神聖都市) に三日月形のシグマを使う
エルサレムにある飾り板にある
Μετόχιον Γεθσημανῆς(ゲッセマネのメトヒオン) という語が語中・語末ともに三日月形のシグマを使って記されている
ヘレニズム時代(紀元前4-3世紀)の手書きのギリシャ語では、碑文体の "Σ" は簡易化して "C" に似た形になった[4]。同じ字形は、紀元前4世紀以降の硬貨にも見える[5]。この字形が、古代末期から中世にかけての国際的標準になった。このシグマは三日月に似ているので、現在は「三日月形のシグマ (lunate sigma)」と呼ばれる(大文字 Ϲ、小文字 ϲ)。
現在でも、ギリシャではこの形が装飾目的に広く使われる。特に宗教的・教会においてよく使われ、また古典ギリシャ語のテキストの現代における活字版にも用いられる。キリル文字の "С" (/s/) や、コプト文字の "Ⲥ" (シマ) も三日月形のシグマに由来する。
三日月形のシグマに点を付した字(Ͼ、σίγμα περιεστιγμένον シグマ・ペリエスティグメノン)は、サモトラケのアリスタルコスによって校正記号として使われ、この記号を付した行が正しくない場所にあることを示した。同様に、左右逆のシグマ(Ͻ、ἀντίσιγμα アンティシグマ)も正しくない場所にある行を示すことがあった。アンティシグマに点をつけた字(Ͽ、ἀντίσιγμα περιεστιγμένον アンティシグマ・ペリエスティグメノン)は、その後ろにある行を並べ直す必要があるか、または優先度の明らかでない異読があることを示すことがあった。
ギリシア語での用法
小文字は、"σ" である。ただし、単語の終わりでは "ς" を用いる。"ς" をファイナルシグマ(英: word-final sigma、希: τελικό σίγμα)と呼ぶ。
音価は /s/、後ろに有声子音(μ, ν)が続く場合は /z/。
記号としての用法
- 大文字の Σ には、下記の用法がある。
- 数学では、数列などの総和を表す(∑ は英字の S に対応し、総和を英語で summation という)。
(定義)
- Microsoft Excel などの表計算ソフトでは、合計を計算する関数を示すアイコンの表記に Σ を使用している。
- 物理学では、座標系 (system) を表す記号として用いる。
- 素粒子物理学では、アイソスピンが 1、ストレンジネスが −1 のハイペロン (uus, uds, dds) を表す。
- 小文字の σ には、下記の用法がある。
- 統計学では、標準偏差を表す。
- 数学では、可算和を意味する接頭辞。σコンパクト、σ代数など。
- 置換を表す記号(τ とともに)。
- パウリ行列 (数学、物理学)
- σ結合 (化学)
- 材料工学の式では、応力 (stress) を表す。
- 電気工学の式では、電気伝導度を表す。
- 音韻論では、音節を表す。
- 対称操作のひとつである鏡映操作を表現する記号。具体的な使用例は分子対称性を参照。
- 小文字の ς には、下記の用法がある。
符号位置
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考 |
Σ |
U+03A3 |
1-6-18 |
Σ
Σ
Σ |
σ |
U+03C3 |
1-6-50 |
σ
σ
σ |
|
Ϲ |
U+03F9 |
- |
Ϲ
Ϲ |
ϲ |
U+03F2 |
- |
ϲ
ϲ |
三日月形のシグマ |
Ͻ |
U+03FD |
- |
Ͻ
Ͻ |
ͻ |
U+037B |
- |
ͻ
ͻ |
アンティシグマ |
Ͼ |
U+03FE |
- |
Ͼ
Ͼ |
ͼ |
U+037C |
- |
ͼ
ͼ |
シグマ・ペリエスティグメノン |
Ͽ |
U+03FF |
- |
Ͽ
Ͽ |
ͽ |
U+037D |
- |
ͽ
ͽ |
アンティシグマ・ペリエスティグメノン |
記号 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
名称 |
ς |
U+03C2 |
1-6-57 |
ς
ς
ς |
GREEK SMALL LETTER FINAL SIGMA |
∑ |
U+2211 |
- |
∑
∑
∑ |
(数学記号) |
脚注
- ^ 文字に当てはめられた数値のこと。ギリシアの数字を参照。
- ^ Jeffery, Lilian H. (1961). The local scripts of archaic Greece. Oxford: Clarendon. pp. 25–27.
- ^ Woodard, Roger D. (2006). “Alphabet”. In Wilson, Nigel Guy. Encyclopedia of ancient Greece. London: Routldedge. p. 38.
- ^ Edward M. Thompson (1912). Introduction to Greek and Latin paleography, Oxford: Clarendon. p. 108, 144.
- ^ Edward C. D. Hopkins, Numismatica Font Projects.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ディジタル通信のための1bitデルタシグマ変調器の解析と設計 (高信頼制御通信)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 116(145), 109-111, 2016-07-20
- NAID 40020906738
- 無線通信を用いた食品オーブン庫内の遠隔加熱環境計測システム : デルタシグマA/Dコンバータを用いた熱電対温度測定の精度評価 (通信方式)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 116(123), 93-97, 2016-07-07
- NAID 40020906892
- サンプル値制御とデルタシグマ変調器を用いたネットワーク化制御
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
シグマート錠2.5mg
組成
販売名
成分(1錠中):有効成分・含有量
成分(1錠中):添加物
- カルメロースカルシウム、トウモロコシデンプン、ステアリン酸カルシウム、ステアリルアルコール、D-マンニトール
禁忌
- ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- ニコランジルとして、通常、成人1日量15mgを3回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 重篤な肝障害のある患者[本剤投与中に肝機能検査値異常があらわれることがある。]
- 緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
肝機能障害、黄疸
頻度不明注2)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ‐GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少
頻度不明注2)
- 血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
口内潰瘍、舌潰瘍、肛門潰瘍、消化管潰瘍
頻度不明注2)
- 口内潰瘍、舌潰瘍、肛門潰瘍、消化管潰瘍があらわれることがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
冠血管拡張作用
- イヌ・ランゲンドルフ標本において正常灌流圧時には比較的細い冠動脈を拡張するが、低灌流圧による虚血時にはむしろ太い冠動脈血管を拡張した。また、無麻酔犬に静注すると血流量に依存しないで、太い冠動脈を用量依存的に拡張させた6,7)。
冠血流量に対する作用
- ニコランジルを、麻酔開胸犬に静注あるいは十二指腸内投与すると冠血流量の増加とその持続が用量依存的に認められた。同様の成績は覚醒犬、イヌ心肺標本、イヌ・ランゲンドルフ標本においても得られた7‐11)。
- 左冠動脈狭窄及び左室収縮異常がない狭心症患者6例にシグマート錠をニコランジルとして5mg単回投与し、心拍数120/分まで増加の右心房ペーシング実施及び非実施下において冠静脈洞血流量を測定(持続熱希釈法)したところ、冠血流量はいずれの心拍数下でも有意な増加(118〜120%)を示した12)。
冠血管攣縮緩解作用
- ニコランジルは、イヌ冠動脈の部分狭窄による周期的な冠血流量の減少及び心電図のST上昇を抑制し、さらにミニブタの冠動脈内にメサコリンあるいはノルアドレナリンを投与して生じる冠血管の攣縮を抑制した13,14)。
心・血行動態に対する作用
- ニコランジルを麻酔開胸犬に静注すると、用量依存的に血圧を低下させるが、その程度は軽微であり、冠血管抵抗を有意に低下させる用量において、心拍数、心筋収縮力、心筋酸素消費量、房室伝導時間に影響を及ぼさなかった8,9,15)。
- 左冠動脈狭窄及び左室収縮異常がない狭心症患者6例にシグマート錠をニコランジルとして5mg単回投与したところ、大動脈圧、Pressure Rate Productは有意な変化を示さなかった12)。
作用機序
- 冠血管拡張作用では、亜硝酸薬と同様に冠血管平滑筋のグアニル酸サイクラーゼ活性化によるcyclic‐GMP産生量の増大が考えられている(in vitro)。これに加えて、冠血流増加作用及び冠血管攣縮抑制作用では膜部位の過分極などが検討されている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- N‐[2‐(Nitrooxy)ethyl]pyridine‐3‐carboxamide
分子式
分子量
性 状
- 白色の結晶である。
メタノール、エタノール(99.5)、酢酸(100)に溶けやすく、無水酢酸にやや溶けやすく、水にやや溶けにくい。
融 点
★リンクテーブル★
[★]
σ、シグマ
- 同
- Sig
[★]
- 英
- sigma
- 関
- シグマ
[★]
- 英
- sigma receptor
- 関
- σ受容体、シグマレセプター、σレセプター
[★]
- 英
- sigma receptor
- 関
- シグマ受容体、σ受容体、σレセプター
[★]
シアノコバラミン、ピリドキシン、ベンフォチアミン
[★]
- 英
- sigmatropic rearrangement