キロジュール

英

kilojoule、kJ

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』「2014/06/27 23:18:00」(JST)

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ジュール joule
記号	J
系	国際単位系 (SI)
種類	組立単位
量	エネルギー・仕事・熱量・電力量
組立	kg · m2 · s-2, N · m
定義	kg, m, s によって定まる
語源	ジェームズ・プレスコット・ジュール

ジュール（英: Joule、記号：J）は、SIにおけるエネルギー、仕事、熱量、電力量の単位である。その名前はジェームズ・プレスコット・ジュールに因む。

1 ジュールは標準重力加速度の下でおよそ 102.0 グラム（小さなリンゴくらいの重さ）の物体を 1 メートル持ち上げる時の仕事に相当する。

定義

現在の SI におけるジュール J の定義は以下の通り。

• J = kg · m² · s^-2

ジュールはSI組立単位であり、SI基本単位を用いて構成される。

SI や日本の計量単位令では、1 つ目に掲げた定義を用いて、「1 ニュートンの力が力の方向に物体を 1 メートル動かすときの仕事」と定義していた。

• J = N · m

1 ジュールは 1 ニュートンの力がその方向に物体を 1 メートル動かすときの仕事であるので、ジュールは「ニュートンメートル」(N·m) と書き表すこともできる（SI においてはニュートンも組立単位なので、代数的操作によってそのように構成できる）。しかし、同じ単位を力のモーメント（これはエネルギーではない）にも用いることができ、仕事やエネルギーの単位として「ニュートンメートル」を使用すると混乱を招くおそれがあるため注意が必要である。

1 ジュールは、1 ボルト (V) の電位差の中で 1 クーロン (C) の電荷を動かすのに必要な仕事とも定義できる。

• J = C · V

1 秒間に 1 ジュールの仕事が行われるときの仕事率が 1 ワットであり、ワット W はジュール J と秒 s から定義される。

• W = J / s

なお、電力量の単位としては、1 キロワット（= 1 000 J/s）の電力を 1 時間（= 60 分 = 3 600 s）消費したときの電力量である 1 キロワット時（= 1 kJ/s × 3 600 s = 3 600 kJ）がよく用いられる。 日本の計量法では、仕事量・熱量・電力量の単位として、ジュールとともにワット秒（ジュールと等しい）、ワット時（= 3 600 J）の使用が認められている。

他の単位への換算

1 ジュールはおおよそ次のように換算される。

• 1 N·m（ニュートン・メートル）
• 1 C·V（クーロン・ボルト）
• 1 W·s（ワット秒）
• 1 J/ 3 600 000 J kW · h = 約 2.777 778 × 10⁻⁷ kW · h（キロワット時）
• 1 J/4.184 J cal = 約 0.239 0 cal（カロリー）
• 約 0.000 948 BTU（英国熱量単位）
• 1 J/1 g · cm² · s⁻² erg = 10⁷ erg（エルグ）
• 1 J/1 kg × g₀ × 1 m kgf · m = 約 0.101 972 kgf · m（重量キログラム・メートル）
• 約 0.738 ft · lbf（フィート・重量ポンド）
• 約 23.7 ft · pdl（フィート・パウンダル）
• 1 J/e C = 約 0.624 150 934 × 10¹⁹ eV（電子ボルト）
• 1 J/c² = 約 1.112 650 06 × 10⁻¹⁷ kg（キログラム） – エネルギーの質量換算。特殊相対性理論#相対論的エネルギー参照。

ここで g₀ = 9.806 65 m · s⁻² は標準重力加速度、e = 1.602 176 565 × 10⁻¹⁹ C は電気素量であり、c = 299 792 458 m · s⁻¹ は真空中の光速である。またカロリーは 1 cal = 4.184 J とする計量単位令の定義を用いた。

SI 接頭辞付き単位

「SI接頭辞」も参照

キロジュール

キロジュール（記号：kJ）は、ジュールの 10³ = 1 000 倍の大きさを持つエネルギーの単位である。

• 1 kJ の仕事は、仕事率 1 キロワットの装置が 1 秒間にする仕事である。
• 1 kJ の熱量で、0 ℃の氷を 3 g 溶かすことができる。
• 1 kJ の熱量で、0 ℃、5 g の水の温度を 50 ℃ 上げることができる。
• 地球上で 100 kg の物体を 1 m（または 1 kg の物体を 100 m）鉛直方向に持ち上げたときに生じる仕事は 100 kgw·m、約 1 kJ である。
• 1 kJ は、10/36 ワット時（約 0.28 ワット時）に等しい。

メガジュール

メガジュール（記号：MJ）は、ジュールの 10⁶ = 1 000 000 倍の大きさを持つエネルギーの単位である。

• 1 MJ の仕事は、仕事率 1 kW で動作する装置が 16 分 40 秒間（1 000 秒）にする仕事である。
• 1 MJ の熱量で、0 ℃ の氷を 3 kg 溶かすことができる。
• 1 MJ は、10/36 キロワット時（約 0.28 キロワット時）に等しい。

脚注

注釈

引用

関連項目

• エネルギーの比較

エネルギーの単位

	ジュール	キロワット時	電子ボルト	重量キログラムメートル	カロリー
1 J	= 1 kg·m²/s²	≈0.278×10−6	≈6.241×1018	≈0.102	≈0.239
1 kWh	= 3.6×106	= 1	≈22.5×1024	≈0.367×106	≈0.860×106
1 eV	≈0.1602×10−18	≈44.5×10−27	= 1	≈16.3×10−21	≈38.3×10−21
1 kgf·m	= 9.80665	≈2.72×10−6	≈0.613×1018	= 1	≈2.34
1 calIT	= 4.1868	≈1.163×10−6	≈0.261×1020	≈0.427	= 1

参考文献

• 独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター 『国際文書 国際単位系 (SI)』、2006年、第 8 版日本語版。
• “計量単位令（平成四年十一月十八日政令第三百五十七号）”. 2014年5月13日閲覧。

Japanese Journal

• キロジュール級, 100Hzピコ秒イッテルビウムレーザーの概念設計

• 河仲 準二,吉田 陽,安原 亮 [他],川嶋 利幸,菅 博文
• レーザー研究 36(9), 549-554, 2008-09-15
• NAID 10024339003

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【ベストアンサー】1J＝0．2389Cal、はご存知ですよね？ これをお互い1000倍すればいいわけです。 キロ（K）＝10の3乗＝1000 →1KJ（1000J）＝238 ...

• キロジュール とは - コトバンク

栄養・生化学辞典 キロジュールの用語解説 - SI単位系のエネルギーの単位．1ニュートンの力が物体を力の方向に1m移動させるエネルギー量．1J＝0.239cal．

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