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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/11/02 20:19:50」(JST)
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イモリ科 |
ファイアサラマンダー
Salamandra salamandra
|
分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
脊索動物門 Chordata |
亜門 |
: |
脊椎動物亜門 Vertebrata |
綱 |
: |
両生綱 Amphibia |
目 |
: |
有尾目 Urodela |
亜目 |
: |
イモリ上科 Salamandroidea |
科 |
: |
イモリ科 Salamandridae
Goldfuss, 1820 |
|
属 |
- キンスジサラマンダー属
- トウヨウイモリ属
- イボイモリ属
- Euproctus
- スベイモリ属
- スパイクサラマンダー属
- コシトゲサラマンダー属
- ミヤマイモリ属
- ツエイモリ属
- トウブイモリ属
- スジイモリ属
- フトイモリ属
- コブイモリ属
- トゲイモリ属
- サラマンドラ属
- カリフォルニアイモリ属
- クシイモリ属
- ミナミイボイモリ属
|
イモリ科(イモリか、Salamandridae)は、両生綱有尾目に属する科。模式属はサラマンドラ属。
目次
- 1 分布
- 2 形態
- 3 生態
- 4 分類
- 5 人間と関係
- 6 関連項目
- 7 参考文献
分布[編集]
北アメリカ大陸(アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ)、アフリカ大陸の地中海沿岸、ユーラシア大陸(東アジア、ヨーロッパ)、日本
形態[編集]
最大種はイベリアトゲイモリで全長30cm。
自己防衛のために皮膚に毒を持つ種が多い。特徴的なものでは、フグ毒と同じテトロドトキシンを持つアカハライモリやカリフォルニアイモリ、筋肉の力で毒を発射(ファイア)するファイアサラマンダー等がいる。
ヨーロッパに生息する複数の属では繁殖期のオスの背面の皮膚が伸長しヒレ状になることがある。
生態[編集]
森林、河川、渓流、池沼等に生息する。水に漬かると溺れてしまうような陸棲種もいれば、逆にほぼ陸に上がらない完全水生種、陸棲だが繁殖期になると水棲になる種もいる。
食性は動物食で、昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、ミミズ、両生類の卵や幼生等を食べる。
繁殖形態は卵生で、主に水中で水草や石の下に卵を産みつける。オスがメスに精子の入った包み(精包)を渡し、メスが総排出口から取りこみ受精する(体内受精)。ファイアサラマンダーは卵管の中で卵を孵化させ幼体になってから体外に放出する(卵胎生)。また繁殖期にオスがメスの目の前で尾を振る繁殖行動を行う種がいるが、アカハライモリでこの繁殖行動の際にオスの尾からソデフリンというフェロモンが分泌されることが判明している。
分類[編集]
ピレネーナガレイモリ属 Calotriton
- Calotriton arnoldi [[ ]] Montseny brook newt
- Calotriton asper ピレネーナガレイモリ Pyrenean brook newt
キンスジサラマンダー属 Chioglossa
- Chioglossa lusitanica キンスジサラマンダー
トウヨウイモリ属 Cynops
- Cynops chenggongensis チェンゴンイモリ Chenggong fire belly newt
- Cynops cyanurus ハナダイモリ
- Cynops ensicauda シリケンイモリ Sword-tail newt
- Cynops orientalis シナイモリ Chinese fire belly newt
- Cynops orphicus オルフェウスイモリ
- Cynops pyrrhogaster アカハライモリ Japanese fire belly newt
イボイモリ属 Echinotriton
- Echinotriton andersoni イボイモリ Anderson's salamander
- Echinotriton chinhaiensis チンハイイボイモリ
ナガレイモリ属 Euproctus
- Euproctus montanus コルシカナガレイモリ
- Euproctus platycephalus サルジニアナガレイモリ
スベイモリ属 Lissotriton
- Lissotriton boscai ボスカイモリ
- Lissotriton helveticus ヒラユビイモリ Palmate newt
- Lissotriton italicus イタリアイモリ
- Lissotriton montandoni キバライモリ
- Lissotriton vulgaris スベイモリ (オビイモリ) Smooth newt
スパイクサラマンダー属 Lyciasalamandra
- Lyciasalamandra anatlyana
- Lyciasalamandra atifi
- Lyciasalamandra billae
- Lyciasalamandra fizilae
- Lyciasalamandra flavimembris
- Lyciasalamandra helverseni
- Lyciasalamandra luschani スパイクサラマンダー
コシトゲサラマンダー属 Mertensiella
- Mertensiella caucasica コーカサスサラマンダー
ミヤマイモリ属 Mesotriton
- Mesotriton alpestris ミヤマイモリ (アルプスイモリ)Alpine newt
ツエイモリ属 Neurergus
- Neurergus crocatus ツエイモリ
- Neurergus kaiseri カイザーツエイモリ
- Neurergus microspilotus コモンツエイモリ
- Neurergus strauchi ストラエヒツエイモリ
トウブイモリ属 Notophthalmus
- Notophthalmus meridionalis ゴマダライモリ
- Notophthalmus perstriatus アカスジイモリ
- Notophthalmus viridescens ブチイモリ Eastern newt
スジイモリ属 Ommatotriton
- Ommatotriton ophryticus トルコスジイモリ
- Ommatotriton vittatus シリアスジイモリ
フトイモリ属 Pachytriton
- Pachytriton brevipes フトイモリ (ブチフトイモリ) Spotted paddle-tail newt
- Pachytriton labiatus ムハンフトイモリ Paddle-tail newt
コブイモリ属 Paramesotriton
- Paramesotriton caudopunctatus ビハンイモリ
- Paramesotriton chinensis シナコブイモリ
- Paramesotriton deloustali ベトナムコブイモリ
- Paramesotriton fuzhongensis フゾンコブイモリ
- Paramesotriton guangxiensis コワンシーコブイモリ
- Paramesotriton hongkongensis ホンコンイモリ Hong Kong warty newt
- Paramesotriton laoensis ラオスコブイモリ
トゲイモリ属 Pleurodeles
- Pleurodeles nebulosus アルジェリアトゲイモリ
- Pleurodeles poireti
- Pleurodeles waltl イベリアトゲイモリ Iberian ribbed newt
サラマンドラ属 Salamandra
- Salamandra algira アルジェリアサラマンダー
- Salamandra atra アルプスサラマンダー Alpine salamander
- Salamandra corsica コルシカサラマンダー
- Salamandra infraimmaculata ムジハラファイアサラマンダー(俗名)
- Salamandra lanzai ランザアルプスサラマンダー
- Salamandra salamandra ファイアサラマンダー Fire salamander
メガネイモリ属 Salamandrina
- Salamandrina terdigitata メガネイモリ
- Salamandrina perspicillata キタメガネイモリ
カリフォルニアイモリ属 Taricha
- Taricha granulosa サメハダイモリ Rough-skinned newt
- Taricha rivularis クロメイモリ Red-bellied newt
- Taricha torosa カリフォルニアイモリ California newt
クシイモリ属 Triturus
- Triturus carnifex アルプスクシイモリ (イタリアクシイモリ)
- Triturus cristatus ホクオウクシイモリ (キタクシイモリ) Great crested newt
- Triturus dobrogicus ダニューブクシイモリ
- Triturus karelinii トルコクシイモリ (ミナミクシイモリ) Southern crested newt
- Triturus marmoratus マダライモリ Marbled newt
- Triturus pygmaeus カージスマダライモリ (チビマダライモリ)
ミナミイボイモリ属 Tylototriton
- Tylototriton asperrimus キメアライボイモリ
- Tylototriton kweichowensis コイチョウイボイモリ
- Tylototriton shanjing ミナミイボイモリ Emperor newt
- Tylototriton taliengensis ターリャンイボイモリ
- Tylototriton verrucosus モトイボイモリ Himalayan crocodile newt
- Tylototriton vietnamensis ベトナムイボイモリ
- Tylototriton wenxianensis ウェンシャンイボイモリ
人間と関係[編集]
ファイアサラマンダーは火の精霊として象徴とされたり、その毒性が誇張され忌み嫌われたりしてきた。
ペットとして飼育されることもあり有尾目全体から見れば流通量は多い。日本に生息するアカハライモリやシリケンイモリはデパートの屋上などで見かけることもあるが海外での人気も高い。しかしペット用の乱獲や環境による生息地の破壊により生息数は減少しており、先に挙げたヨーロッパに生息する本科の構成種では生息地で厳重に保護されている。
また、発生学の分野ではモデル生物として使われる。フォークトやシュペーマンの実験がこれを用いて行われたことで有名であるほか、再生能力が高いことから、この分野でも実験材料となる。
関連項目[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、イモリ科に関連するカテゴリがあります。 |
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ウィキスピーシーズにイモリ科に関する情報があります。 |
参考文献[編集]
- 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、127頁。
- 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社、1986年、30-31頁。
- 千石正一監修 長坂拓也編『爬虫類・両生類800図鑑』、ピーシーズ、2002年、236-238頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館、2004年、23-25頁。
- 山崎利貞 『爬虫・両生類ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間 有尾類・無足類』、誠文堂新光社、2005年、64-105頁。
Japanese Journal
- 東アジアの有尾類(第15回)イモリ科(その1)イモリ属 チェンコンイモリについて
- オオサンショウウオの季節的な移動 : 流水に棲む両生類による繁殖移動の可能性
- 田口 勇輝
- 日本生態学会誌 59(2), 117-128, 2009-07-31
- … 移動性の両生類(大部分のカエル類と、トラフサンショウウオ科・サンショウウオ科・イモリ科のサンショウウオ類)が繁殖のため陸上から水中に移動するように、流水域に棲息する両生類が流水域内で繁殖移動を行うかどうかは知られていない。 …
- NAID 110007340218
- 走査型電顕を用いた日本産サンショウウオ(サンショウウオ科,オオサンショウウオ科,イモリ科)の精子に関する研究
Related Links
- 分布 北アメリカ大陸(アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ)、アフリカ大陸の地中海沿岸、ユーラシア大陸(東アジア、ヨーロッパ)、日本 形態 最大種はイベリアトゲイモリで全長30cm。 自己防衛のために皮膚に毒を持つ種が多い。
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- 身近にいる小動物の図鑑 誰でもすぐに見つけられる小動物を集めました。(画像をクリックすると大きな画像が表 ... 4年前に近所の金魚屋で買ったアカハライモリが今も元気です。夏も冬もベランダに出しっぱなしなしでなのに・・・。
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