- 英
- detection limit
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/24 06:35:14」(JST)
[Wiki ja表示]
検出限界(LOD)、定量下限(LOQ)の考え方を示した図。横軸は検出値であり、右側にいくほど大きい。縦軸はその検出値となる頻度または確率。黒線はブランク測定(バックグラウンド)の理論値で、偶然誤差しか無いときは正規分布となる。
Sblankは、ブランク測定の標準偏差。αは第一種過誤で、βは第二種過誤。赤線は実際の測定物の量が検出限界とちょうど同じときの検出値の分布。
検出限界(けんしゅつげんかい、検出下限、Limit Of Detection(LOD)、Detection Limit)とは「検出できる最小量(値)のこと」である[1]。
一般的に、標準偏差を3倍したものを検出限界とすることが多い(Kaiserの検出限界)。このとき「本当は測定対象は存在していないにもかかわらず、検出値が検出下限以上となったため、『測定対象は存在している』と誤って判断されてしまう確率(第一種過誤)」は1%程度である。一方で「本当は測定対象は存在しているにもかかわらず、検出値が検出下限以下となったため、『測定対象は存在しない』と誤って判断されてしまう確率(第二種過誤)」は最大50%となる。
定量下限
定量下限(Limit Of Quantification(LOQ))とは、ある分析方法で分析種の定量が可能な最小量または最小濃度のことである[1]。
定量下限は検出限界よりも大きい。
一般的に、標準偏差を10倍したものを定量限界とすることが多い。
感度
分析化学における感度とは以下を指す[1]
- ある量の測定において,検出下限で表した分析方法又は機器の性能。
- 検量線の傾きで表した分析方法の性能。
参考文献
- ^ a b c JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 基礎ボルトに対する超音波探傷法の開発(第2報)フェーズドアレイ超音波法による疲労き裂の非破壊検査手法の開発
- 医療被曝 突出する医療者の線量 (特集 日常診療に潜む危険)
- マルチピンホールによる蛍光X線CTの検出限界の改善 (医用画像)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 114(482), 161-166, 2015-03-02
- NAID 40020433646
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- detection、detect
- 関
- 検波、認める、検知
[★]
- 英
- limit、limitation
- 関
- 限定、限度、制限