- 英
- sugar nucleotide
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/05 09:13:49」(JST)
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糖ヌクレオチドは代謝における単糖の活性型である。糖ヌクレオチドはグリコシル化では糖の供給源となり、この反応はグリコシルトランスフェラーゼによって触媒される。
歴史
オリゴ糖の同化作用と糖ヌクレオチドの役割は、1950年代にルロアールらがグリコシルトランスフェラーゼを発見したことにより明かになった。グリコシルトランスフェラーゼはグリコシル基を糖ヌクレオチドから受容体に転移させる酵素である[1]。
生化学的重要性
グリコシル基供与体として作用するためにはその単糖が高いエネルギーを持たなければならないため、糖ヌクレオチドとなる必要がある。この糖ヌクレオチドはヌクレオチド三リン酸とグリコシル一リン酸との反応で合成される。
種類
動物にはグリコシル基供与体として9種の糖ヌクレオチドが存在し、ヌクレオシドの違いによって分類することができる[2]。
- ウリジン二リン酸 - ウリジン二リン酸グルコース、ウリジン二リン酸ガラクトース、ウリジン二リン酸-N-アセチルグルコサミン、ウリジン二リン酸グルクロン酸、ウリジン二リン酸キシロース
- グアノシン二リン酸 - グアノシン二リン酸マンノース、グアノシン二リン酸フコース
- シチジン一リン酸 - シチジン一リン酸-N-アセチルノイラミン酸
植物およびバクテリアでは他にも多くの糖が用いられる。特にシチジン二リン酸グルコースとチミジン二リン酸グルコースが自然界に多く見られ、他にも多くのCDP, TDP-糖が供与体ヌクレオチドとして存在する[3][4] 。
脚注
- ^ Derek Horton (2008). “The Development of Carbohydrate Chemistry and Biology”. Carbohydrate Chemistry, Biology and Medical Applications: 1–28. doi:10.1016/B978-0-08-054816-6.00001-X.
- ^ Cold Spring Harbor Laboratory Press Essentials of Glycobiology, Second Edition
- ^ Samuel G, Reeves P (2003). “Biosynthesis of O-antigens: genes and pathways involved in nucleotide sugar precursor synthesis and O-antigen assembly”. Carbohydr. Res. 338 (23): 2503–19. doi:10.1016/j.carres.2003.07.009. PMID 14670712.
- ^ Xue M. He and Hung-wen Liu (2002). “Formation of unusual sugars: Mechanistic studies and biosynthetic applications”. Annu Rev Biochem 71: 701-754.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 糖ヌクレオシド二リン酸の化学合成に向けた最近のアプローチ
- 6 実験的解析から推定されるアーキアにおける糖ヌクレオチド合成経路の進化(一般講演,第39回学術講演会講演要旨集)
- 糖ヌクレオチド輸送体SLC35D1 の機能不全は,マウスとヒトにおいて重度の骨格形成異常を引き起こす (第127回成医会総会一般演題)
Related Links
- 糖ヌクレオチド. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. 糖ヌクレオチドは代謝における単糖の活性型である。糖ヌクレオチドはグリコシル化では 糖の供給源となり、この反応はグリコシルトランスフェラーゼによって触媒される。
- 2002年11月28日 ... 糖鎖は末端に単糖が付加され、伸長することによって形成される。このとき、付加反応に 利用されるのは、そのままの単糖ではなく、ヌクレオチドの結合により活性化された糖 供与体、糖ヌクレオチドが使われる。糖の付加反応の多くは膜で仕切 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- nucleotide
- 関
- ヌクレオチド
- 核酸塩基+糖+リン酸
- ヌクレオシドの糖の部分に1個以上のリン酸基がエステル結合した物質
生合成
-
- アミノプテリンが途中の合成系路を阻害する ← モノクローナル抗体の作成における選抜に利用される (関:HAT培地)
-
- thymidine kinase(TK)が触媒
- hupoxanthine guanine phosphoribosyl transferase(HGPRT)が関与
[★]
- 英
- saccharide
- →糖質