往復雑音

出典: meddic

to-and-fro murmur, to and fro murmur
ブランコ雑音 シーソー雑音 seesaw murmurto-and-fro雑音
心雑音大動脈弁逆流症


  • 拡張期雑音 + 収縮期雑音(小さい)
  • I音はcrescendo-decrescendoで一旦途切れ、II音がdecrescendoとなる。  ←  連続性雑音とは違う。
  • 拡張期雑音:拡張期の逆流
  • 収縮期雑音:一回拍出量の増加による相対的大動脈弁狭窄


YN.C-10

  • ARを合併したVSD(I型)
  • ASを合併したAR



和文文献

  • 連続雑音と往復雑音 (心雑音と弁膜疾患<特集>) -- (心雑音から診断へ)
  • 戸嶋 裕徳,藤山 増昭
  • 診断と治療 70(4), p761-765, 1982-04
  • NAID 40001915278

関連リンク

心雑音はほとんどが異常所見であり,聴取されればなんらかの疾患が存在する。その疾患がすぐ治療を要さなくても,存在を知って経過を観察するのと知らずに放置するのでは治療や予後が異なってくる可能性がある ...
連続雑音と往復雑音 (心雑音と弁膜疾患<特集>) -- (心雑音から診断へ) 戸嶋 裕徳 藤山 増昭 この論文を読む・さがす NDL-OPAC - 国立国会図書館でさがす CiNii Books - 大学図書館でさがす 収録刊行物 診断と治療
かな: シンザツオン 【英】: heart murmur 本文: 心雑音は心周期の各相,または2相期にわたって出現する持続の長い振動群と定義される.雑音で最重要なことはその時相にある.雑音の発生には弁の狭窄,閉鎖不全および心内外の短絡など ...

関連画像

 往復するようになってこの6サンクトペテルブルクを往復 IMGP1386-2.jpg(74718 byte)特集 症状・依頼目的に対応


★リンクテーブル★
先読み心雑音」「大動脈弁逆流症
リンク元大動脈弁狭窄症」「バルサルバ洞動脈瘤破裂
関連記事雑音」「

心雑音」

  [★]

heart murmur, cardiac murmur
拡張期雑音過剰心音レヴァイン分類

収縮期雑音 systolic murmur

拡張期雑音 diastolic murmur

continuous murmur

  • 連続的な圧較差の存在を示唆する
  • A. continuous:動脈管開存症 PDA:肺動脈弁領域。動脈管を流れる血流と雑音が比例するので、S2に向かって大きくなり、S1に向かって小さくなる。
  • B. to-and-fro: AS + AR, PS+ PR :S1~(収縮期:AS,PSによる駆出性雑音。ダイアモンド型)~S2, S2~(拡張期:MR,PRによる逆流性雑音。decrescendo)~S1 S1に向かって小さくなるので、連続音とは区別できるはず。

手技見えp.116

  • 僧帽弁開放音(OS):MS
  • 収縮中期クリック:MVP
  • 拡張期ランブル + 前収縮期雑音:MS
  • 拡張期灌水様雑音/拡張期逆流性雑音:AR、PR
  • 収縮期逆流性雑音:心尖部:MR

体位との関係

  胸壁に近づく部位  
左側臥位 心尖部 僧帽弁雑音(MR, MS)、僧帽弁開放音(OS)、III音IV音
座位前屈位 大動脈弁領域 大動脈弁閉鎖不全症(AR)
肘膝位 (心膜>-<心臓) 心膜摩擦音

呼吸との関係

右心系:三尖弁の雑音

  • 吸気時増強、呼気時減弱
吸うとき強く、吐くとき弱く
吸うと胸腔内圧が陰圧になり、静脈還流量が増加する

左心系:僧帽弁、大動脈弁の雑音

  • 吸気時減弱、呼気時増強
吸うとき弱く、吐くとき強く
胸腔内圧が上昇すると、肺から心臓に向かう血流が増加する(ホントニか?)ので、左心系の雑音が増強するのだ???????????

手技との関連

疾患別

MS

  • 概念:拡張期ランブル
  • 時相:拡張中期(open snap)に続いて。
  • 最強点:心尖部
  • 放散:
  • 体位:左側臥位
  • 音程:低音

MR

  • 概念:収縮期逆流性雑音
  • 最強点:心尖部
  • 放散:左腋窩
  • 体位:左側臥位
  • 呼吸:呼気
  • 音程:高音

AS

  • 概念:収縮期駆出性雑音
  • 最強点:2LSB
  • 放散:右鎖骨下動脈、右頚動脈
  • 体位:座位
  • 呼吸:呼気

AR

  • 概念:拡張期灌水様雑音
  • 時相:拡張期
  • 特徴:呼気で増強
  • 最強点:3LSB
  • 放散:
  • 体位:座位前屈位
  • 音程:高音

MVP

  • 概念:収縮期逆流性雑音
  • 時相:収縮期中期。クリック音の後から。
  • 音程:高音  ←  圧較差が大きいため

ASD

  • 概念:駆出期駆出性雑音
  • 最強点:2LSB
  • 放散:
  • 体位:

VSD

病態特異的な心雑音

  三尖弁閉鎖不全症 大動脈弁閉鎖不全症 大動脈弁狭窄症 僧帽弁閉鎖不全症 僧帽弁狭窄症
TR AR AS MR MS
心音

I音減弱

I音減弱

I音亢進

心雑音
過剰心音 
その他徴候
 




大動脈弁逆流症」

  [★] 大動脈弁閉鎖不全症


大動脈弁狭窄症」

  [★]

aortic stenosis, AS, aortic valve stenosis
大動脈狭窄症大動脈弁狭窄
大動脈弁先天性大動脈弁狭窄症

病因

  • 先天性
  • 二尖弁:高齢者で石灰化を来し、ASの症状が出現する。
  • 閉鎖型:まれ。
  • 後天性
  • 感染症 :溶連菌感染によるリウマチ熱(現在では稀となっている)、感染性心内膜症
  • 血管疾患:動脈硬化に続発  →  最も多い、らしい

重症度の区分

ガイドライン1
  軽度 中等度 高度
連続波ドプラ法による最高血流速度(m/s) <3.0 3.0 -4.0 ≧4.0
簡易ベルヌイ式による収縮期平均圧較差(mmHg) <25 25 -40 ≧40
弁口面積(cm2) >1.5 1.0 -1.5 ≦1.0
弁口面積係数(cm2/m2) <0.6

身体所見

  • 聴診:
  • 奇異性分裂(A弁の狭窄により大動脈側の押し戻す圧力(back pressure)が上がるのに時間がかかり、A2音のdelayとなる)。収縮期雑音が両頚部で聴取される。
  • 往復雑音 to-and-fro murmur:拡張期の逆流性雑音に加え、一回拍出量の増加による相対的大動脈弁狭窄による収縮期雑音を聴取。

症状

  • 長く無症状で持続。

検査

ガイドライン1
表21 大動脈弁狭窄症の治療方針を判断する上での診断的手法の実施
クラスⅠ
1 心電図検査
2 胸部X線写真、心エコー・ドプラ法
  • 心エコー:大動脈弁の開放制限と収縮期モザイク
[show details]

ガイドライン

  • 1. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)

参考

  • 1. [charged] 成人における大動脈弁狭窄症の臨床像とその評価 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 成人における大動脈弁狭窄症の自然歴 - uptodate [2]

国試



バルサルバ洞動脈瘤破裂」

  [★]

ruptured aneurysm of the aortic sinus of Valsalva
大動脈洞動脈瘤破裂 ruptured sinus of Valsalva aneurysmヴァルサルヴァ洞動脈瘤破裂Valsalva洞動脈瘤破裂ruptured aneurysm of sinus of Valsalva
大動脈洞=バルサルバ洞

まとめ

  • 先天的に脆弱性によりValsalva洞が右室もしくは右房に突出しており、それが何らかの誘因によって破裂することにより左右シャントから心不全をきたす疾患である。

病因

  • 先天的:Valsalva洞の脆弱性
  • 後天性:梅毒、感染性心内膜炎、真菌

病態

  • 右冠動脈洞、無冠動脈洞に多い
  • 突然の左右シャント、(半数以上)心室中隔欠損症(I型)、(20-30%)大動脈弁閉鎖症 (SSUR.361)

症状

  • 破裂前は無症状
  • 突然の胸痛、呼吸困難、動悸、うっ血性心不全 (YN.C-125)

身体所見

  • 速脈

聴診

治療

  • Valsalva洞動脈瘤破裂はシャント量が少量であっても手術適応である。A弁の変形や細菌性心内膜炎リスクが高くなるためである。(SSUR.361)
  • 右房あるいは右室経由でValsalva洞動脈瘤の突出部を切除しパッチ閉鎖 (SSUR.361)


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


雑音」

  [★]

noise
ノイズ心雑音部分音




音」

  [★]

tonesound
緊張緊張度トーン響く健全





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