塩酸イリノテカン

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イリノテカン

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/01/06 08:02:15」(JST)

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和文文献

  • P2-7-4 進行・再発子宮体癌に対する塩酸イリノテカン単剤療法臨床第II相試験(Group7 子宮体部腫瘍・ホルモン治療・化学療法,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第68回学術講演会)
  • P3-8-5 再発子宮体がんに対する塩酸イリノテカンとプラチナ製剤の効果について(Group 110 子宮体部腫瘍 治療2 化学療法,一般演題,第67回学術講演会)
  • ラット消化管における塩酸イリノテカン内封高分子マイクロカプセルの吸収特性
  • 就実大学薬学雑誌 = The Shujitsu University journal of pharmaceutical sciences 2, 46-51, 2015
  • NAID 120005604699

関連リンク

イリノテカン (irinotecan) は、肺癌や転移性大腸癌などに使用される。カンレンボク由来 の抗腫瘍性アルカロイドであるカンプトテシンから合成された抗悪性腫瘍薬である。 トポイソメラーゼI阻害作用を有する。 塩酸塩として、ヤクルト本社よりカンプト注、第一三 共 ...
抗ガン剤, 一般名:塩酸イリノテカン. 商品名, [カンプト][トポテシン]. 作用機序, ・抗腫瘍性 アルカロイドであるカンプトテシンから合成された。 ・Ⅰ型DNAトポイソメラーゼを阻害 することでDNA合成を阻害する。 効能・用途, □A法での効能 ・小細胞肺ガン ・非小 ...

関連画像

塩酸イリノテカン/irinotecanイリノテカン塩酸塩点滴静注液 イリノテカン塩酸塩「NK」 点滴 イリノテカン塩酸塩 点滴静注 イリノテカン塩酸塩 「NK」イリノテカンの代謝経路は?

添付文書

薬効分類名

  • 抗悪性腫瘍剤

販売名

トポテシン点滴静注40mg

組成

  • 1バイアル中に次の成分を含有

有効成分

  • イリノテカン塩酸塩水和物 40mg/2mL

添加物

  • D-ソルビトール90mg、乳酸、pH調節剤

禁忌

  • 骨髄機能抑制のある患者[骨髄機能抑制が増悪して重症感染症等を併発し、致命的となることがある。]
  • 感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
  • 下痢(水様便)のある患者[下痢が増悪して脱水、電解質異常、循環不全を起こし、致命的となることがある。]
  • 腸管麻痺、腸閉塞のある患者[腸管からの排泄が遅れ、重篤な副作用が発現し、致命的となることがある。]
  • 間質性肺炎又は肺線維症の患者[症状が増悪し、致命的となることがある。]
  • 多量の腹水、胸水のある患者[重篤な副作用が発現し、致命的となることがある。]
  • 黄疸のある患者[重篤な副作用が発現し、致命的となることがある。]
  • アタザナビル硫酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)、結腸・直腸癌(手術不能又は再発)、乳癌(手術不能又は再発)、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌
  • 治癒切除不能な膵癌の場合、患者の病期、全身状態、UGT1A1注)遺伝子多型等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

注)本剤の活性代謝物(SN-38)の主な代謝酵素の一分子種である。

  • 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
  • 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌(手術不能又は再発)及び有棘細胞癌はA法を、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)及び結腸・直腸癌(手術不能又は再発)はA法又はB法を使用する。

また、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)はC法を、小児悪性固形腫瘍はD法を、治癒切除不能な膵癌はE法を使用する。

A法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、100mg/m2を1週間間隔で3〜4回点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。

これを1クールとして、投与を繰り返す。

B法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、150mg/m2を2週間間隔で2〜3回点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。

これを1クールとして、投与を繰り返す。

C法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、40mg/m2を3日間連日点滴静注する。これを1週毎に2〜3回繰り返し、少なくとも2週間休薬する。

これを1クールとして、投与を繰り返す。

なお、A〜C法の投与量は、年齢、症状により適宜増減する。

D法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、1日1回、20mg/m2を5日間連日点滴静注する。これを1週毎に2回繰り返し、少なくとも1週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

E法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、180mg/m2を点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。

なお、D法及びE法の投与量は、患者の状態により適宜減量する。

  • A法、B法及びE法では、本剤投与時、投与量に応じて500mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、90分以上かけて点滴静注する。

C法では、本剤投与時、投与量に応じて250mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。
D法では、本剤投与時、投与量に応じて100mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。

  • オキサリプラチン、レボホリナート、フルオロウラシルとの併用療法(FOLFIRINOX法)を行う場合には、次の投与可能条件、減量基準及び減量時の投与量を参考にすること。

2クール目以降の投与可能条件(投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期するとともに、「減量基準」及び「減量時の投与量」を参考に、投与再開時に減量すること。)

減量基準

  • 前回の投与後にいずれかの程度に該当する副作用が発現した場合は、該当する毎に、以下の減量方法に従って、投与レベルを1レベル減量する(「減量時の投与量」を参考にすること)。また、いずれかの程度に該当する好中球減少又は血小板減少が発現した場合は、以降のフルオロウラシル急速静脈内投与を中止する。



注1)複数の副作用が発現した場合は、薬剤毎に減量が最大となる基準を適用すること。

  • 注2)CTCAE version4.0

====減量時の投与量(オキサリプラチン85mg/m2、本剤180mg/m2、フルオロウラシル持続静注2,400mg/m2で投与を開始した場合)



====


慎重投与

  • 肝障害のある患者[肝障害が悪化及び副作用が強く発現するおそれがある。]
  • 腎障害のある患者[腎障害が悪化及び副作用が強く発現するおそれがある。]
  • 糖尿病の患者(十分な管理を行いながら投与すること)[高度な下痢の持続により、脱水、電解質異常を起こして糖尿病が増悪し、致命的となるおそれがある。]
  • 全身衰弱が著しい患者[副作用が強く発現するおそれがある。]
  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
  • 小児(「小児等への投与」の項参照)

重大な副作用

骨髄機能抑制

  • 汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(73.5%)、好中球減少(60.3%)、血小板減少(27.4%)、貧血(57.2%)、発熱性好中球減少症(0.05%)等があらわれるので、末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

<chr color="red">また、高度な骨髄機能抑制の持続により、次のような疾患を併発し、死亡した例も報告されているので、頻回に血液検査を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

<chr color="red"> ・ 重症感染症(敗血症、肺炎等)

  • <chr color="red">重篤な白血球・好中球減少に伴い、敗血症(頻度不明)、肺炎(頻度不明) 等の重症感染症があらわれることがある。

<chr color="red"> ・ 播種性血管内凝固症候群(DIC)

  • <chr color="red">重篤な感染症、血小板減少に伴い、播種性血管内凝固症候群(頻度不明)があらわれることがある。

高度な下痢、腸炎

  • 下痢(44.4%)、大腸炎(0.1%)、小腸炎(0.04%)、腸炎(部位不明: 0.1%)があらわれるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

<chr color="red">なお、高度な下痢の持続により、脱水、電解質異常、ショック(循環不全: 頻度不明)を併発し、死亡した例も報告されているので、十分に注意すること。

腸管穿孔、消化管出血、腸閉塞

  • 腸管穿孔(0.02%)、消化管出血(下血、血便を含む: 0.1%)、腸管麻痺(1.7%)、腸閉塞(0.4%) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

<chr color="red">なお、腸管麻痺・腸閉塞に引き続き腸管穿孔を併発し、死亡した例が報告されている。これらの症例の中には、腸管蠕動を抑制する薬剤(ロペラミド塩酸塩、モルヒネ硫酸塩水和物等)の併用例があるので、腸管蠕動を抑制する薬剤を併用する場合には、特に注意すること。

間質性肺炎

  • 間質性肺炎(0.9%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

ショック、アナフィラキシー

  • ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

肝機能障害、黄疸

  • 肝機能障害(1.1%)、黄疸(0.06%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

急性腎不全

  • 急性腎不全(0.05%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

血栓塞栓症

  • 肺塞栓症(頻度不明)、静脈血栓症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

脳梗塞

  • 脳梗塞(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心筋梗塞、狭心症発作

  • 心筋梗塞(0.01%)、狭心症発作(0.02%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心室性期外収縮

  • 心室性期外収縮(0.05%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • イリノテカン塩酸塩水和物は、1983年に抗腫瘍性アルカロイドであるカンプトテシンから合成された抗悪性腫瘍剤である29)。本剤は生体内でカルボキシルエステラーゼにより活性代謝物(SN-38)に加水分解されるプロドラッグである30)

抗腫瘍作用31, 32, 33)

  • 移植腫瘍に対して広い抗腫瘍スペクトラムを有する。マウスS180肉腫、Meth A線維肉腫、Lewis肺癌、L1210及びP388白血病、ラットWalker 256癌肉腫ならびにヌードマウス可移植性ヒト腫瘍MX-1(乳癌)、Co-4(大腸癌)、St-15(胃癌)、QG-56(肺癌)等に強い抗腫瘍効果を示す。また、in vitro 試験においてヒト膵癌由来BxPC-3、PANC-1、SPA及びSUIT-2細胞株の増殖を抑制した。

作用機序30)

  • I型DNAトポイソメラーゼを阻害することによって、DNA合成を阻害する。殺細胞効果は細胞周期のS期に特異的であり、制限付時間依存性に効果を示す薬剤である。


有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • イリノテカン塩酸塩水和物(Irinotecan Hydrochloride Hydrate)

化学名

  • (+)-(4S )-4,11-Diethyl-4-hydroxy-9-[(4-piperidinopiperidino)carbonyloxy]-1H -pyrano[3´,4´: 6,7]indolizino[1,2-b ]quinoline-3,14(4H ,12H )-dione hydrochloride trihydrate

分子式

  • C33H38N4O6・HCl・3H2O

分子量

  • 677.18

性状

  • 微黄色〜淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。

酢酸(100)に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、水、無水酢酸又はエタノール(95)に溶けにくい。

融点

  • 250〜263℃(分解)


★リンクテーブル★
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  • 塩酸イリノテカン
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irinotecan IRT, CPT-11
7-ethyl-10-[4-(1-piperidino)-1-piperidino]carbonyloxycamptothecin]
塩酸イリノテカン irinotecan hydrochlorideイリノテカン塩酸塩
カンプトトポテシン
抗悪性腫瘍薬
抗腫瘍性植物成分製剤


概念

作用機序

  • トポイソメラーゼの機能を阻害してDNA合成を阻害する

block topoisomerase function

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