イリノテカン

出典: meddic

irinotecan IRT, CPT-11
7-ethyl-10-[4-(1-piperidino)-1-piperidino]carbonyloxycamptothecin]
塩酸イリノテカン irinotecan hydrochlorideイリノテカン塩酸塩
カンプトトポテシン
抗悪性腫瘍薬
抗腫瘍性植物成分製剤



概念

作用機序

  • トポイソメラーゼの機能を阻害してDNA合成を阻害する


block topoisomerase function

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/22 13:48:40」(JST)

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和文文献

  • イリノテカン (特集 個別化薬物療法 : 始まっている臨床応用) -- (最新の知見・臨床での実際)
  • ペメトレキセドを含まない化学療法により完全奏効が得られた上皮型悪性胸膜中皮腫の1例
  • 田村 邦宣,大搗 泰一郎,柴田 英輔,金村 晋吾,安光 亮洋,塚本 吉胤,小牟田 清,田端 千春,福岡 和也,中野 孝司
  • 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 34(3), 228-233, 2012-05-25
  • … International Mesothelioma Interest Group (IMIG)分類T1N0M0の臨床病期診断の下に,シスプラチン+イリノテカン+ドキソルビシンによる併用化学療法を4コース実施した. …
  • NAID 110009457535
  • UGT1A1遺伝子多型解析患者におけるイリノテカンの用量変更・副作用発現状況調査
  • 岡? 敬之介,渡邊 徹,齋藤 勲 [他]
  • 薬学雑誌 132(2), 231-236, 2012
  • NAID 40019192324

関連リンク

イリノテカンは日本で開発された直物アルカロイドの誘導体です。DNAに作用する酵素トポイソメラーゼを阻害して抗がん効果を生み出すとされています。国内では広範ながんに用いられ、有効性が確認されていますが、その分副作用も ...
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添付文書

薬効分類名

  • 抗悪性腫瘍剤

販売名

トポテシン点滴静注40mg

組成

  • 1バイアル中に次の成分を含有

有効成分

  • イリノテカン塩酸塩水和物 40mg/2mL

添加物

  • D-ソルビトール90mg、乳酸、pH調節剤

禁忌

  • 骨髄機能抑制のある患者[骨髄機能抑制が増悪して重症感染症等を併発し、致命的となることがある。]
  • 感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
  • 下痢(水様便)のある患者[下痢が増悪して脱水、電解質異常、循環不全を起こし、致命的となることがある。]
  • 腸管麻痺、腸閉塞のある患者[腸管からの排泄が遅れ、重篤な副作用が発現し、致命的となることがある。]
  • 間質性肺炎又は肺線維症の患者[症状が増悪し、致命的となることがある。]
  • 多量の腹水、胸水のある患者[重篤な副作用が発現し、致命的となることがある。]
  • 黄疸のある患者[重篤な副作用が発現し、致命的となることがある。]
  • アタザナビル硫酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)、結腸・直腸癌(手術不能又は再発)、乳癌(手術不能又は再発)、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)
  • 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌(手術不能又は再発)及び有棘細胞癌はA法を、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)及び結腸・直腸癌(手術不能又は再発)はA法又はB法を使用する。

また、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)はC法を使用する。

A法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、100mg/m2を1週間間隔で3〜4回点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。

これを1クールとして、投与を繰り返す。

B法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、150mg/m2を2週間間隔で2〜3回点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。

これを1クールとして、投与を繰り返す。

C法:

  • イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、40mg/m2を3日間連日点滴静注する。これを1週毎に2〜3回繰り返し、少なくとも2週間休薬する。

これを1クールとして、投与を繰り返す。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

  • A法・B法では、本剤投与時、投与量に応じて500mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、90分以上かけて点滴静注する。

C法では、本剤投与時、投与量に応じて250mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。

慎重投与

  • 肝障害のある患者[肝障害が悪化及び副作用が強く発現するおそれがある。]
  • 腎障害のある患者[腎障害が悪化及び副作用が強く発現するおそれがある。]
  • 糖尿病の患者(十分な管理を行いながら投与すること)[高度な下痢の持続により、脱水、電解質異常を起こして糖尿病が増悪し、致命的となるおそれがある。]
  • 全身衰弱が著しい患者[副作用が強く発現するおそれがある。]
  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重大な副作用

骨髄機能抑制

  • 汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(73.4%)、好中球減少(60.2%)、血小板減少(27.2%)、貧血(57.1%)等があらわれるので、末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

<chr color="red">また、高度な骨髄機能抑制の持続により、次のような疾患を併発し、死亡した例も報告されているので、頻回に血液検査を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

<chr color="red"> ・ 重症感染症(敗血症、肺炎等)

  • <chr color="red">重篤な白血球・好中球減少に伴い、敗血症(頻度不明)、肺炎(頻度不明) 等の重症感染症があらわれることがある。

<chr color="red"> ・ 播種性血管内凝固症候群(DIC)

  • <chr color="red">重篤な感染症、血小板減少に伴い、播種性血管内凝固症候群(頻度不明)があらわれることがある。

高度な下痢、腸炎

  • 下痢(44.3%)、大腸炎(0.1%)、小腸炎(0.04%)、腸炎(部位不明: 0.1%)があらわれるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

<chr color="red">なお、高度な下痢の持続により、脱水、電解質異常、ショック(循環不全: 頻度不明)を併発し、死亡した例も報告されているので、十分に注意すること。

腸管穿孔、消化管出血、腸閉塞

  • 腸管穿孔(0.02%)、消化管出血(下血、血便を含む: 0.1%)、腸管麻痺(1.7%)、腸閉塞(0.4%) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

<chr color="red">なお、腸管麻痺・腸閉塞に引き続き腸管穿孔を併発し、死亡した例が報告されている。これらの症例の中には、腸管蠕動を抑制する薬剤(ロペラミド塩酸塩、モルヒネ硫酸塩水和物等)の併用例があるので、腸管蠕動を抑制する薬剤を併用する場合には、特に注意すること。

間質性肺炎

  • 間質性肺炎(0.9%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

ショック、アナフィラキシー様症状

  • ショック(頻度不明)、アナフィラキシー様症状(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

肝機能障害、黄疸

  • 肝機能障害(1.1%)、黄疸(0.06%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

急性腎不全

  • 急性腎不全(0.05%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

肺塞栓症、静脈血栓症

  • 肺塞栓症(頻度不明)、静脈血栓症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

脳梗塞

  • 脳梗塞(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心筋梗塞、狭心症発作

  • 心筋梗塞(0.01%)、狭心症発作(0.02%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心室性期外収縮

  • 心室性期外収縮(0.05%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • イリノテカン塩酸塩水和物は、1983年に抗腫瘍性アルカロイドであるカンプトテシンから合成された抗悪性腫瘍剤である26)。本剤は生体内でカルボキシルエステラーゼにより活性代謝物(SN-38)に加水分解されるプロドラッグである27)

抗腫瘍作用28, 29, 30)

  • 移植腫瘍に対して広い抗腫瘍スペクトラムを有する。マウスS180肉腫、Meth A線維肉腫、Lewis肺癌、L1210及びP388白血病、ラットWalker 256癌肉腫ならびにヌードマウス可移植性ヒト腫瘍MX-1(乳癌)、Co-4(大腸癌)、St-15(胃癌)、QG-56(肺癌)等に強い抗腫瘍効果を示す。

作用機序27)

  • I型DNAトポイソメラーゼを阻害することによって、DNA合成を阻害する。殺細胞効果は細胞周期のS期に特異的であり、制限付時間依存性に効果を示す薬剤である。


有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • イリノテカン塩酸塩水和物(Irinotecan Hydrochloride Hydrate)

化学名

  • (+)-(4S )-4,11-diethyl-4-hydroxy-9-[(4-piperidinopiperidino)carbonyloxy]-1H -pyrano[3´,4´: 6,7]indolizino[1,2-b ]quinoline-3,14(4H ,12H )-dione hydrochloride trihydrate

分子式

  • C33H38N4O6・HCl・3H2O

分子量

  • 677.18

性状

  • 微黄色〜淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。

酢酸(100)に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、水、無水酢酸又はエタノール(95)に溶けにくい。

融点

  • 250〜263℃(分解)


★リンクテーブル★
先読みirinotecan hydrochloride
リンク元ジルベール症候群」「カンレンボク」「IRT」「カンプトセシン

irinotecan hydrochloride」

  [★]

CPT-11irinotecan


ジルベール症候群」

  [★]

Gilbert syndrome, Gilbert's syndrome
Gilbert症候群
ジルベール病 Gilbert病 Gilbert's disease Gilbert disease
グルクロニルトランスフェラーゼ欠損症II型アリアス型高ビリルビン血症
黄疸高ビリルビン血症体質性黄疸クリグラー・ナジャー症候群
家族性非溶血性黄疸 familial non-haemolytic hyperbilirubinemia

疫学

  • 体質性黄疸の中で最多
  • 発症頻度は日本では約5%ないし2-7%  8%(HIM.1930)
  • 男女比は1.5:1~>7:1 (HIM.1930)

病因

  • 2q37.1に座乗するUGT1A1遺伝子が関連。
  • 翻訳産物のUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UDP-glucuronosyltransferase ,UDPGT)の活性低下による。  →  他の遺伝子が関与しているだの、クリグラー・ナジャー症候群の疾患スペクトラムの延長線にあるんじゃねえのとか所説有り。

遺伝

病態

  • 間接ビリルビンが軽度増加するが通常無症状である。増悪因子の存在により黄疸が増悪するが、原因の除去により軽快。

症状

  • 無症状が多い、あっても軽い黄疸。感染、ストレス、絶食、過労時に増悪するが、原因の除去により軽快。

検査

  • 血清ビリルビン:3mg/dlないし5mg/dlであり、動揺性黄疸を呈する。
  • 低カロリー食試験:400kcal/day , 2days -> 総?ビリルビンが2倍以上に増加
  • 肝酵素:正常
  • ICG試験:正常
  • BSP試験:正常

=Gilberts syndromeでは以下の場合にビリルビン産生が増加して間接ビリルビンが上昇する

  • 空腹、溶血、発熱性疾患(intercurrent febrile illnesses)の併発、労作、ストレス、月経

診断

  • 肝生検組織におけるUDPGTの活性低下、低カロリー食試験で陽性、フェノバルビタール投与における黄疸の軽快など

治療

  • 無治療でも予後は良好で、治療の必要なし。
  • 症状が気になればフェノバルビタール

体質性黄疸

IMD.875改変
体質性黄疸 遺伝形式* ビリルビン型 ビリルビン値 予後
Crigler-Najjar症候群I型 常染色体劣性 間接型(非抱合) 21-31mg/dl 致死的
Crigler-Najjar症候群II型 常染色体劣性 8-18mg/dl 良好
Gilbert症候群 常染色体優性 <6mg/dl きわめて良好
Dubin-Johnson症候群 常染色体劣性 直接型(抱合) 2-5(-25)mg/dl きわめて良好
Rotor症候群 常染色体劣性 2-5(-20)mg/dl きわめて良好
*劣性か優性かについては例外あり

注意

  • ビリルビン-UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼにより代謝(グルクロン酸抱合)される薬物の投与により、副作用が強く出現する ex.イリノテカン(CPT-11) (HIM.1930)

参考

[display]http://omim.org/entry/143500



カンレンボク」

  [★]

Camptotheca acuminata
Camptotheca
  • イリノテカンの材料になるらしい


IRT」

  [★]

カンプトセシン」

  [★]

camptothecin
イリノテカン




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