- 英
- ascending pathway (KL)
- 関
- 伝導路、下行性伝導路
上行性伝導路を伝導する感覚
各伝導路の概要 (SP.231)
皮膚、特に四肢遠位端無毛部の触圧覚受容器や筋、関節受容器からの太い有髄線維は、脊髄に入り同側の後索を上行する。延髄レベルで、上下肢からの線維はそれぞれ楔状束核、薄束核のニューロンに終わる。これら後索核ニューロンの軸索は交差して内側毛帯となり、その大部分が視床外側部の腹側基底核に、一部は後核群にも終わっている(SP.231)。
深部感覚+繊細な触圧覚、振動覚(B.P-2)
後根から入力を受けた後、直ちに交差して対側の前側索を上行し、視床に達する。
脊髄視床路起始ニューロンには、腹側基底核や後核群など視床外側部に終わるものと、髄板内核など内側部に終わるものがある(SP.231)。
温覚+痛覚+粗大な触圧覚(識別力なし)(B.P-2)
視床下部や大脳辺縁系を介して痛みの情動的側面に関係(SP.231)。
視床、脳幹網様体を介して睡眠覚醒サイクル、意識レベル、注意などに影響を及ぼす(SP.231)。
UpToDate Contents
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- 1. 血液透析における水質の維持 maintaining water quality for hemodialysis
- 2. 自動血液分析装置 automated hematology instrumentation
- 3. 熱傷の分類 classification of burns
- 4. 神経伝導検査:応答遅延 nerve conduction studies late responses
- 5. 小児蘇生法における第一選択剤 primary drugs in pediatric resuscitation
Japanese Journal
- ネコ視床後外側腹側核ニュ-ロンへの心血管系信号の上行性伝導路
- 上行性伝導路電位の低体温による影響 : 全身低体温状態から再加温した時の抹消神経伝導速度と脊髄伝導速度の変化について
- 奥村 栄次郎
- 脳波と筋電図 : Japanese journal of electroencephalography and electromyography 23(1), 84-90, 1995-01-31
- NAID 10008473087
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- 授業ノート-神経学07 「まえいき」トップページ> 授業ノート> 神経学07-LESSON1 伝導路- 伝導路 中枢神経と末梢神経はいくつかのニューロンを介して結ばれていて、互いに情報交換を行なっています。この情報の通路を伝導路といいます。
- 【神経路(伝導路)】 上行性神経路 (感覚性伝導路) 投 射 神 経 路 下行性伝導路 A.上行性神経路 ...
- 伝導路 パスウェイ Pathway ... 内包の水平断面 (図表) 上行性伝導路―後索毛帯路 (図表) 上行性伝導路; 求心性伝導路 (アセンディング・トラクツ; Ascending Tracts)
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★リンクテーブル★
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- 英
- descending tract (B)
- 関
- 伝導路、上行性伝導路
下行性伝導路
- 皮質延髄路
- 皮質脊髄路
- 前皮質脊髄路
- 外側皮質脊髄路
- 皮質赤核脊髄路
- 皮質網様体脊髄路
- 視蓋延髄路 視蓋脊髄路
- 前庭脊髄路
- オリーブ脊髄路
外側路と内側路
SP.363
伝導路 (TP.101)
[★]
- 英
- somatic sensation, somatesthesia
- 同
- 身体感覚
- 関
- 上行性伝導路、感覚、深部感覚、体性神経、皮膚感覚、部位覚、部位感覚
- 特殊感覚器、内臓、脳以外の身体組織に存在する感覚の総称である。すなわち皮膚、粘膜、筋、腱、骨膜、関節脳、靱帯などに存在する。このような部位に存在する様々な受容器の興奮が体性感覚神経によって中枢に伝えられる感覚の総称である。
解剖
- 第一体性感覚野 first somatosensory area, SI
- 第二体性感覚野 second somatosensory area, SII
臨床関連
運動
-
- 中心後回の傷害によって習熟した手指の運動や、道具使用が傷害される
触圧覚・痛覚
痛覚
SI、SII、前部島皮質、前部帯状皮質、補足運動野
[★]
- 英
- spinothalamic tract
- ラ
- tractus spinothalamicus
- 関
- 上行性伝導路
概念
- 体幹や四肢の皮膚感覚の中でも生命の維持に重要な原始的感覚、すなわち痛覚、温度覚、および識別力のない触覚や圧覚を中枢に伝達する原始性感覚路をいう。系統発生学的に古い伝導路である。
走行
- 後根から入力を受けた後、直ちに交差して対側の前側索を上行し、視床に達する。
- 脊髄視床路起始ニューロンには、腹側基底核や後核群など視床外側部に終わるものと、髄板内核など内側部に終わるものがある(SP.231)。
- 温覚 + 痛覚 + 粗大な触圧覚(識別力なし)(B.P-2)
感覚の伝導路
[★]
- 英
- dorsal column-lemniscal system
- 同
- 後索-毛帯路、後索路、毛帯路、後索-内側毛帯路、後索-内側毛路系
- 関
- 上行性伝導路
- 皮膚、特に四肢遠位端無毛部の触圧覚受容器や筋、関節受容器からの太い有髄線維は、脊髄に入り同側の後索を上行する(SP.231)。
- 延髄レベルで、上下肢からの線維はそれぞれ楔状束核、薄束核のニューロンに終わる(SP.231)。
- これら後索核ニューロンの軸索は交差して内側毛帯となり、その大部分が視床外側部の腹側基底核に、一部は後核群にも終わっている(SP.231)。
[★]
- 英
- medial lemniscus (KH)
- ラ
- lemniscus medialis
- 同
- 内側係蹄
- 関
- 延髄、外側毛帯、上行性伝導路
- 延髄にある構造
- 後索-内側毛帯系(延髄視床路は延髄の薄束核や楔状束核から視床までの経路で後索-内側毛帯系の一部)が通る。
- 薄束核や楔状束核のニューロンは軸索を交差し(毛帯交差)、内側毛帯を経由して視床に至る。
- 延髄のレベル。正中部付近の前後方向を貫くように両側性に分布。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 関
- 上行性伝導路、下行性伝導路
下降性伝導路(運動性伝導路)
PT Pyramidal tract CST corticospinal tract
- 中心前回の運動野(Brodmann 4 野)、6 野および中心後回(1,2,3野)の錐体細胞から出て、内包後脚を通り、錐体交叉で交叉し対側の外側皮質脊髄路lateral corticospinal tract (75-90%)、同側の前皮質脊髄路anterior corticospinal tract (10-25%) を下降し、脊髄前核に至る。
CBT corticobulbar tract
- 中心前回の運動野の錐体細胞から出て、内包後脚を通り、対側または動側の運動性脳神経核に至る。(動眼、滑車、外転、三叉神経運動、顔面、疑、舌下神経)
CPT corticopontine tract FPT frontopontine tract
OTPT occipitotemporal pontine tract
- 大脳皮質の広い範囲から出て、内包を通り橋核に至る。橋核から出た線維は横走線維となり、縫線部で交叉し、中小脳脚を通って小脳半球、虫部の皮質に至る。
上行性伝導路(知覚性伝導路)
ASThT anterior spinothalamic tract
- 体幹の原始触覚伝導路。脊髄後角固有核から出て、白交連で交叉し前脊髄視床路を上行して視床後外側腹側VPL に入る。
LSThT lateral spinothalamic tract
- 四肢、体幹の温痛覚伝導路。後角に入り後角海綿体でニューロンを代え、白交連で交叉して外側脊髄視床路を上行し、視床後外側腹側VPL に入る。
GF Gracile fascicle
CF Cneate fascicle ML medial lemniscus
- 四肢、体幹の識別性触覚、圧覚伝導路。脊髄神経節細胞から出て後索に入り、薄束、楔状束を形成して上行し、薄束核、楔状束核に至る。両核からの線維は内側毛体を形成し対側の視床後外側腹側VPL に入る。
LL lateral leminiscus
- 蝸牛神経核から出て下丘に至る。更に、下丘腕を介して内側膝状体に至り、聴放線となって側頭葉の聴覚野に終止する。
小脳求心路
SCP ASCT anterior spinocerebellar tract
- 上小脳脚は歯状核から出る歯状核、赤核、視床路で構成されるが、他に(筋、腱知覚)深部知覚伝導路である前脊髄小脳路が上小脳脚から小脳に入る。
- (脊髄の白交連で交叉、更に小脳内で交叉し、結局同側の小脳に至る。)
MCP TPF transverse pontine fiber
- 橋核から出た線維は横走線維となり、縫線部で交叉し、中小脳脚を通って小脳半球、虫部の皮質に至る。
ICP PSCT posterior spinocerebellar tract
- (筋、腱知覚)深部知覚伝導路。脊髄神経節細胞からでて後索を上後し、Clarke の背核を経由して後脊髄小脳路PSCT posterior spinocerebellar tract を上行し、下小脳脚から小脳に入る。(同側性)
VCT Vestibulocerebellar tract
- 前庭神経節、前庭神経核からでて、索状傍体を経由し、同側の小脳片葉、小節葉、室頂核に入る。
OCT Olivocerebellar tract
- オリーブからの出力線維は対側の下小脳脚に入り、小脳に向かう。オリーブ核の機能は未だに明らかでない。(言語、起立性歩行?)
小脳遠心路
SCP DRThT dentatorubrothalamic tract
- 歯状核から出て、上小脳脚交叉で交叉し対側の赤核に至る。更に上行して、視床外側核VL、前核VA に至る。
uncinate fasciculus
- 室頂核から出て同側・対側の前庭神経核、脳幹網様態に至る。
CTT central tegmental tract
- 赤核小細胞から出て、橋被蓋を下降し下オリーブ核に至る。一部はオリーブ脊髄路に接続。中心被蓋路CTT central tegmental tract、オリーブ小脳路OCT olivocerebellar tract、上小脳脚・歯状核赤核小脳路DRThT dentatorubrothalamic tractで構成される回路をギラン・モラレ三角Guillain-Mollaret triangle と呼ぶ。
MLF medial longitudinal tract
- Cajal の間質核から始まり、脊髄に及ぶ長い線維束。脳幹部では中心灰白質の腹側、傍正中部を通る。動眼、滑車、外転神経核、前庭神経核から出る神経線維や網様体から出る線維で構成される。
- MLFが障害されると、輻湊はできるが同側眼球の内転ができない。(MLF症候群)
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- 英
- transduction, conduction
- 関
- 興奮伝導、伝達
- ニューロン介して情報が活動電位として伝わることを伝導という、と思う。
- 伝達とは確実に区別する
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- 英
- ascending
- 関
- 上向き、上行性、上昇
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- 英
- ascending
- 関
- 上向き、上行、上昇
[★]
- 英
- tract
- ラ
- tractus