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Japanese Journal
- 医薬品情報(DI)室より 注目の新薬情報(11)一般名:プロプラノロール塩酸塩 ヘマンジオルシロップ小児用0.375%
- 症例 プロプラノロール塩酸塩内服が有効であった眉間部乳児血管腫の1例
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
※ プロプラノロール塩酸塩錠10mg「ツルハラ」
組成
組 成
- プロプラノロール塩酸塩錠10mg「ツルハラ」は1錠中プロプラノロール塩酸塩10mgおよび添加物として乳糖水和物、バレイショデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを含有する。
禁忌
(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者
- 〔気管支を収縮し、喘息症状が誘発又は悪化するおそれがある。〕
(3)糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者
- 〔アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。〕
(4)高度又は症状を呈する徐脈、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者
(5)心原性ショックの患者
(6)肺高血圧による右心不全のある患者
(7)うっ血性心不全のある患者
(8)低血圧症の患者
(9)長期間絶食状態の患者
- 〔低血糖症状を起こしやすく、かつその症状をマスクし、発見を遅らせる危険性がある。〕
(10)重度の末梢循環障害のある患者(壊疽等)
(11)未治療の褐色細胞腫の患者
(12)異型狭心症の患者
(13)リザトリプタン安息香酸塩を投与中の患者
効能または効果
本態性高血圧症(軽症〜中等症)
狭心症
褐色細胞腫手術時
期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防
片頭痛発作の発症抑制
※※ 右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制
1)期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防
- 小児等に、期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(除脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防を目的に本剤を使用する場合、小児等の不整脈治療に熟練した医師が監督すること。基礎心疾患のある場合は、有益性がリスクを上回ると判断される場合にのみ投与すること。
2)片頭痛発作の発症抑制
- 本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。
※※ 3)右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制
- ファロー四徴症等を原疾患とする右心室流出路狭窄による低酸素発作を起こす患者に投与すること。
1.本態性高血圧症(軽症〜中等症)に使用する場合
- 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30〜60mgより投与をはじめ、効果不十分な場合は120mgまで漸増し、1日3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
2.狭心症、褐色細胞腫手術時に使用する場合
- 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
3.期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防に使用する場合
成人
- 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児
- 通常、小児にはプロプラノロール塩酸塩として1日0.5〜2mg/kgを、低用量から開始し、1日3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。効果不十分な場合には1日4mg/kgまで増量することができるが、1日投与量として90mgを超えないこと。
4.片頭痛発作の発症抑制に使用する場合
- 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日20〜30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mgまで漸増し、1日2回あるいは3回に分割経口投与する。
※※ 5.右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に使用する場合
- 通常、乳幼児にはプロプラノロール塩酸塩として1日0.5〜2mg/kgを、低用量から開始し、1日3〜4回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。効果不十分な場合には1日4mg/kgまで増量することができる。
- 褐色細胞腫の患者では、本剤投与により急激に血圧が上昇することがあるので本剤を単独で投与しないこと。褐色細胞腫の患者に投与する場合には、α 遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常に α 遮断剤を併用すること。
慎重投与
1)うっ血性心不全のおそれのある患者
- 〔心機能を抑制し、うっ血性心不全が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど、慎重に投与すること。〕
2)甲状腺中毒症の患者
3)特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、絶食状態(手術前後等)の患者
- 〔低血糖症状を起こしやすく、かつその症状をマスクしやすいので血糖値に注意すること。〕
4)重篤な肝、腎機能障害のある患者
5)重度でない末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)
6)徐脈のある患者(「禁忌」の項参照)
7)房室ブロック(I度)のある患者
- 〔房室伝導時間が延長し、症状が悪化するおそれがある。〕
8)高齢者
- (「重要な基本的注意」及び「高齢者への投与」の項参照)
9)小児等
- 〔痙攣や昏睡を伴う重度の低血糖を起こすことがある。〕
重大な副作用
1.うっ血性心不全(又はその悪化)、徐脈、末梢性虚血(レイノー様症状等)、房室ブロック、失神を伴う起立性低血圧:
頻度不明
- このような症状があらわれた場合には、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
2.無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病:
頻度不明
- このような症状があらわれた場合には、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
3.気管支痙攣、呼吸困難、喘鳴:
頻度不明
- このような症状があらわれた場合には、減量又は中止し、必要に応じてβ2作動薬を用いるなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗不整脈作用
- カテコールアミン刺激による心筋や刺激伝導系の過度の興奮を抑制して不整脈の発生を防止する。麻酔ネコでイソプロテレノールによる頻脈を抑制し、フローセン麻酔イヌにおいてもアドレナリンによる不整脈の発生を著明に抑制する2)3)。
抗狭心症作用
- 心機能を抑制することによって心筋酸素消費を減少させ、狭心症状を改善する。イヌ、ネコで心筋収縮力を低下させ、心拍出量、心拍数、一回拍出量を減少させることが報告されている2)3)4)。
血圧低下作用
- 作用機序は十分解明されていないが、心拍出量低下、レニン分泌抑制作用による他、一部中枢神経系を介しての作用が考えられている。
イヌ、ネコに投与した場合心機能低下と血圧低下がみられ4)、ウサギにおいても平均血圧、血漿レニン活性の低下が認められている5)6)。
有効成分に関する理化学的知見
- プロプラノロール塩酸塩は、白色の結晶性の粉末である。
メタノールに溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくい。
本品のメタノール溶液(1→40)は旋光性を示さない。
本品は光によって徐々に帯黄白色〜淡褐色になる。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- propranolol
- ラ
- propranololum
- 化
- 塩酸プロプラノロール propranolol hydrochloride
- 商
- アイデイトロール、インデラル Inderal、サワタール、ソラシロール、ノルモテンス、ヘルツベース、メントリース
- 関
- 血圧降下剤
- 非選択的β受容体遮断薬 (β1受容体=β2受容体)
- 競合的
- 内因性交感神経刺激作用:無
- 膜安定化作用:有
- 脳血管関門:通過
- レニン分泌抑制作用:有
- 降圧作用を示す
- 作用
- 抗狭心作用
- 抗不整脈作用
[★]
- 英
- hydrogen chloride
- 同
- 塩化水素
- 関
[★]
- 英
- pro
[★]
- 英
- hydrochloride
- 関
- ハイドロクロライド