ピルジカイニド

出典: meddic

pilsicainide
ピルシカイニド(添付文章としてはこちらの名称)
塩酸ピルシカイニド pilsicainide hydrochloride
アリスリズムサンリズムタツピルジンピルジニックリズムコートリズムサット
抗不整脈薬
不整脈用剤
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  • Ic群


UpToDate Contents

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和文文献

  • A case which presented the accelerated idioventricular rhythm, Brugada electrocardiogram by pilsicainide poisoning
  • 加藤 勲,岩 亨,鈴木 靖司,伊藤 良隆,伊藤 隆之
  • Shinzo 43(SUPPL.2), S2_27-S2_32, 2011
  • NAID 130002585104
  • 不明熱を契機に心室細動発作を繰り返し,著明な伝導障害を伴うBrugada症候群と考えられた1例
  • 高見 充,吉田 明弘,武居 明日美,福沢 公二,高見 薫,田中 聡子,伊藤 光哲,今村 公威,藤原 竜童,鈴木 敦,平田 健一
  • 心電図 31(4), 417-423, 2011
  • … V<SUB>1</SUB>, V<SUB>2</SUB>にノッチあり)を認め,加算平均心電図では遅延電位陽性であった.心エコー,心筋シンチグラフィー,心臓MRI,心筋生検では特記すべき異常を認めなかったが,ピルジカイニド負荷にてV<SUB>2</SUB>にcoved型の心電図変化を認め,Brugada症候群または不整脈源性右室心筋症初期の可能性を考えICD植込みを行った.その後6年間状態は安定していたが,平成21年9月頃より発熱を …
  • NAID 130002138622
  • ピルジカイニド中毒に高K血症を合併し重篤な心室性不整脈を呈したが continuous hemodiafiltration (CHDF) が奏功した1例
  • 安田 治正,三嶋 正芳,米本 俊良,奥山 裕司
  • 日本集中治療医学会雑誌 = Journal of the Japanese Society of Intensive Care Medicine 17(3), 327-332, 2010-07-01
  • NAID 10029382624

関連リンク

塩酸ピルジカイニドとは。効果、副作用、使用上の注意。 心臓の拍動のリズムの乱れをもとに戻す薬です。副作用(心臓機能抑制、便秘、めまいなど)が少ない点が特長で、 頻脈性不整脈 ( 心室性 )の治療に効果があります。 - goo ...
塩酸ピルジカイニド, pilsicainide 測定法: HPLC 外注会社:BML 臨床的意義 1. 作用 塩酸ピルジカイニドは難治性の頻脈性不整脈の治療薬である。基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症)があり、心不全を来すおそれのある患者は ...
不整脈 一般名:塩酸ピルジカイニド 商品名 [アリスリズム][サンリズム][タツピルジン][ピルジニク][リズムコート] 作用機序 Naチャネル抑制作用により抗不整脈作用を示す。 効能・用途 頻脈性不整脈 1日150mg 分3(増減)

関連画像

ピルジカイニド塩酸塩錠 ホルター心電図には心房細動は All About > 健康・医療 > 薬検索 ピルジカイニド塩酸塩錠  フレカイニド、ピルジカイニド

添付文書

薬効分類名

  • 不整脈治療剤

販売名

塩酸ピルジカイニドカプセル25mg「タイヨー」

組成

  • 1カプセル中:ピルシカイニド塩酸塩水和物……………25mg
    〈添加物〉
    軽質無水ケイ酸、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、乳糖水和物、ラウリル硫酸ナトリウム、青色1号

禁忌

うっ血性心不全のある患者[不整脈(心室頻拍、心室細動等)の誘発又は増悪、陰性変力作用による心不全の悪化を来すおそれが高い]

高度の房室ブロック、高度の洞房ブロックのある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害を更に悪化させるおそれがある]

効能または効果

下記の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか、又は無効の場合

  • 頻脈性不整脈
  • 通常、成人にはピルシカイニド塩酸塩水和物として、1日150mgを3回に分けて経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症又は効果不十分な場合には、1日225mgまで増量できる。
  • 腎機能障害のある患者に対しては、投与量を減量するか、投与間隔をあけて使用すること。(「重要な基本的注意」の項参照)
    特に、透析を必要とする腎不全患者では、1日25mgから投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

慎重投与

  • 基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
  • 心不全の既往のある患者[心不全を来すおそれがある]
  • 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害を更に悪化させるおそれがある]
  • 著明な洞性徐脈のある患者[高度の徐脈、洞停止を来すおそれがある]
  • 腎機能障害のある患者 (「重要な基本的注意」の項参照)
  • 高齢者 (「高齢者への投与」の項参照)
  • 重篤な肝機能障害のある患者[AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH等の上昇が報告されている]
  • 血清カリウム低下のある患者[一般的に、血清カリウムの低下している状態では、催不整脈作用が発現するおそれがある]

重大な副作用

  • 心室細動、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、洞停止、完全房室ブロック、失神、心不全 このような副作用があらわれ、ショック、心停止に至る場合もあるので、頻回な心電図検査、胸部X線検査等を実施し、異常所見が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 急性腎不全 ショック等による急性腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 肝機能障害 AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合は、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • ピルシカイニド塩酸塩水和物は、心筋細胞のNaチャンネルの遮断作用を主作用とする薬剤で、活動電位持続時間・有効不応期は不変を示す。刺激を受け心筋が活動しはじめるときに生じるNaの大量流入を抑制することで、心筋活動電位の最大立ち上がり速度を低下させ、心筋内伝導速度を遅らせることにより抗不整脈作用を発揮する。3)4)

有効成分に関する理化学的知見


★リンクテーブル★
先読みpilsicainide hydrochloride
リンク元心房細動」「ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群」「偽性心室頻拍」「塩酸ピルシカイニド」「pilsicainide
関連記事ピル

pilsicainide hydrochloride」

  [★]

pilsicainide


心房細動」

  [★]

atrial fibrillation, AF, AFIB
心房粗動心室細動

定義

  • 心房細動は心房が高頻度に、しかも同期せずに興奮する状態である。その結果、心房は心室に血液を送るための律動的な収縮を行えなくなり、また心室の興奮も不規則となる。 (参考2)

分類

参考2
  • 発作性心房細動
  • 自然停止する心房細動
  • 持続性心房細動
  • 停止に薬物などを必要とするものを持続性心房細動
  • 孤立性心房細動
  • 基礎心疾患を認めず,高血圧もない症例に出現した心房細動
  • 永続性心房細動

完全房室ブロックを伴う心房細動(EAB 135)

原因

  • 原発性
  • 加齢によるもの
  • 他の疾患に続発
  • 若年性の心房細動は要注意

心房細動を合併しやすい病態

医学大事典
  • 虚血性心疾患、高血圧症、リウマチ性心疾患、心筋症、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症、高齢者心房中隔欠損症、WPW症候群など
心房負荷で僧帽弁狭窄症を来しやすい

甲状腺機能亢進症

危険因子 QB.C-410

  • 高齢者(65歳以上)
  • 脳卒中の既往
  • 高血圧
  • 心不全
  • 心房・心室拡大

症状

  • 頻拍に因る:動悸、胸部圧迫感
  • 拍出量低下による:(器質的心疾患のある場合)心不全
  • 心房収縮低下による:心房内血栓形成 → 血栓塞栓症
  • 血栓塞栓症は心房細動の時と心房細動から洞調律に復帰させるときに起こりやすい。

心電図

  • 着目する誘導:P波 = II誘導、f波 = V1誘導
  • 1. f波の出現(400-700/分(EAB.160), 350-600/分(PHD.295))←多数興奮旋回 multiple reentry
  • 2. P波の欠如
  • 3. RR間隔が不整 ← f波が時々心室に伝わるため
絶対性不整脈
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治療

QB.C-410

  • 血行動態が不安定:電気的除細動
  • 血行動態が安定 :2-3週間抗凝固療法を行ってから薬物的な除細動Class Ia(APD↑), Class Ic(APD±)
  • 48-72時間以内に新規発症した心房細動では抗凝固療法不要
  • 経食道心エコーにより左房内血栓を認めなければ、除細動施行。
  • 慢性経過(6ヶ月程度)した慢性心房細動では除細動を行っても再発する率が高いので、除細動の適応にはならない????

概要

  • 薬物療法と抗凝固療法を施行する
  • electrical direct-current cardioversionによる洞調律の回復は、頻脈の時にすべき(心房の興奮が心室に伝導しているとき)
  • カテーテルアブレーションは症状があって、かつ他の内科的治療法が奏効しない特に行う
  • 外科治療はMaze手術がある


薬物治療

  • 心室への興奮の伝達を抑制:Class II, class IV, or digitalis
  • 除細動         :Class Ia(APD↑), Class Ic(APD±), Class III

薬物治療 (不整脈薬物治療に関するガイドライン Guidelines for Drug Treatment of Arrhythmias (JCS 2004))

心機能の低下 第一選択 第二選択
正常* Naチャネル阻害薬 Na チャネル遮断薬
slow drug intermediate
ジソピラミド プロカインアミド
シベンゾリン キニジン
ピルジカイニド プロパフェノン
  アプリンジン
軽度* Na チャネル遮断薬
intermediate
プロカインアミド
キニジン
プロパフェノン
アプリンジン
中度以上 Na チャネル遮断薬
intermediate
プロカインアミド
キニジン
アプリンジン

抗凝固療法

  • ワーファリンはINR 1.6-2.5に調節。欧米では2.0-3.0。 (QB.C347)日本人ではPT-INRを1.5-2.0に設定。 治療域が狭く個人差が大きいのでPT-INRをモニターする。
  • CHADS2
  • C cardiac failure
  • H hypertension
  • A age >75yr
  • D disbites mellitus
  • S2 prior stroke or TIA
  • score
0 LOW: aspirin 81-325 mg PO dialy
1 MODERATE: aspirin or warfarin
2 MODERATE: previous CVA/TIA/embolism? YES: warfarin/NO: aspirin or warfarin
3-6 HIGH: warfarin

外科的療法 (NSU.440)

  • 適応
  • 再発性の発作性心房細動で患者の社会生活に障害が生じているもの
  • 塞栓症の既往のある心房細動
  • 冠状動脈疾患、僧帽弁膜症、心房中隔欠損症などのため手術を受ける症例で、発作性あるいは慢性心房細動を有する症例
  • 右心房、心房中隔、左心房に切り込みを入れ一方向性の伝導しか起こらなくする。
  • Coxが創案し、手術法はMazeIII法と呼ばれる。

心房細動の存在により面倒くさくなること


参考

  • 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
[display][display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
  • 2. 不整脈薬物治療に関するガイドライン Guidelines for Drug Treatment of Arrhythmias (JCS 2004)

国試




ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群」

  [★]

Wolff-Parkinson-White syndrome, WPW syndrome
ウォルフ-パーキンソン-ホワイト症候群Wolff-Parkinson-White症候群WPW症候群
ケント束心電図偽性心室頻拍 pseudoventricular tachycardia, pseudo VT


  • ヒス束に加え、ケント束により心房と心室が連絡されるもの → WPW症候群

分類

  • V1誘導で分類する。Kent束の局在を反映
  • 1. A型: 高いR波。左室自由壁
  • 2. B型: rS型。右側
  • 3. C型: Qr/QS。中隔

検査

心電図

  • PQ短縮:PQ時間の正常値は 0.12-0.2sであるが、これより短くなる
  • QRSの延長:QRSは正常では0.06-0.15s。0.1s以下は正常、0.1s以上は異常と考えるらしい。

[display]./t_image/105/105I011.jpg

合併症

  • orthodromic atrioventricular reentrant tachycardia
  • antidromic atrioventricular reentrant tachycardia
  • 高頻度に興奮がケント束を介して心臓に達する。このため、心室細動のリスクが高まる。

治療法

対症療法

WPW症候群+心房細動による偽性心室頻拍

参考1
  • 薬物療法
  • 心房細動による頻拍発作を生じた場合:静注用Na(±K)チャネル遮断薬を使用(ピルジカイニドシベンゾリンジソピラミドフレカイニドプロカインアミド)。これらの使用により、(1)副伝導路を介した伝導が抑制することによるレートコントロール、(2)除細動効果への寄与する可能性が期待できる。

根治療法

  • カテーテルアブレーション:ケント束の焼灼による副伝導路の遮断。

参考

  • 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
[display][display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
  • 2. WPW症候群 - ハート先生の心電図教室
[display]http://www.cardiac.jp/view.php?target=wpw_synd.xml
  • 3. WPW症候群 W-P-W SYNDROME
[display]http://www.hamt.or.jp/kenkyuhan/link/seiri/ECG/402.html
  • 4. 心電図の読み方:WPW症候群の波形を覚えるエクササイズだ! | 心カテブートキャンプ
[display]http://med-infom.com/2%E2%96%A0%E2%96%A0p=690

国試



偽性心室頻拍」

  [★]

pseudoventricular tachycardia, pseudo VT
WPW症候群心房細動心室頻拍 VT

概念

  • WPW症候群において発作性の心房細動を合併した際、副伝導路を(順行性に)介して心室に伝わったことにより生じる心室頻拍
  • ケント束の不応期が房室結節のそれより短い場合に生じる。
  • 心室細動により突然死の可能性がある
  • この用語は日本でのみ使われるらしい

治療

参考2
  • 治療の目標は心拍数コントロールであり、治療の標的は副伝導路(ケント束)とすると、ナトリウムチャネル遮断薬、あるいはカリウムチャネル遮断薬による副伝導路の抑制が治療法としてあげることができる。
  • 従って、治療薬は、ピルジカイニドシベンゾリンジソピラミドフレカイニドプロカインアミドが上げられる。
  • 根治療法としては、カテーテルアブレーションによる副伝導路の遮断である。


参考

  • 1. これからカテーテルアブレーションを受ける人のために - 図説あり

[display]http://www.s-more.net/sasaki/rfca/rfca.html

  • 2. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
[display][display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf



塩酸ピルシカイニド」

  [★]

pilsicainide hydrochloride
ピルジカイニド塩酸ピルジカイニド


pilsicainide」

  [★] ピルジカイニドピルシカイニド

ピル」

  [★]

pill
丸剤経口避妊薬丸薬





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