ナロキソン
出典: meddic
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- 全身性麻酔薬
- 麻酔性鎮痛薬
- オピオイド受容体拮抗薬
概要
- 麻酔性鎮痛薬の投与により呼吸抑制が強いときに使う
作用機序
- オピオイド受容体のμ受容体、δ受容体、κ受容体の全ての受容体に対し拮抗的に結合する。
UpToDate Contents
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- 1. 成人におけるオピオイド中毒 opioid intoxication in adults
- 2. 違法薬物の急性摂取(体内隠匿による) acute ingestion of illicit drugs body stuffing
- 3. Hemiplegic migraine
- 4. オピオイドの使用および依存の治療 treatment of opioid use and dependence
- 5. 小児および思春期におけるオピオイド中毒 opioid intoxication in children and adolescents
和文文献
- マウスの移所運動からみたモルヒネ増感現象のオピエート受容体拮抗薬ナロキソンによる時間依存的抑制
- 栗原 久
- 東京福祉大学・大学院紀要 1(1), 3-10, 2010-05
- NAID 40018813131
- P1-254 オピオイド投与時における経口ナロキソンの有効性、安全性についてのメタ解析(一般演題 ポスター発表,がん薬物療法(緩和ケア),医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- 小松 敏彰,大川原 裕樹,石田 有香,菅原 充広,新井 万理子,松原 肇,矢後 和夫
- 日本医療薬学会年会講演要旨集 19, 335, 2009-09-15
- NAID 110007484890
- アルチバ^【○!R】(レミフェンタニル塩酸塩)静注用2mg・5mgの薬理学的特徴および臨床試験成績
- 野村 俊治,新井 勉,竹内 聡士,桝井 章憲,若松 昭秀,原田 寧
- 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 130(4), 321-329, 2007-10-01
- … タニルのμ-オピオイド受容体に対する親和性は,δ-またはκ-オピオイド受容体のそれぞれ約25または2300倍であった.摘出モルモット回腸の経壁電気刺激誘発収縮に対するレミフェンタニルの抑制作用は,ナロキソンにより競合的に拮抗されたが,κ-またはδ-オピオイド受容体選択的拮抗薬で影響を受けなかった.レミフェンタニルの3 μg/kg以上をラットに単回静脈内投与すると,投与直後から鎮痛作用(tail-flick法)が …
- NAID 10020167614
関連リンク
- ナロキソン (naloxone) とは麻薬拮抗剤の一種。麻薬の呼吸抑制作用によって呼吸困難 を起こしている場合に静脈注射することで、麻薬の作用と拮抗して呼吸を回復させること が出来る。無色の固体で融点 184 ℃、CAS登録番号は [465-65-6]。 ...
- ブプレノルフィン、ブトルファノール、レバロルファン、ナロキソン、エトルフィンなどが代表 的である。 これらはモルヒネと異なる薬物特性を持っており、モルヒネの代替薬物では ない。 benzomorphan ベンゾモルファン(ベンゾアゾシン)系. 1961年にEverette L. ...
関連画像





添付文書
薬効分類名
- 麻薬拮抗剤
販売名
- ナロキソン塩酸塩静注0.2mg「第一三共」
組成
- 1アンプル中に次の成分を含有
有効成分
- ナロキソン塩酸塩(日局) 0.2mg/1mL
添加物
- 等張化剤、pH調節剤
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- バルビツール系薬剤等の非麻薬性中枢神経抑制剤又は病的原因による呼吸抑制のある患者[無効のため]
効能または効果
- 麻薬による呼吸抑制ならびに覚醒遅延の改善
- ナロキソン塩酸塩として、通常成人1回0.2mgを静脈内注射する。
効果不十分の場合、さらに2〜3分間隔で0.2mgを1〜2回追加投与する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減する。
慎重投与
- 高血圧、心疾患のある患者[本剤によって麻薬等による抑制が急激に拮抗されると血圧上昇、頻脈等を起こすことがある。]
重大な副作用
肺水腫
頻度不明
- 肺水腫があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
呼吸抑制に対する拮抗作用6,7)
- モルヒネの静注により惹起されたウサギの呼吸抑制作用を指標として、本剤の拮抗作用の強さを他剤と比較した場合、レバロルファンの約3倍、ナロルフィンの約15倍強力である。
本剤のこうした呼吸抑制に対する拮抗作用の強さは、鎮痛作用に対する拮抗作用の強さに比し、2〜3倍強力であり、臨床上麻薬性鎮痛剤の鎮痛作用を減弱させることなく、呼吸抑制を緩解し得ることの裏付けとなっている。
麻薬様アゴニスト作用の有無8,9)
- アゴニスト作用とアンタゴニスト作用の比を表す有効拮抗力をモルモット摘出回腸による実験から求めた結果、[ID50(回腸縦走筋収縮を50%抑制するに要する濃度)/Ke(平衡定数)]はレバロルファンが3.8であるのに比し、ナロキソン塩酸塩は56,000以上であり、本剤には実質的には麻薬様のアゴニスト作用のないことが確認されている。
また、サルを用いた試験において、レバロルファンには麻薬様アゴニスト作用がみられたのに対し、ナロキソン塩酸塩は、モルヒネに起因した呼吸抑制作用に拮抗する100倍量を単独投与しても呼吸機能を抑制せず、本剤は麻薬様アゴニスト作用を有しないことが示唆されている。
作用機序10)
- ナロキソン塩酸塩は、オピエートレセプターにおいて麻薬性鎮痛剤の作用を競合的に拮抗することにより、これらの薬剤に起因する呼吸抑制等の作用を改善すると言われている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ナロキソン塩酸塩(Naloxone Hydrochloride)
化学名
- (5R ,14S )-17-Allyl-4,5-epoxy-3,14-dihydroxymorphinan-6-one monohydrochloride
分子式
- C19H21NO4・HCl
分子量
- 363.84
性状
- 白色〜帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水に溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)又は酢酸(100)に溶けにくく、無水酢酸に極めて溶けにくい。
吸湿性である。
光によって着色する。
分配係数
- 分配係数の表参照
★リンクテーブル★
| 国試過去問 | 「103E008」「094A076」 |
| リンク元 | 「オピオイド受容体」「非麻薬性鎮痛薬」「麻薬性鎮痛薬」「気管内投与」「モルヒネ中毒」 |
「103E008」
- 薬剤とその拮抗薬の組合せで誤っているのはどれか。
※国試ナビ4※ [103E007]←[国試_103]→[103E009]
「094A076」
- 術後の硬膜外モルヒネ投与について正しいのはどれか?
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
「オピオイド受容体」
オピオイドとオピオイド受容体 (GOO.552)
| μ受容体 | δ受容体 | κ受容体 | |
| 薬物 | |||
| モルフィン | +++ | + | |
| フェンタニル | +++ | ||
| ブトルファノール | P | +++ | |
| ブプレノルフィン | P | -- | |
| ナロキソン | --- | - | -- |
| ナロルフィン | --- | + | |
| 内因性オピオイドペプチド | |||
| Met-エンケファリン | ++ | +++ | |
| Leu-エンケファリン | ++ | +++ | |
| β-エンドルフィン | +++ | +++ | |
| ダイノルフィンA | ++ | +++ | |
| ダイノルフィンB | + | + | +++ |
オピオイド受容体の生理作用(周術期管理学 091211 III)
| 受容体 | μ | δ | κ | |
| μ1 | μ2 | |||
| 作用 | 鎮痛 | 鎮痛 | 鎮痛 | 鎮痛 |
| 悪心・嘔吐 | 鎮静 | 鎮静 | 身体依存 | |
| 多幸感 | 呼吸抑制 | 身体違和感 | 精神依存 | |
| 掻痒感 | 身体依存 | 気分不快 | 呼吸抑制 | |
| 縮瞳 | 精神依存 | 興奮 | ||
| 尿閉 | 消化器運動抑制 | 幻覚 | ||
| 鎮咳 | 鎮咳 | |||
| 呼吸抑制 | ||||
| 縮瞳 | ||||
| 利尿 | ||||
オピオイド受容体と非麻薬性鎮痛薬について
身体依存性
- 痛みがある人には精神的依存はきたさない(痛みの有無によらず退薬現象はある)
「非麻薬性鎮痛薬」
麻薬拮抗性鎮痛薬とオピオイド受容体
(標準麻酔科学 第2版p.182)
| 受容体 | μ | δ | κ | |
| 作用 | μ1 | μ2 | ||
| 上脊髄性鎮痛 | 幻覚・譫妄 | 脊髄性鎮痛 | ||
| 呼吸抑制 | 呼吸促進 | 呼吸抑制 | ||
| 身体依存性 | 不快感 | 鎮静 | ||
| 徐脈 | 頻脈 | 脈拍不変 | ||
| 縮瞳 | 散瞳 | 痙攣 | ||
| モルヒネ | agonist | - | agonist | |
| ペンタゾシン | antagonist | agonist | agonist | |
| ブプレノルフィン | partial agonist | - | agonist | |
| ブトルファノール | antagonist | - | agonist | |
| ナロキソン | antagonist | antagonist | antagonist | |
「麻薬性鎮痛薬」
モルフィン鎮痛薬
内因性オピオイド
外因性オピオイド
合成
- phenylheptylamines
- phenylpiperadines
オピオイド受容体拮抗薬
- ナロキソン naloxone
麻酔薬として
- 心臓手術やハイリスク患者の麻酔に用いる。
- 使用される薬にはクエン酸ファンタネルやモルヒネがある。
- 脳神経に存在する麻酔特有の受容体(オピオイド受容体)をしげきする
- 鎮痛作用は協力
- 麻酔薬なので常習性がある。
- 副作用:呼吸抑制、精神神経作用、消化器症状がある。
- 注意:患者さんの状態に合わせて、睡眠作用のある薬を使用。すなわち、これ単独では眠らない(記憶を失わない)
- ○強力な鎮痛・鎮静。血圧安定
- ×術中覚醒。呼吸抑制。筋硬直。徐脈。術中高血圧
- パンクロニウム(長時間使用で頻脈になる)を併せて使うことがある。
依存性
- 麻薬(オピオイド)には精神依存性・身体依存性がある。
- 慢性的に疼痛が持続しているような癌患者では、κ受容体が賦活され、μ受容体(身体・精神依存性に関与)が抑制されている。このため、依存は起こらない。(SAN.411改変)
副作用
「気管内投与」
- 気管内投与可能な薬物(can be given via endotracheal tube)
- 参考1,2
参考
- 1.
- 2.
「モルヒネ中毒」
- 治療薬:









































