ドセタキセル

出典: meddic

docetaxel DTX
ドセタキセル水和物 docetaxel hydrate
Taxotere タキソテール TXT?
抗腫瘍性植物成分製剤

作用機序

タキソテール点滴静注用80mg/タキソテール点滴静注用20mg
  • ドセタキセルはチューブリンの重合を促進し、安定な微小管を形成するとともに、その脱重合を抑制する。また、細胞内においては形態的に異常な微小管束を形成する。以上の作用により細胞の有糸分裂を停止させる。

添付文書

  • タキソテール点滴静注用80mg/タキソテール点滴静注用20mg
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和文文献

  • ドセタキセルとネダプラチンによる化学療法中に生じた口腔内・陰部潰瘍の1例
  • 藤田 美穂,大久保 ゆかり,坪井 良治,小出 綾希
  • Journal of environmental dermatology and cutaneous allergology = / the Japanese Society for Dermatoallergology and Contact Dermatitis 5(4), 400-403, 2011-07-31
  • NAID 10029330146
  • PS-091-6 腹膜播種陽性胃癌に対するドセタキセル腹腔内投与の経験(PS-091 ポスターセッション(91)胃:化学療法-3,第111回日本外科学会定期学術集会)
  • 大谷 剛,植村 淳,石村 健,若林 久男
  • 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 662, 2011-05-25
  • NAID 110008684944
  • PS-049-4 進行・再発食道癌に対する二次治療としてのドセタキセル・ネダプラチン療法についての検討(PS-049 ポスターセッション(49)食道:悪性・化学療法,第111回日本外科学会定期学術集会)
  • 鈴木 彰,小出 直彦,竹内 大輔,平賀 理佐子,芳澤 淳一,北沢 将人,宮川 眞一
  • 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 590, 2011-05-25
  • NAID 110008684653

関連リンク

ドセタキセル(タキソテール)は転移・再発乳がんや進行肺がんの標準治療薬の1つです。細胞分裂に関与する微小管のはたらきを阻害して、がん細胞を死滅させるとされています。特に乳がんに有効とされ、手術の前後に補助療法と ...
-3 - 現在、他のくすりを服用されている方は事前に 医師または医療スタッフにお知らせ下さい。 注射名 : ドセタキセル (タキソテール®注) ドセタキセルは、イチイ科の植物成分を原料として半合成さ れた化合物です。
「sawai oncology(サワイ オンコロジー)」は沢井製薬が運営する医療関係者向けがん情報サイトです。ドセタキセルに関する製品情報をご紹介しています。 ... 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌 ...

関連画像

http://www.gsic.jp/medicine/mc_01/06/index ドセタキセル点滴静注液20mg/2mL ドセタキセル点滴静注液20mg/2mL ドセタキセル ファイザー 先発 ドセタキセル点滴静注液20mg/1mL ドセタキセルドセタキセル点滴静注液20mg/1mL ドセタキセル点滴静注20mg/1mL

添付文書

薬効分類名

  • タキソイド系抗悪性腫瘍剤

販売名

タキソテール点滴静注用80mg

禁忌

  • 重篤な骨髄抑制のある患者[重症感染症等を併発し、致命的となることがある。]
  • 感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
  • 発熱を有し感染症の疑われる患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
  • 本剤又はポリソルベート80含有製剤注)に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者[本剤はポリソルベート80を含有する。]
  • 注)主なポリソルベート80含有製剤についてはインタビューフォームをご参照ください。
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある患者[「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]


効能または効果

乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌

  • 通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして60mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3〜4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。

卵巣癌

  • 通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3〜4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。

食道癌、子宮体癌

  • 通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3〜4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。

前立腺癌

  • 通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして75mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。


  • 子宮体癌での本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立されていない。
  • 前立腺癌では本剤は外科的又は内科的去勢術を行い、進行又は再発が確認された患者を対象とすること。

(注射液の調製法※4

  • 本剤は調製時の損失を考慮に入れ、表に示すように過量充てんされているので、必ず下記調製法[1]に従い注射液の調製を行うこと。ただし、添付溶解液にはエタノールが含まれているので、アルコールに過敏な患者に投与する場合は、調製法[2]の方法によること。

調製法[1]

  • タキソテール点滴静注用バイアルに、添付溶解液全量(80mgバイアル;約7mL、20mgバイアル;約1.8mL)を加えて澄明で均一になるまでゆっくりと泡立てないように転倒混和する(約45秒間)。溶液が均一であることを確認後、ある程度泡が消えるまで数分間放置する。この溶液(プレミックス液)は1mL中に10mgのドセタキセルを含有する。
  • プレミックス液から必要量を注射筒で抜き取り、生理食塩液又は5%ブドウ糖液に混和する。

調製法[2]

  • タキソテール点滴静注用の80mgバイアルには7mL、20mgバイアルには1.8mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖液を加え、液が澄明で均一になるまで激しく振り混ぜる。
    ある程度泡が消えるまでバイアルを倒立させて放置(約10分間)し、溶液が均一であることを確認する。均一でない場合は均一になるまで混和を繰り返す。この溶液(プレミックス液)は1mL中に10mgのドセタキセルを含有する。
  • プレミックス液から必要量を注射筒で抜き取り、生理食塩液又は5%ブドウ糖液に混和する。
  • ※4:詳しい調製法については、8頁の調製方法をご参照ください。


  •        
    バイアル 実充てん量:80mg製剤 実充てん量:20mg製剤
    タキソテール点滴静注用(ドセタキセルとして) 2.36mL(94.4mg) 0.61mL(24.4mg)
    添付溶解液(95%エタノール) 7.33mL(933.8mg) 1.98mL(252.3mg)
    • 本剤の投与にあたっては、特に本剤の用量規制因子である好中球数の変動に十分留意し、投与当日の好中球数が2,000/mm3未満であれば、投与を延期すること。
    • 本剤の投与量が増加すると、骨髄抑制がより強くあらわれるおそれがあるので注意すること。[「2.重要な基本的注意」の項(1)、「4.副作用」〈国内臨床試験成績〉の「臨床検査値異常」及び「重大な副作用」の項1)参照]
    • 本剤の投与時には、通常、添付溶解液全量に溶解して10mg/mLの濃度とした後、必要量を注射筒で抜き取り、直ちに250又は500mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖液に混和し、1時間以上かけて点滴静注すること。[下記(注射液の調製法)及び「9.適用上の注意」の項参照]


    慎重投与

    • 骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増悪し、重症感染症等を併発するおそれがある。]
    • 間質性肺炎又は肺線維症のある患者[症状を増悪させるおそれがある。]
    • 肝障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。「10.その他の注意」の項(2)及び【薬物動態】の項参照]
    • 腎障害のある患者[腎障害を増悪させるおそれがある。]
    • 浮腫のある患者[浮腫を増悪させるおそれがある。]
    • 妊娠する可能性のある患者[「2.重要な基本的注意」の項(5)参照]


    重大な副作用

    骨髄抑制(頻度上記)

    • 汎血球減少、白血球減少、好中球減少(発熱性好中球減少を含む)、ヘモグロビン減少、血小板減少等があらわれるので、血液検査を十分に行い、異常が認められた場合には、投与間隔の延長、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。また、本剤の投与にあたってはG‐CSF製剤の適切な使用に関しても考慮すること。

    ショック症状(0.2%)・アナフィラキシー様反応(0.2%)

    • 呼吸困難、気管支痙攣、血圧低下、胸部圧迫感、発疹等のショック症状・アナフィラキシー様反応があらわれることがあるので、十分に観察を行い、関連する徴候が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    黄疸、肝不全、肝機能障害(頻度不明)

    • 黄疸、肝不全、AST(GOT)・ALT(GPT)・Al‐Pの著しい上昇等の重篤な肝障害があらわれることがあるので、肝機能検査の値に注意して観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    急性腎不全(0.1%未満)

    • 急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、腎機能検査の値に注意して観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    間質性肺炎(0.6%)、肺線維症(0.1%未満)

    • 間質性肺炎、肺線維症があらわれることがある。[「10.その他の注意」の項(5)参照]また、放射線療法を併用している患者で同様の臨床症状(放射線肺臓炎)があらわれることがある。[「3.相互作用」の項参照]観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    心不全(0.1%未満)

    • 心不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    播種性血管内凝固症候群(DIC)(0.2%)

    • 播種性血管内凝固症候群(DIC)があらわれることがあるので、血小板数、血清FDP値、血漿フィブリノーゲン濃度等の血液検査を適宜行うこと。症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    腸管穿孔(0.1%未満)、胃腸出血(0.4%)、虚血性大腸炎(頻度不明)、大腸炎(0.1%未満)

    • 腸管穿孔、胃腸出血、虚血性大腸炎、大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、吐血、下血、下痢等の症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    イレウス(0.2%)

    • イレウスがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    急性呼吸促迫症候群(0.1%未満)

    • 急性呼吸促迫症候群があらわれることがあるので、呼吸障害等がみられた場合には観察を十分に行い、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    急性膵炎(頻度不明)

    • 急性膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血清アミラーゼ値等に異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)(頻度不明)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(頻度不明)、多形紅斑(0.1%未満)

    • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、多形紅斑等の水疱性・滲出性皮疹があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    心タンポナーデ(頻度不明)、肺水腫(0.1%未満)、浮腫・体液貯留(0.7%注))

    • 心タンポナーデ、肺水腫、緊急ドレナージを要する胸水、腹水等の重篤な浮腫・体液貯留が報告されている。[「10.その他の注意」の項(1)参照]

    心筋梗塞(0.1%未満)、静脈血栓塞栓症(頻度不明)

    • 心筋梗塞、静脈血栓塞栓症が報告されている。

    感染症(2.5%注))

    • 敗血症、肺炎等の感染症が報告されている。異常が認められた場合には直ちに適切な処置を行うこと。[「2.重要な基本的注意」の項(1)参照]

    抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)

    • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、低浸透圧血症を伴う低ナトリウム血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、痙攣、意識障害等の症状があらわれた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
    • その他、重篤な口内炎等の粘膜炎、血管炎、末梢神経障害、四肢の脱力感等の末梢性運動障害、Radiation Recall現象が報告されている。


    薬効薬理

    抗腫瘍効果2,18〜26)

    • In vivo

    において、ドセタキセルはマウスのMA16/C乳癌、MA13/C乳癌、MA44乳癌、Lewis肺癌、C38結腸腺癌、C51結腸腺癌、P03膵管腺癌、B16黒色腫及びL1210白血病、P388白血病に対して退縮を含む抗腫瘍作用を示した。また、ヒト乳癌株であるMC‐8‐JCK(充実腺管癌)、MC‐2‐JCK(充実腺管癌)、H‐31(乳頭腺管癌)、及びヒト非小細胞肺癌株であるLu‐99(大細胞癌)、Lu‐61(中分化扁平上皮癌)、LC‐11‐JCK(乳頭型腺癌)に対し、腫瘍増殖抑制効果にとどまらず、腫瘍縮小効果を示した。この他にヒト胃癌細胞株(MKN‐28、MKN‐45、KKLS)、ヒト卵巣癌株(OVCAR‐3)、ヒト食道癌株(H‐190、H‐204)、ヒト子宮体癌株(AN3CA)、ヒト前立腺癌株(DU145)等にも抗腫瘍効果が認められている。
    In vitroにおいて、ドセタキセルはドキソルビシン耐性P388白血病細胞では部分交叉耐性を示したが、カンプトテシン耐性株及び白金製剤耐性株に対する交叉耐性は認められなかった。

    作用機序27)

    • ドセタキセルはチューブリンの重合を促進し、安定な微小管を形成するとともに、その脱重合を抑制する。また、細胞内においては形態的に異常な微小管束を形成する。以上の作用により細胞の有糸分裂を停止させる。


    有効成分に関する理化学的知見

    一般名

    • ドセタキセル水和物(Docetaxel Hydrate)

    化学名

    • (−)‐(1S,2S,3R,4S,5R,7S,8S,10R,13S)‐4‐Acetoxy‐2‐benzoyloxy‐5,20‐epoxy‐1,7,10‐trihydroxy‐9‐oxotax‐11‐ene‐13‐yl (2R,3S)‐3‐tert‐butoxycarbonylamino‐2‐hydroxy‐3‐phenylpropionate trihydrate

    分子式

    • C43H53NO14・3H2O

    分子量

    • 861.93

    性 状

    • 本品は白色の粉末である。
      本品はN,N‐ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノール、エタノール(95)及びジクロロメタンにやや溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。


    ★リンクテーブル★
    リンク元前立腺癌」「テルフェナジン」「タキサン系薬」「DP療法」「TXT
    関連記事セル

    前立腺癌」

      [★]

    prostatic cancer, prostatic carcinoma, prostatic adenocarcinoma 前立腺から発生する腺癌
    前立腺前立腺肥大症

    概念

    • 前立腺に発生し、主に外腺(peripheral zone)から発生する腫瘍

    病因

    前立腺肥大症 前立腺の内腺
    前立腺癌 前立腺の外腺

    疫学

    • 白人に多い。欧米では成人男性悪性新生物中、罹患率では第1位、死亡率では第2位を占める(死亡率第1位は肺癌)。
    • 日本では全がんの8.6%であり、前立腺による癌死は全がんの4.8%を占める
    • 高齢者ほど罹患率が増加していくが、50歳以下ではほとんど見られない。
    • 潜在癌(ラテント癌)が多い。ラテント癌は加齢に伴い増加し、50歳以上には約20-30%に認められる(ガイドライン1 CQ3 ラテント癌の性質と頻度はどのくらいか? )。ラテント癌の多くが臨床癌にならずに経過し、一部は緩徐な経過で臨床癌に進展すると考えられている(ガイドライン1)。
    • 前立腺肥大症と前立腺癌は同時発生することがあり、それが前立腺癌発見の契機となる(ガイドライン1)。

    病理

    リスク分類

    ガイドライン2
    • T分類、グリソンスコア、PSAに基づく。
    • 低リスク:T1-T2a and グリソンスコア 2-6 and PSA < 10ng/mL
    • 中リスク:T2b~T2c or グリソンスコア 7 or PSA 10-20ng/mL
    • 高リスク:T3a or グリソンスコア 8-10 or PSA > 20ng/mL

    TNM分類

    参考2
    前立腺癌取扱い規約第3版 病期分類
    T2分類はTNM分類(2003年)より
    • T 原発腫瘍
    • T1 触知不能、または画像では診断不可能な臨床的に明らかでない腫瘍
    • T1a 組織学的に、切除組織の6%以下に、偶発的に発見される腫瘍
    • T1b 組織学的に、切除組織の6%以上を越え、偶発的に発見させる腫瘍
    • T1c 針生検により確認(たとえばPSAの上昇による)される腫瘍
    • T2 前立腺に限局する腫瘍
    • T2a 片葉に浸潤する腫瘍
    • T2b 両葉に浸潤する腫瘍
    • T2a 片葉の1/2以内の進展
    • T2b 片葉の1/2を超えるが、両葉に及ばない
    • T2c 両葉への進展
    • T3 前立腺被膜を越えて進展する腫瘍
    • T3a 被膜外へ進展する腫瘍(片葉、または両葉)
    • T3b 精嚢に浸潤する腫瘍
    • T4 精嚢以外の隣接組織(膀胱頸部、外括約筋、直腸、挙筋、および/または骨盤壁)に固定、または浸潤する腫瘍
    • N 所属リンパ節
    • N0 所属リンパ節転移なし
    • N1 所属リンパ節転移あり
    • M 遠隔転移
    • M0 遠隔転移なし
    • M1 遠隔転移あり

    症状

    • 早期 :無症状。多くはBPHを合併しているので、BPHの症状を呈する
    • 進行期:骨転移症状(腰痛、背部痛)、尿閉

    診察

    • 直腸診

    検査

    • 血液検査:
    • 経直腸超音波検査
    • CT
    • MRI
    • 尿道膀胱造影
    • X線写真(腰椎、骨盤、大腿骨):骨転移の判定
    • 膀胱鏡検査
    • 静脈性尿路造影:腎臓・尿管への影響を形態的に評価
    • 骨シンチグラフィ:骨転移検索
    • 前立腺生検:確定診断のために施行。経直腸的超音波ガイドで前立腺針生検。

    目的別

    • スクリーニング検査:PSA
    • 病期確定:CT、MRI、骨シンチ
    • 確定診断:前立腺生検

    診断

    • 確定診断には生検による腺癌の証明が必須

    治療

    概論

    • ホルモン療法が奏効する(抗アンドロゲン製剤で小さくなる。ほとんどは死ぬけど小さいのは残って再発する)。ホルモン療法が奏効するのは乳癌と前立腺癌

    治療のmodality

    • 内分泌療法
    • 去勢術
    • エストロゲン療法
    • LH-RH療法:LH-RHアゴニストの連続投与により、LHRH受容体のdown regulationを図る。酢酸リュープロレリン酢酸ゴセレリン
    • 抗アンドロゲン療法:前立腺のアンドロゲン受容体に対するantagonistにより増殖の抑制を期待する
    • CAB療法:去勢術/LH-RH療法 + 抗アンドロゲン療法
    • 放射線療法:
    • 外部照射 (ガイドライン3)
    • 線源:6-10mV以上の高エネルギーX線
    • 照射法:三次元治療計画にもとづく三次元動態放射線治療・強度変調放射線療法、手術後の外照射
    • 線量:骨盤部を照射する場合は1回1.8-2Gyとし、総線量45-50Gyを骨盤領域に照射
    • 密封小線源永久挿入療法(高線量率組織内照射(参考3))
    • 適応:NCCNによる低リスク群では密封小線源永久挿入療法、中リスク群では外照射との併用を行う。
    • 手術療法
    • 化学療法
    • 1st lineの治療とはなっていない。
    • 内分泌療法再燃癌に対する抗癌剤単剤あるいは多剤併用療法が試みられてきたが無作為化比較試験によって明らかな生存期間の延長が認められたものはない。ドセタキセル+(ステロイド or エストラムスチン)の併用療法がミトキサントロンとステロイドの併用に比べて有意に生存率が改善したと報告された。エストラムスチン5-FUが前立腺癌に対して保険適応となっている。(ガイドライン1)

    治療の選択

    • 手術療法、薬物療法(内分泌療法=ホルモン療法)、放射線療法
    • 限局性:根治的前立腺全摘術、放射線療法
    • 進行性:内分泌療法
    ガイドライン1
    • T1bN0M0 ~ T2N0M0
    • Gleason≦6,PSA≦20ng/ml (組織悪性度が低い)
    • 方針:根治療法(前立腺全摘除術、放射線療法) or PSA監視療法
    • (期待余命が10-15年以上期待できる場合)前立腺全摘除術 or 放射線療法
    • (期待余命が10以下の場合)内分泌療法 or 放射線療法
    • Gleason≧7,PSA≦20ng/ml (組織悪性度が高い)
    • 方針:Gleason≧8の場合、PSA監視療法は不適
    • (期待余命が10-15年以上期待できる場合)前立腺全摘除術 or 放射線療法
    • PSA≧20ng/ml
    • 方針:PSA監視療法は不適。PSA≧20ng/ml例ではT3以上の可能性があり手術適応は慎重におこなう。
    • T3N0M0
    • 方針:Gleason≧8の場合、PSA監視療法は不適
    • 手術療法:前立腺全摘除術は可能だが、予後は好ましくないものがある。
    • 内分泌療法+放射線療法で良好
    • T4N0M0/TxN1Mx/TxNxM1
    • 局所療法では制御不能であるため内分泌療法の適応。
    参考2

    modality

    治療法 良い適応と特徴
    待機療法 グリソンスコアが6かそれ以下でPSAが20ng/ml以下、病期T1c-T2b
    手術療法 期待余命が10年以上でPSA<10ng/ml, グリソンスコア7以下、かつ病期T1c-T2b
    放射線治療(外照射法) 局所前立腺がん、局所進行前立腺がん 緩和としても使用される
    密封小線源治療(組織内照射法) グリソンスコアが6かそれ以下でPSAが10ng/ml以下、病期T1c-T2b
    内分泌療法 遠隔転移を有する例に第一選択。治療抵抗性が出現しうる

    10年以上の期待余命が見込まれる場合に選択可能な単独での治療法

      待機療法 手術療法 放射線治療 内分泌療法 密封小線源治療
    (外照射法)
    T1a          
    T1b 前立腺生検によるり病期を確定することが適切
    T1c          
     
    T2a          
    T2b          
     
    T3a          
    T3b          
     
    T4          
    N+          
    M+          
     
             
    強く推奨 推奨 あまり推奨されない

    選択可能
    推奨しない

    手術療法

    放射線療法

    ガイドライン1
    • 放射線療法は照射方法により外照射と内照射に大きく分けられる。前立腺癌に対する放射線療法はコンピュ-タ技術の長足の進歩とあいまって,革新的変遷をとげてきた。根治術と同様局所療法であるため,最良の適応は局所限局癌であり前立腺全摘除術と同等の成績が得られるとされている
    →前立腺全摘除術と放射線療法の治療成績は同程度と考えられる。

    内分泌治療

    ガイドライン1
    • 以前は外科的な去勢術、女性ホルモン製剤による治療が行われた。
    • luteinizing hormone-releasing hormone(LH-RH)アゴニストおよび抗アンドロゲン剤の併用あるいは単独療法が行われる。
    →LH-RHアゴニスト、抗アンドロゲン製剤、それぞれの単独使用かこれらの併用。
    • Stage III~IVに対する内分泌療法の延命効果は証明されている。一般には,転移を有する進行性前立腺癌の標準治療は外科的(精巣摘除)または薬物的(LH-RHアゴニスト)去勢によるアンドロゲン遮断療法である。

    転移

    • 直接浸潤:膀胱底部
    • 血行性転移:骨への転移(骨形成性)
    • リンパ行性転移:骨盤内と傍大動脈リンパ節

    再発

    外科手術後のPSA再発

    ガイドライン1(CQ1 前立腺全摘除術においてPSA再発を治療成績のエンドポイントの一つとすべきである。CQ15 術後再発診断におけるPSA再発の診断基準は? 。)
    • 前立腺全摘除術に癌が完全切除されている場合、術後3週以内にPSAは検出限界以下になるとされている。補助療法を施行し無い場合、PSA再発のカットオフは0.2ng/mlとするのがコンセンサスらしいが、ガイドラインとしてはっきりした記載はない。

    放射線治療後の生化学的再発

    ガイドライン1(G.根治的放射線療法後の生化学的再発の定義 CQ1 〔再発の判定〕生化学的ならびに臨床的再発はどのように判定したらよいか?)
    • 前立腺癌に対する放射線療法後の再発の定義を(1)再生検で癌が検出された場合,(2)画像診断で転移が判明した場合,(3)PSAが3回連続で上昇した場合としている(1997年のAmerican Society for Therapeutic Radiology and Oncology(ASTRO)におけるガイドライン)
    • 上記定義は臨床的再発に対する感度が高くないという欠点がある。この問題を克服した定義も提案されているが、いまだに標準化された定義はない。

    外来

    • 前立腺癌は主にPSA、もちろん自覚症状を指標として5年間はフォロー。

    ガイドライン

    • 1. 前立腺癌 - 日泌会・厚生科学研究班編/医療・GL(06年)/ガイドライン
    http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0032/1/0032_G0000094_GL.html
    • 2. 前立腺癌 - NCCNガイドライン
    [display]http://www.tri-kobe.org/nccn/guideline/urological/japanese/prostate.pdf
    • 3. 放射線治療計画ガイドライン・2008 - 日本放射線専門医会・医会,日本放射線腫瘍学会,日本医学放射線学会編集
    [display]http://www.kkr-smc.com/rad/guideline/2008

    参考

    • 2. がん情報サービス
    [display]http://ganjoho.jp/public/cancer/data/prostate.html
    • 3. 前立腺癌の高線量率組織内照射
    [display]http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/department/Radiation/r-kosenryo.pdf

    国試




    テルフェナジン」

      [★]

    terfenadine
    トリルダン, Seldane
    抗ヒスタミン薬


    • 第二世代ヒスタミン薬
    • 抗アレルギー薬
    • 抗ヒスタミン薬
    • ピペリジン系

    副作用

    • QT延長、心房性不整脈(torsades de pointes)を起こし、心停止を起こしうる
    • テルフェナジンはプロドラッグであり、99.5%がすぐ代謝されフェキソフェナジンとなる
    • 代謝が滞るとテルフェナジンは電位依存性Kチャネルを抑制するので危険。
    • テルフェナジン代謝酵素はCYP3A4で代謝されるので、これを阻害する薬物(CYP3A4と親和性の高い薬物)との併用は危険
    • 服用に注意を要するのはQT延長をおこしやすい人


    タキサン系薬」

      [★]

    taxanes
    抗悪性腫瘍薬タキサン系抗癌薬タキサン系薬剤


    DP療法」

      [★]


    TXT」

      [★] ドセタキセルタキソテール taxotere

    セル」

      [★]

    cell
    細胞




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