- 英
- debridement
- 同
- 壊死組織除去,創傷郭清
- 同
- debridement
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/05/21 06:33:53」(JST)
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デブリードマン術の写真
ショッキングな写真なので閲覧には注意されたし
デブリードマン(en: Debridement、 /dɪˈbridmənt/)は、感染、壊死組織を除去し創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のこと。フランス語で「切開」を意味する debridement に由来する。略して「デブリ」、あるいはデブリドマン、デブリードメントとも呼ばれる。感染、壊死組織は正常な肉芽組織の成長の妨げとなるため、デブリードマンは創傷外科治癒の原則である。ただし、主要な神経、血管、腱に対するデブリードマンは一般に禁忌となる。診療報酬点数表上の区分はK-002、さらに「創傷処理に対する加算」であるデブリードマン加算がある。
術法 [編集]
- 外科的デブリードマン
- メスやハサミを用いて創の異物、壊死組織を切除。サージトロンなどによる電気焼却。
- 化学的デブリードマン
- 外用剤を用いて創の異物、壊死組織を溶解。
- 保存的デブリードマン
- 特殊な素材に創の異物、壊死組織を吸収させる。
また最近は、蛆を用いたデブリードマンも行われるようになっている。(詳細はマゴットセラピーを参照)
関連項目 [編集]
- 外科学
- 皮膚科学
- 整形外科学
- 形成外科学
- 褥瘡
- 熱傷
- 瘢痕
UpToDate Contents
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- 1. 創傷マネージメントの基本原則 basic principles of wound management
- 2. 膵デブリドマン pancreatic debridement
- 3. 壊死性軟部組織感染症 necrotizing soft tissue infections
- 4. 褥瘡の治療 treatment of pressure ulcers
- 5. 熱傷再建の原則:手術の概要 principles of burn reconstruction overview of surgical procedures
Japanese Journal
- 壊死性筋膜炎 (特集 知っておきたい,見落としやすい,危険な感染症)
- Fournier症候群 (特集 知っておきたい,見落としやすい,危険な感染症)
Related Links
- 略して「デブリ」、あるいはデブリドマン、デブリードメントとも呼ばれる。感染、壊死組織は 正常な肉芽組織の成長の妨げとなるため、デブリードマンは創傷外科治癒の原則である 。ただし、主要な神経、血管、腱に対するデブリードマンは一般に禁忌となる。 ...
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[★]
- 次の文を読み、 28、 29の問いに答えよ。
- 44歳の男性。右下腿の腫脹を主訴に来院した。
- 現病歴: 3か月前に右踵部に、ささくれたような傷ができたことに気付いた。市販の軟膏を塗っていたが創は次第に大きくなってきた。 1か月前に自宅近くの医療機関を受診し、外用薬を処方され塗布していた。その後 2週に一度、創部処置のため通院していたが、 7日前から創部の臭気が強くなり軽度の発熱を認めた。 2日前から右下腿が腫脹し疼痛を伴い、全身倦怠感が強くなったため受診した。
- 既往歴: 24歳から高血糖を指摘され、 30歳から投薬を受けていた。 40歳から通院しなくなっていた。
- 生活歴:喫煙は 40歳まで 10本/日を 20年間。 4年前から禁煙している。
- 家族歴:父親が糖尿病。
- 現症:意識は清明。身長 165 cm、体重 55 kg。体温 38.5℃。呼吸数 22/分。脈拍 72/分、整。眼瞼結膜は軽度貧血様だが、眼球結膜に黄染は認めない。口唇と舌は乾燥している。心雑音は聴取しない。右肋骨弓下に肝を 2 cm触知する。右鼠径部に圧痛を伴う径 1 cmのリンパ節を複数個触れる。膝蓋骨上端より 10 cm近位の大腿周径は右 38 cm、左 37.5 cm。膝蓋骨下端より 10 cm遠位の下腿周径は右 36 cm、左33 cm。右膝窩動脈は触知するが、右足背動脈、右後脛骨動脈は触知しない。右下腿に紅斑と腫脹があり、熱感を伴う。両側足底の感覚鈍麻を認める。両下腿の写真 (別冊 No.2A)を別に示す。
- 検査所見:尿所見:蛋白 1+、糖 2+、ケトン体 (-)。血液所見:赤血球 428万、Hb 10.9 g/dl、Ht 35%、白血球 12,200(桿状核好中球 18%、分葉核好中球 64%、単球 4%、リンパ球 12% )、血小板 29万、 PT 77% (基準 80~120)。血液生化学所見: CK 175 IU/l(基準 30~140)、尿素窒素 7 mg/dl、クレアチニン 0.5 mg/dl、血糖 323 mg/dl、HbA1c(NGSP) 8.8% (基準 4.6~6.2)。 CRP 13 mg/dl。下腿造影 CT(別冊 No.2B)を別に示す
- 対応として最も適切なのはどれか。
- a 創の縫合
- b デブリドマン
- c ワセリン塗布
- d 免疫グロブリン製剤静注
- e 長時間作用型インスリン皮下注
[正答]
※国試ナビ4※ [108F028]←[国試_108]→[108F030]
[★]
- 次の文を読み、72~74の問いに答えよ。
- 70歳の女性。発熱および左殿部痛のため救急車で搬入された。
- 現病歴:1か月前から左殿部に圧痛を伴う発赤が出現した。また、しばしば腟から排膿することがあった。10日前から発熱が出現し、以後は食事摂取量が少なかったという。左殿部の痛みにより歩行も困難になったため救急車を要請した。
- 既往歴:10年前に人工物による子宮脱の手術を受けた。
- 生活歴:専業主婦。家族歴:父が糖尿病、高血圧症。
- 現症:意識レベルはJCSⅠ-2。身長 145cm、体重 46.6kg。体温 39.0℃。心拍数 92/分、整。血圧 108/76mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(マスク 5L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左殿部(別冊No.17A)を別に示す。同部に強い圧痛を認める。内診で腟後壁に瘻孔と排膿が観察され、膿は悪臭である。直腸指診では異常を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 403万、Hb 12.2g/dL、Ht 35%、白血球 1,800、血小板 3万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)、血清FDP 26μg/mL(基準 10以下)。血液生化学所見:総蛋白 4.6g/dL、アルブミン 1.7g/dL、総ビリルビン 2.4mg/dL、AST 48U/L、ALT 47U/L、LD 216U/L(基準 120~245)、γ-GT 40U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 17U/L(基準 37~160)、CK 72U/L(基準 30~140)、尿素窒素 32mg/dL、クレアチニン 2.1mg/dL、血糖 215mg/dL、HbA1c 9.0%(基準 4.6~6.2)、Na 132mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 19mg/dL。殿部CTの水平断像(別冊No.17B)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F072]←[国試_114]→[114F074]
[★]
- 次の文を読み、 56~ 58の問いに答えよ。
- 60歳の男性。オートバイで転倒したため搬入された。
- 現病歴: 2時間前、オートバイで走行中に転倒し大腿部を挟まれた。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識レベルは JCSI-3。身長 160 cm、体重 60 kg。体温 35.5℃。脈拍 120/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 98% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。表情は苦悶様で左大腿部の痛みを訴えている。顔面は蒼白で、皮膚は冷たく湿潤している。心音と呼吸音とに異常を認めない。左大腿部に挫滅創と活動性外出血とを認め、骨が露出している。濃い尿を少量認める。
- 検査所見:尿所見:比重 1.030、蛋白 (-)、糖 (-)。血液所見:赤血球 250万、Hb 7.0 g/dl、Ht 21%、白血球 13,000(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 70%、単球 4%、リンパ球 20% )、血小板 4.5万、 PT 20秒 (基準 10~14)、 APTT 50秒 (基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 5.0 g/dl、アルブミン 3.0 g/dl、尿素窒素20 mg/dl、クレアチニン 0.9 mg/dl、血糖 120 mg/dl、Na 145 mEq/l、K 5.0 mEq/l、Cl 109 mEq/l。下肢エックス線写真で左大腿骨骨折と左脛骨骨折とを認める。胸部エックス線写真と全身 CTで下肢を除いて異常を認めない。左大腿骨開放骨折に対し、赤血球濃厚液、新鮮凍結血漿および濃厚血小板を準備し、止血、デブリドマン及び骨整復固定術が予定された。急速輸液を行った。
- 輸液の組成として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108B055]←[国試_108]→[108B057]
[★]
- 45歳の男性。3時間前に左下肢を耕うん機に挟まれたため救急車で搬入された。現場で副子固定を受けている。1年前の人間ドックでは特に異常を指摘されていない。意識は清明。心拍数 88/分、整。血圧 100/60mmHg。SpO2 100%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。開放創は土壌で軽度に汚染され脛骨の骨片が露出している。後脛骨動脈の脈拍を触知し、足底の感覚は保たれているが、足背は感覚が脱失し、足趾は背屈不能である。血液所見:赤血球 433万、Hb 14.2g/dL、白血球 4,200。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、CK 253U/L(基準 30~140)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。CRP 0.1mg/dL。下肢の写真(別冊No. 2A)とエックス線写真(別冊No. 2B)とを別に示す。直ちに輸液を開始し、麻酔下で創部の洗浄を行った。
- 次に行うべき処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111C021]←[国試_111]→[111C023]
[★]
- 51歳の男性。左前腕不全切断のため救急車で搬送された。左前腕をベルトコンベアに巻き込まれて2時間後に救出された。来院時、意識は清明。体温 36.2℃。脈拍 92/分、整。血圧 146/70mmHg。左橈骨動脈の拍動は微弱であるが、尺骨動脈は触知する。開放創と手は油で汚染されているが、爪床はピンク色でcapillary refilling time(毛細血管再充満時間)は正常範囲内である。手指の感覚は脱失しているが、小指はわずかに動かすことができる。患者は手を残すことを希望している。既往歴に特記すべきことはない。血液所見:赤血球 420万、Hb 12.0g/dL、Ht 35%、白血球 9,400、血小板 20万。左前腕の写真(別冊No. 24A)、エックス線写真(別冊No. 24B)及び動脈造影像(別冊No. 24C)を別に示す。
- 最初に行うべき処置として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A046]←[国試_109]→[109A048]
[★]
- Parkinson病で日常生活動作(ADL)が低下していたが、3日前から黄色の喀痰が増加し、前日からは高熱が出てほとんど動かなくなった。肺炎のため当日入院した。ペニシリン系抗菌薬による治療を開始して、肺炎の症状は改善した。入院時に発赤がみられた仙骨部の皮膚が、入院5日目の清拭時に径3cm大で黒褐色に変色し、周辺部に腫脹と熱感とを伴うようになってきた。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F020]←[国試_099]→[099F022]
[★]
- 45歳の男性。開口障害を主訴に来院した。10日前に農道をバイクで走行中、転倒した。右下腿に5cm程度の圧挫創を認め救急病院で縫合処置を受けた。抗菌薬を処方され、その後は自宅で加療していた。一昨日から舌がもつれ、開口障害と嚥下障害とが出現した。意識は清明。顔貌はやや苦悶様。右下腿の創汚染がみられる。
- 処置として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G056]←[国試_101]→[101G058]
[★]
- 74歳の男性。腰部の皮疹のため搬入された。2か月前から脳梗塞のため他院に入院していた。1か月前に右大転子部に紅斑が生じたが放置していた。2週前から急速に潰瘍化し黒色に変色してきた。右大転子部の写真を以下に示す。
- まず行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D035]←[国試_103]→[103D037]
[★]
- 44歳の男性。右足の潰瘍の悪化を主訴に来院した。7年前に糖尿病を指摘されている。3年前に靴ずれのあとが潰瘍化し、滲出液が出るようになった。来院3日前から潰瘍が急速に拡大し、痂皮が付着し悪臭を放っている。右足の写真を以下に示す。
- まず行う処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100D023]←[国試_100]→[100D025]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G068]←[国試_100]→[100G070]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101C041]←[国試_101]→[101C043]
[★]
- 広範な軟部組織の挫滅を伴う開放骨折の治療で適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G037]←[国試_102]→[102G039]
[★]
- 関
- ブロメライン、褥瘡、デブリドマン、ゲーベンクリーム
- パイナップル由来の強いタンパク酵素分解作用をゆうするブロメラインを配合した軟膏である。
- 壊死組織を伴う褥瘡や潰瘍で用いられ、壊死組織の除去を目的として用いられる。
- 創部に塗布してガーゼで覆い、適宜ガーゼ交換しながら壊死組織の除去を観察する。
- 壊死組織が除去されたら、継続は不要である。
- 褥瘡周囲の皮膚に付着することで皮膚の障害を来すため、周囲の皮膚は被覆材かワセリンを外用するなどして保護する
[★]
- 英
- debridement
- 同
- 壊死組織切除、病巣清掃術、デブリドマン、創傷郭清、創傷清拭
[show details]
[★]
- 英
- open wound
- 受傷から創処理までの時間が6-8時間
- 創を一次閉鎖してよい
[★]
- 英
- debridement
- 関
- 壊死組織切除、病巣清・術、デブリードマン、デブリドマン
[★]
- 英
- debridement
- 関
- 壊死組織切除、デブリードマン、デブリドマン、創傷郭清
[★]
- 英
- debris
- 関
- 壊死組織片、細片、残骸
-debris