アクアポリン2

出典: meddic

aquaporin-2, AQP-2 AQP2
アクアポリンバソプレシン


概念

  • 血管側の細胞膜に存在するV2受容体にAVPが結合すると、Gs蛋白、アデニル酸シクラーゼ、プロテインキナーゼAを介し、AQP2に作用する。細胞質内に存在するAQP2粒子は尿細管の管腔側細胞膜上へ移動し、それを通して水再吸収・尿濃縮作用が発現する。

(1)

  • Aquaporin-2 (AQP-2)は集合管でAVPに調整される水チャネル。
  • 約3%のAQP-2が尿に排泄されている。
  • 尿のAQP-2レベルは血清AVPと正の相関がある。
  • 尿AQP-2レベルはAVPに依存した水代謝にまつわる疾患の診断において有用な指標である。

(2)

  • バソプレッシンの作用で管腔側細胞膜にエキソサイトーシスされたAQP2 は、その一部が尿中に排泄される。健常者および中枢性尿崩症の患者では、バソプレッシンを投与することで尿中に排泄されるAQP2が増加するが、先天性腎性尿崩症の患者では、バソプレッシンを投与しても尿中に排泄されるAQP2 は増加しない。つまりバソプレッシンを投与して尿中のAQP2 排泄量の変化を調べることで、バソプレッシンが集合管に作用しているか否かを知ることができる。

参考文献

  • 1. Ishikawa S., Urinary excretion of aquaporin-2 in pathological states of water metabolism., Ann Med. 2000 Mar;32(2):90-3.
  • 2. 松崎利行;―綜説―細胞膜水チャネル,アクアポリン 腎臓を中心にして;日医大医会誌2009; 5(2)
[display]http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/005020118.pdf




UpToDate Contents

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和文文献

  • アクアポリン2 (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか) -- (内分泌学的検査 その他)
  • 野田 裕美,佐々木 成
  • 日本臨床 68(-) (982), 648-650, 2010-07
  • NAID 40017200832
  • 高齢者の低ナトリウム血症と水・電解質異常
  • PI-28 MDCK細胞における頂部細胞膜カベオラと水チャネルアクアポリン2との関係(免疫組織化学,ポスター1,第50回日本組織細胞化学会総会・学術集会)
  • 青木 武生,萩原 治夫,鈴木 健史,高田 邦昭
  • 日本組織細胞化学会総会プログラムおよび抄録集 (50), 76, 2009-09-26
  • NAID 110007384830

関連リンク

アクアポリンは300前後のアミノ酸から成る比較的小さな膜蛋白であり、アスパラギン、プロリン、アラニンからなるNPAボックスが配列中に2回存在している。細胞膜には4量体で存在するが、1つの分子に1つづつ水通過の孔が開いている。
118 日医大医会誌2009;5(2) ―綜 説― 細胞膜水チャネル,アクアポリン 腎臓を中心にして 松崎 利行 日本医科大学大学院医学研究科生体制御形態科学分野 WaterChannelAquaporinswithaSpecialFocusontheKidney ToshiyukiMatsuzaki
第19回「大学と科学」公開シンポジウム 『みずみずしい体のしくみ―水の通り道「アクアポリン」の働きと病気―』代表挨拶 アクアポリン研究の現在 佐々木 成 最初に、今年は台風がたいへん多く、そのなかでも飛びきり大型の台風が今日 ...

関連画像

アクアポリンの3D構造電顕 で アクア ポ リンアクアポリンとは??アクアポリン』の画像を検索 アクアポリン3の発現調節剤


★リンクテーブル★
先読みバソプレシン
リンク元AQP2
関連記事リン」「アポ」「アクアポリン

バソプレシン」

  [★]

vasopressin VP
バゾプレッシン, arginine vasopressin AVP抗利尿ホルモン antidiuretic hormon ADH
ピトレシン Pitressin
デスモプレシン尿細管
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分類

性状

  • ペプチド

産生組織

標的組織

生理作用

  • 抗利尿
  • 集合管に作用し水の再吸収を促進(V2受容体)
  • 昇圧作用
  • 血管平滑筋の収縮(V1受容体)
  • V1受容体は抗利尿作用を示すより大用量で動作(SAN.189) ← 生理的な量では血管収縮による血圧上昇はない。
  • 尿素再吸収
  • 髄質内層集合管で尿素の再吸収を高める(SP.817)
  • ACTH分泌?

作用機序

抗利尿作用 集合管上皮細胞 V2R
血管平滑筋収縮(昇圧作用) 血管内皮 V1R

分泌調節

  • 血漿浸透圧↑、循環血漿量↓→分泌↑ ( 出血 )
  • 血漿浸透圧↓、循環血漿量↑→分泌↓ ( 水の大量摂取 )
  分泌促進 分泌抑制
血漿浸透圧・循環血液量 出血→血圧低下、循環血液量減少 水負荷→血漿浸透圧低下、循環血液量増加
水制限→循環血液量減少、血漿浸透圧上昇 等張液負荷→循環血液量増加
高張食塩水負荷→血漿浸透圧上昇  
薬物 プロスタグランジンE2 フェニトイン
モルフィン アルコール
ニコチン 心房性Na利尿ペプチド
β受容体作動薬 α受容体作動薬
アンジオテンシンII  
麻酔薬  
低酸素症  
高炭酸ガス血症  
ビンクリスチン  
シクロホスファミド  
クロフィブレート  
カルバマゼピン  
バルビツール酸系薬  
アセチルコリン  
ヒスタミン  
メトクロプラミド  
環境など 立位・失神、疼痛、陽圧呼吸、遠心力 寒冷、陰圧呼吸、水中、臥位

ADH分泌促進/作用増強する薬物

QB.D-331

ADHの作用を修飾する物質

  • 糖質コルチコイド:水代謝作用(水利尿):GFR↑させたりADHに拮抗することで細胞内への水移動を抑制する

癌患者とADH

日腎会誌 2012:54(7):1016-1022
Ellison DH, Berl T. Clinical practice. The syndrome of inappropriate antidiuresis. NEJM. 2007;356:2064-2072. PMID 17507705
  • 異所性ADH産生腫瘍、抗悪性腫瘍薬の副作用、手術侵襲、嘔気・嘔吐、疼痛

分子機構

ここまで、2007後期生理学授業プリント&想像 でまとめた

  • 集合管の上皮の基底側に発現していると思われるV(75%){2};Rを介して、アクアポリン2(AQP2)が発現して尿細管腔側に局在、アクアポリン2から水を細胞内に取り込み、アクアポリン3を介して細胞基底側(血管腔)に水が移動する (2007後期生理学授業プリント, SP.817 図12-63)
  • 以下の記述と矛盾する気がする・・・
    • 水輸送体apuaporin1(AQP1)に作用して集合管における水透過性を高める(SP.817)。




効能又は効果

ピトレシン注射液20

薬効薬理

ピトレシン注射液20
  • 1. 抗利尿作用
  • 遠位尿細管における水の再吸収を促進することにより、抗利尿作用を発揮する1)。
  • 2. 腸管平滑筋に対する作用
  • 腸管平滑筋に直接作用してこれを収縮させる
  • 3. 止血作用
  • 腹部内臓の細動脈を収縮させ、門脈血流を減少させるので、一時的に門脈圧が下降するため、門脈圧亢進による食道出血時に止血作用を発揮する。

副作用

ピトレシン注射液20
血管収縮による血圧上昇、狭心症、腹痛がありうる。(QB.D-357)
  • 重大な副作用:ショック、横紋筋融解症、心不全・心拍動停止、精神錯乱・昏睡、水中毒、中枢神経障害(中心性橋脱髄症)、無償、心室頻拍

禁忌

ピトレシン注射液20
  • 1. 本剤の成分に対しアナフィラキシー又は過敏症の既往歴のある患者
  • 2. 冠動脈硬化症 (心筋梗塞症、狭心症等) の患者[心筋虚血を延長させることがある。]
  • 3. 急速な細胞外水分の増加が危険となるような病態 (心不全、喘息、妊娠中毒症、片頭痛、てんかん等) のある患者[水中毒を起こすことにより、それらの病態を悪化させるおそれがある。]
  • 4. 血中窒素貯留のある慢性腎炎の患者[水分貯留を起こすことにより、血中窒素の排泄が抑制されるおそれがある。]

添付文書

  • ピトレシン注射液20
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2414402A1035_1_02/2414402A1035_1_02?view=body

臨床検査

基準値

  • 0.3-4.2pg/ml (RIA2抗体法) (検査の本)
  • 0.3-4.0pg/ml (RIA2抗体法) (LAB.695)




AQP2」

  [★] アクアポリン2 aquaporin 2

リン」

  [★]

phosphorus P
serum phosphorus level

分子量

  • 30.973762 u (wikipedia)

基準値

血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
  • (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
  • 2.5-4.5 mg/dL (QB)

尿細管での分泌・再吸収

近位尿細管 70%
遠位尿細管 20%
排泄:10%

尿細管における再吸収の調節要素

臨床関連

参考

  • 1. wikiepdia
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3





アポ」

  [★]

apo
アポリポタンパク質アポリポ蛋白アポリポ蛋白質アポリポタンパク


アクアポリン」

  [★]

aquaporin
水チャネル
  • アクアポリン2



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