顕微鏡的多発血管炎

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microscopic polyangiitis, MPA
顕微鏡的多発性血管炎顕微鏡的多発動脈炎 microscopic polyarteritis
血管炎MPO-ANCAANCA関連血管炎



概念

定義

CHCC 2012
  • 免疫沈着を全くまたはほとんど認めない壊死性血管炎。主に小型血管(すなわち毛細血管、細静脈、または細動脈)を侵す。壊死性血管炎は小型動脈や中型動脈にも認めることがある。壊死性糸球体腎炎は非常によくみられる。肺毛細血管炎もしばしば生じる。肉芽腫性炎症は認めない。

症状


https://www.nanbyou.or.jp/entry/245
全身症状 約70%
高血圧 約30%
皮疹 約60%
多発性単神経炎 約60%
関節痛 約50%
筋痛 約50%
間質性肺炎 約25%
肺胞出血 約10%
心不全 約18%
消化管病変 約20%

検査

尿検査

  • PRGNとしての所見(血尿、蛋白尿、円柱、週単位での腎機能低下)
  • MPO-ANCA p-ANCA 陽性 85%

肺胞洗浄液

治療

ANCA関連血管炎 診療ガイドライン2017
https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0094/G0000931


  • ベースとなるのはステロイドであるが、単独で使われるより、組み合わせて使われていることが多い。
  • どの治療が最適化は議論中のようである。
GC
GC+POCY/IVCY
GC+RTX
GC+MTX
GC+MMF

国試


    症状 検査 病理 治療
結節性多発動脈炎 polyarteritis nodosa,PN 細動脈に壊死性血管炎を引き起こす。糸球体腎炎なし。 ① 全身症状あり
② 他臓器の虚血障害〈脳出血、肺出血、虚血性心疾患(心臓の冠動脈が虚血)〉
③ 進行性腎機能低下、腎血管性高血圧(炎症動脈狭窄→レニン分泌)
尿所見に乏しい進行性腎機能低下、腰痛 ・ 腎臓を含む多臓器の動脈に炎症が生じる。
・ 腎動脈造影で弓状動脈に生じた結節様病変、糸球体病変は軽度。
ステロイド&免疫抑制剤(シクロホスファミド)
顕微鏡的多発動脈炎 microscopic polyangitis,MPA 小血管の炎症。糸球体腎炎あり。 ①全身症状:発熱、体重減少、多発関節炎、筋肉痛
②多臓器の虚血障害:肺出血(血痰)
③進行性腎機能低下(急性進行性糸球体腎炎)(高齢者のRPGNにMPAが多い)
①RPGN症状が(血尿、蛋白尿、円柱、週単位での腎機能低下)
②MPO-ANCA陽性が85%を占める。
腎の微小血管と糸球体及び、肺の微小血管に炎症が生じる。
① 半月体形成:糸球体係蹄壁の外側に増殖した細胞が半月状の形態をとる。
② 免疫グロブリンや補体の沈着はなし。(p-ANCAがELIZA法で検出される。)