副腎腫瘍

2020年8月21日 (金) 15:17時点におけるimported>Medicine31による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
adrenal tumor
副腎癌副腎新生物 adrenal neoplasm adrenal gland neoplasm副腎偶発腫瘍
131I-アドステロール副腎シンチグラフィ

概念

  • 副腎に発生する腫瘍の総称。

分類

  • 良性
  • 悪性
  • 副腎癌:(原発性)腺癌が多い。予後は悪い。(転移性)

ホルモン分泌の有無

  • 副腎腺腫
  • 機能性腺腫
  • 非機能性腺腫

部位

  • 副腎皮質腫瘍
  • 機能性腺腫
  • 非機能性腺腫:~5-6cm。
  • 副腎皮質癌
  • 副腎髄質腫瘍
  • 褐色細胞腫:90%が副腎由来。両側性が10%。サイズは2cmを超えるものが多い。単純CTでは内部に壊死や嚢胞変性による低吸収域を示すものが多く、点状あるいは粗大な石灰化は約30%に認める。
  • 神経芽腫:乳幼児期に好発。80%が副腎由来。単純CTでは大多数に石灰化を認め、出血や壊死による低吸収を伴う。

検査

画像検査

  • CT:単純・造影
  • MRI
  • 核医学検査:
  • 131I-アドステロール副腎シンチグラフィ:副腎のホルモン産生を反映したアドステロールの取り込みを放射性核種によりシンチグラムを行う。原発性アルドステロンではアルドステロンがATCHを抑制しないので、原則として両側副腎が描出され、腺腫側の副腎が強く描出される。過形成の場合は明らかな左右差を認めない場合が多い。グッシング症候群では、コルチゾールとACTHのフィードバック機構があるため、副腎腺腫の場合には腺腫側の副腎のみが、下垂体性の場合にはATCH増加により両側の副腎が強く描出される。副腎癌の場合は不均一な取り込みか全く取り込まれないが、健側の副腎が描出されないのは腺腫と同様である。
*副腎髄質シンチグラフィ(123I-MIBGシンチグラフィ):正常では交感神経に富む唾液腺・心臓、カテコールアミンの代謝部位である肝臓、MIBGの排泄による膀胱が生理的な集積として描出される。褐色細胞腫では副腎性、異所性、転移性問わずに90%が集積する。神経芽細胞腫でも同様の集積を見せ、原発巣や転移巣に集積する。甲状腺髄様癌やカルチノイドなどの神経堤関連腫瘍への集積も見られる。