癌胎児性抗原

2020年8月21日 (金) 15:17時点におけるimported>Medicineによる版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
carcinoembryonic antigen, CEA
癌胎児性蛋白抗原
腫瘍マーカー広域腫瘍マーカー



概念

  • M.W. 180 kDa
  • 大腸粘膜で発現している糖タンパク質。癌患者の血清中の他に、胎児の消化管粘膜にも見いだされたことから命名された。消化器癌の腫瘍マーカーとして使われている。臓器特異性、疾患特異性は高くない。早期癌の診断には役立たない。補助診断、治療のモニターとして使われる。

基準値

  • 5 ng/ml以下
  • 0.0-3.0 ng/ml(nonsmokers), 0.0-5.0 ng/ml(smokers) (HIM.A-4)

注意

  • 類似構造を持つNCA, NCA-2, NFAなどの関連抗原が存在 → 異なるモノクローナル抗体を使っているので、検査キットにより異なるカットオフ値をとる (臨床検査法提要第32版 p.632)

疾患との関連

  • 大腸癌、膵癌で50-60%の陽性率だが、ほとんど進行例で早期発見には有用ではない (臨床検査法提要第32版 p.632)
  • 消化器癌(*大腸癌、胃癌、膵癌) (臨床検査法提要第32版 p.632)
  • 非消化器癌(肺癌甲状腺髄様癌、乳癌、胚細胞腫瘍)。局所再発、肝臓転移で陽性 (臨床検査法提要第32版 p.632)
  • 喫煙者や良性疾患(肺結核など)、慢性肝炎、肝硬変、胆道障害、腎不全、糖尿病などでも上昇しうる (臨床検査法提要第32版 p.633) ← 特異度が低い
  • 消化管粘膜や白血球中にも存在。
  • 正常人の大腸粘膜で産生され、糞便中に検出される
  • 正常人の血中には検出されない

婦人科領域での意義

  • 子宮癌、卵巣癌、粘液性卵巣腫瘍


-carcinoembryonic antigen
CEA