出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/27 23:05:17」(JST)
この項目では、蒸留器具について記述しています。レトルトパウチした袋に詰められた食品については「レトルト食品」をご覧ください。 |
化学実験においてレトルト(retort)とは、物質の蒸留や乾留をする際に用いられるガラス製の器具を指す。形状としては、球状の容器の上に長くくびれた管が下に向かって伸びているもの。蒸留させたい液体を入れて球状の部分を熱すると、蒸気が管の部分に結露し、管をつたって容器に取り出したい物質が集められる。
化学産業の分野ではレトルトとは、物質を熱して化学変化を起こさせ、気体を生成して収集したり他の用途に用いるための、気密性のある容器を指す。
また、缶詰や瓶詰などを加熱減菌する際に用いる加圧釜のこともレトルトと呼ぶ。
レトルトは錬金術で広く用いられたため、錬金術師を描いた数多くのデッサンやスケッチにレトルトも描かれている。近代的な蒸留装置が開発される以前にはアントワーヌ・ラヴォアジエやイェンス・ベルセリウスなど著名化学者たちもレトルトを用いていた。
化学実験においては、リービッヒ冷却器の発明をはじめとする技術的進歩にともない、レトルトの使用頻度は急激に低下した。ただし、単純な蒸留だけをおこなえばよく複雑な実験装置は必要とされないような場合には、依然としてレトルトが用いられている。
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1 torr ≒ 1 mmHg
(1) 760 mmHg = 101325.0144354 Pa
(2) 1 torr = 1 atm(1気圧(標準大気圧)) / 760 1 atm = 101325 Pa = 760 torr
∴ (1)と(2)はわずかに異なる。
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