出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/23 14:41:28」(JST)
この項目では、酸と対になって働く一般の塩基について説明しています。特にDNA・RNAのヌクレオチドを構成する核酸塩基については「核酸」をご覧ください。 |
酸と塩基 |
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塩基(えんき、英: base)は化学において、酸と対になってはたらく物質のこと。一般に、プロトン (H+) を受け取る、または電子対を与える化学種[1]。歴史の中で、概念の拡大をともないながら定義が考え直されてきたことで、何種類かの塩基の定義が存在する。
塩基としてはたらく性質を塩基性(えんきせい)、またそのような水溶液を特にアルカリ性という。酸や塩基の定義は相対的な概念であるため、ある系で塩基である物質が、別の系では酸としてはたらくことも珍しくはない。例えば水は、塩化水素に対しては、プロトンを受け取るブレンステッド塩基として振る舞うが、アンモニアに対しては、プロトンを与えるブレンステッド酸として作用する。塩基性の強い塩基を強塩基(強アルカリ)、弱い塩基を弱塩基(弱アルカリ)と呼ぶ。また、核酸が持つ核酸塩基のことを、単に塩基と呼ぶことがある。
アルカリ金属やアルカリ土類金属などの水酸化物、あるいはアンモニア、アミンなど水溶液のpHが7より大きく塩基性を示す物質を総称してアルカリ (英: alkali) と呼ぶ[2]。アラビアの科学者ジャービル・イブン=ハイヤーンが生み出した概念である(「アルカリ」は灰を意味するアラビア語に由来する)。また、アルカリ性の水溶液やアルカリ金属のことを、単にアルカリと呼ぶことがある。アルカリ性の化合物は基本的に苦味を呈す。
以下に、それぞれの塩基の定義を概略のみ述べる。詳細は、記事: 酸と塩基 を参照されたい。
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