出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/09 15:16:17」(JST)
リーダーシップ(英: leadership)は、指導者たる地位または任務。指導権。指導者としての資質・能力・力量・統率力。[1]
リーダーシップは研究の歴史も古く、非常にさまざまな議論がなされ、定義も多岐に渡るが、一例として以下の定義が挙げられる。
またリーダーシップにおいて、リーダーの資質や人格的特徴は古来から関心の焦点となってきたが、リーダーが先天的に持つ資質や才能は、リーダーシップの質(英: leadership qualities)に影響する。[3]
リーダーシップ志向にアナーキズムはない。
良質なリーダーシップの質(英: leadership qualities)を決定づけるリーダーの資質としては、以下の代表例が挙げられる。
孫子においては、「智・信・仁・勇・厳」の5つを挙げている。
クラウゼヴィッツは、指揮官の才能として、「知性と情熱を兼ねる高度な精神・危険を顧みず自身の行動に責任を負う勇気・不確実な事態における洞察力・洞察に基づく具体的な行動する決断力」などを挙げた。
大日本帝国陸軍の教範において、蔵田十紀二は、「高慢の品性・至深の温情・堅確な意思・卓越した識見」として、全体的な人間の能力を網羅している。
アメリカ海軍の士官候補生読本においては、「忠誠・肉体的精神的勇気・信頼・宗教的信仰・ユーモアのセンス・謙虚・自信・常識・判断力・健康・エネルギー・楽天主義」が挙げられている。
ジョン・アデアによれば、優れたリーダーであることを証明する資質として、「誠実さ・熱意・思いやり・冷静さ・厳格にして公正」を一例としているが、リーダーは自分のチームに期待されている資質を具体的に示さなくてはならないとしている。さらに、すべてのリーダーの資質は、程度の差はあれ、訓練と経験で伸ばすことができ、そのプロセスは生涯続くとしている。[4]
心理学においてリーダーシップは集団目的の達成における集団の活動に影響を与える過程と定義される。一般的には集団の指導者によって発揮される影響力を言う。[要出典]
心理学におけるリーダーシップの研究は「特性アプローチ」、すなわち優秀な統率者は一般人と比べて優秀な資質を有しているという前提に立ったアプローチである。ストッジルの特性アプローチの研究によれば、知能、素養、責任感、参加性、地位によって構成されていると考えられた。また「行動アプローチ」、すなわち統率者の行動に注目した研究によれば、優れた統率者は「専制型」「民主型」「放任型」の三種類に分類され、その後優秀なリーダーシップは二種の類型を場合によって使い分けるものであるということが考えられるようにもなっていった。[要出典]
またその後に集団の特性や状況にも注目した「状況即応アプローチ」の研究によって最適なリーダーシップは状況によって変化することが明らかにされ、集団の錬度によって使い分けることが求められることが明らかとなった。すなわち錬度が低い場合は説得的リーダーシップが適切であり、中程度の場合では参加的リーダーシップ、高度な場合は委譲的リーダーシップが有効であると主張されるようになった。[要出典]
武装組織、特に軍隊のリーダーは負っている責任の性質が他の組織とは異なる。軍人は国家の非常事態において直接事態を処理する。その際に失敗することは自身の死であり、部下の死でもある。そのような状態においてのリーダーシップは平時から構築されていることが必要である。
リーダーシップはリーダーだけのものではない。いわゆる「部下」の立場から発揮されるリーダーシップも存在する。ある組織において、管理職ではない担当者が、自己の担当業務に関して組織に働きかけ、組織目標に貢献することなどである。本来、組織を目標へ導くことは管理職の役目だと思われているが、組織内で理念と目標が共有化できていれば、担当者が能動的に組織を導いていくことが可能となる。[要出典]
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