- 英
- hemiacetal
- 関
- モノエーテル、アルデヒド基
WordNet
- an organic compound usually formed as an intermediate product in the preparation of acetals from aldehydes or ketones
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/12/27 15:23:24」(JST)
[Wiki ja表示]
ヘミアセタール(Hemiacetal)およびヘミケタール(hemiketal)は、一般式がR1R'1C(OH)OR2(R2≠H)で表される化合物である[1][2]。アルデヒドとアルコールから形成するのがヘミアセタール、ケトンとアルコールから形成するのがヘミケタールである。つまり、R1またはR'1のどちらかが水素基のときはヘミアセタール、どちらも水素基でないときはヘミケタールである。
合成
有機合成では、いくつかの方法で合成することができる。
- アルデヒドのカルボニル基へのアルコールの求核付加。
- ケトンのカルボルニル基へのアルコールの求核付加。
- アセタールの加水分解。
反応
ヘミアセタールとヘミケタールは アルコールとアルデヒド/ケトンとの間の反応中間体であり、最終的にアセタールとケタールが生成する。
- -C=O + 2 ROH ⇌ -C(OH)(OR) + ROH ⇌ -C(OR)2 + H2O
ヘミアセタールを経由するアルコールとアルデヒド/ケトンからのアセタールの形成反応は2段階で起こるがいずれも可逆反応であり、反応条件を変えることによって任意の方向に反応を進めることができる。
反応溶液から水を除去すれば平衡は右に進み、水を過剰に加えると左に進む。 そのためヘミアセタールは還元性がある。
脚注
- ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版: (2006-) "hemiacetals".
- ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版: (2006-) "hemiketals".
関連項目
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 分解性熱硬化性樹脂開発のためのヘミアセタールエステル結合を有する多官能性モノマーの合成と重合
Related Links
- アセタール・ヘミアセタール 反応機構 サイトのTOP→理系インデックス 有機化学のTOP→有機化学インデックス 次の反応について反応機構を示せ。 反応①について まず、カルボニル酸素原子にプロトンが付加することで、カルボニル基の求 ...
- 栄養・生化学辞典 ヘミアセタールの用語解説 - アルデヒドとアルコールからできる構造で,R1-CH(OH)-R2.アルドヘキソース,アルドペントースは分子内でこの構造を作る. ... 世界大百科事典内のヘミアセタールの言及 【炭水化物】より … α,β ...
Related Pictures