- ラ
- Brassica juncea
- 関
- カラシナ
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/23 22:47:17」(JST)
[Wiki ja表示]
カラシナ |
カラシナの図譜(1897年)
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
フウチョウソウ目 Brassicales |
科 |
: |
アブラナ科 Brassicaceae |
属 |
: |
アブラナ属 Brassica |
種 |
: |
セイヨウカラシナ B. juncea |
変種 |
: |
カラシナ B. j. var. cernua |
|
学名 |
Brassica juncea (L.) Czern. et Coss. var. cernua Jorb. et Hem. |
和名 |
カラシナ |
英名 |
Mustard greens, Indian mustard, Chinese mustard, Leaf mustard, Oriental mustard |
カラシナ(芥子菜、辛子菜、Brassica juncea、英: Mustards)はアブラナ科アブラナ属の越年草。「芥」でカラシナを意味し、「芥子」はカラシナの種子の意味。
別名ともされるセイヨウカラシナは、カラシナの原種である野生種が、明治期以降に帰化植物となったもの。
目次
- 1 概要
- 2 利用
- 3 変種
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
概要[編集]
クロガラシ(Brassica nigra: ゲノム構成BB, 2n = 16)とアブラナ(B. rapa: ゲノム構成AA, 2n = 20)の両方のゲノムを持つ複二倍体(ゲノム構成AABB, 2n = 4x = 36)で、中央アジア原産と云われる。地中海沿岸から伝播する間に、交雑により生じたと考えられている。
日本への伝来は弥生時代ともいわれ、『本草和名』や『和名抄』に記載がある。
栽培するものは10から12月に種をまく。また、川沿いの土手などにも野生化して生えている。高さは1-1.5 m。春に開花し、アブラナに似た黄色い花を咲かせる。
利用[編集]
野菜(からし菜)として栽培され、葉茎は油炒めやおひたし、漬物などに利用される。タカナ(高菜)やザーサイ(搾菜)は、カラシナの変種。沖縄県ではシマナー(島菜)と呼ばれ、塩漬けや炒め物などに多用される。
種子はからし(和からし)の原料となりオリエンタルマスタードとも呼ばれる。マスタード(洋からし)の原料として利用されるシロガラシは、同じアブラナ科の別種である。アブラナやカブなど、アブラナ科の植物は、辛味成分であるアリルイソチオシアネートの配糖体であるグルコシノレート(glucosinolate: 代表的なものとしてシニグリンなど)をもち、種子は種によって差はあるが、いずれも油や辛味を持つ。
カラシナの種子は、芥子(がいし)という生薬である。種子の粉末を微温湯で練ったもの(「芥子泥」という。)練りがらしを神経痛、リューマチ、捻挫などの患部に湿布して用いるが、皮膚に刺激を与えるので最大でも30分程度に留める。皮膚の弱い人は時間を短くするか、このようなことはしない方がよい。
変種[編集]
- アザミナ(学名:Brassica juncea (L.) Czern. var. crispifolia L.H. Bailey)別名:チリメンカラシ、ハゴロモカラシナ
- カラシナ(学名:Brassica juncea Czern. et Coss. var. cernua Jorb. et Hem.)
- ザーサイ(搾菜)(学名:Brassica juncea (L.) Czern. et Coss. var. tumida Tsen et Lee)
- シュエリーホン(学名:Brassica juncea Czern. et Coss. var. foliosa L. H. Bailey)
- タカナ(高菜)(学名:Brassica juncea (L.) Czern. et Coss. var. integlifolia (Stokes) Sinsk.)
- タニクタカナ(学名:Brassica juncea Czern. et Coss. var. rugosa Kitam.)
- ダイシンサイ(学名:Brassica juncea Czern. et Coss. var. bulbifera Mas.)
- ツァイタイ(学名:Brassica juncea Czern. et Coss. var. rugosa Kitam.)別名:タイシンツァイ、ターシンツァイ、イウツァイ、イウツァイシン
- ニンスーカ(学名:Brassica juncea (L.) Czern. et Coss. var. multisecta Bailey)別名:センスジハガラシ
- ネガラシ(学名:Brassica juncea (L.) Czern. et Coss. var. megarrhiza Tsen et Lee)
- ホワチエ(学名:Brassica juncea Czern. et Coss. var. napiformis Kitam.)
参考文献[編集]
- 平野隆久写真 『野に咲く花』 林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、310頁。ISBN 4-635-07001-8。
関連項目[編集]
|
ウィキスピーシーズにBrassica junceaに関する情報があります。 |
|
ウィキメディア・コモンズには、Brassica junceaに関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク[編集]
- Brassica juncea (L.) Czern.(「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList))
- Brassica juncea (ITIS Standard Report Page) (英語)
- Brassica juncea (National Center for Biotechnology Information) (英語)
- セイヨウカラシナ(植物雑学事典)
- カラシナ(芥菜) - 江戸の植物図鑑(長野電波技術研究所)
ハーブ・香辛料 |
|
ハーブ |
|
アサ · アンゼリカ · イノンド · イングリッシュラベンダー · エパソーテ · オレガノ · カレーリーフ · クルマバソウ · コショウソウ · コリアンダー (シアントロ) · シシリー · シソ · シソクサ · ジンブー · スイバ · セージ · セイボリー · タイバジリコ · タイホーリーバジル · タイム · タラゴン · チャービル · チャイブ · ドクダミ · ナギナタコウジュ · バジリコ · パセリ · ヒソップ · ピペルアウリツム · ベトナムコリアンダー · ヘンルーダ · ボリビアンコリアンダー · ボルド · マジョラム · ミツバ · ミント · メキシカンコリアンダー (ロングコリアンダー) · ルリジサ · レモンバーム · レモンバーベナ · レモンマートル · ローリエ · レモングラス · ローズマリー · ラベージ
|
|
|
香辛料 |
|
アサフェティダ · アジョワン · アナルダナ · アニス · アムチュール (マンゴーパウダー) · アリゲーターペッパー · アレッポペッパー · イノンド · ウコン · オールスパイス · カイエンペッパー · カシア · ガジュツ · カラシナ · カホクザンショウ · カルダモン · キャラウェイ · クスノキ · クミン · クラチャイ · クローブ · クロガラシ · 黒カルダモン · ケシノミ · コクム · コショウ · ゴマ · コリアンダー · サッサフラス · サフラン · サルサパリラ · 塩 · シトラスピール シナモン · シヌスモーレ · ジュニパーベリー · ショウガ · 小ガランガル · シロガラシ · スペインカンゾウ · セリムグレイン · セロリ · タスマニアペッパー · タマリンド · チャロリー · 陳皮 · 唐辛子 · トウシキミ · トンカ豆 · ナツメグ · ナンキョウソウ · ニオイクロタネソウ · ニンニク · バーベリー · ゴルパー · バニラ · パプリカ · パラダイスグレイン · バンウコン · ヒッチョウカ · ヒハツ · ヒハツモドキ · フェヌグリーク · フェンネル · ブラジリアンペッパー · ブラッククミン · ブラックライム · ホースラディッシュ · マウラブチェリー · マラバスラム · メース · ラドゥニ · リツェアクベバ · ローズ · ワサビ ·
|
|
|
スパイスミックス |
|
アドジカ · アドヴィエ · エルブ・ド・プロヴァンス · オールドベイシーズニング · カーメリスネリ · ガーリックソルト · ガラムマサラ · カレー粉 · キャトルエピス · クラブボイル · 五香粉 · ザーター · 七味唐辛子 · ジャークスパイス · セイボリー · タビル · タンドリーマサラ · チャートマサラ · チャウンク · チュニジアンファイブスパイス · チリパウダー · バハラット · ハリッサ · バルバレ · ハワイジ · パンチフォロン · ファインハーブ · ブーケガルニ · ブクヌ · ペルシャード · マサラ · ミックススパイス · ミトミタ · レモンペッパー · パンプキンパイスパイス · レカードロジョ
|
|
|
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 重金属集積植物セイヨウカラシナのカルスにおける重金属の挙動(<特集>「若手研究者の初論文」)
- 山田 亮,竹田 竜嗣,津田 侑亮,松本 貞義,米虫 節夫,沢辺 昭義
- 分析化学 54(9), 929-933, 2005-09-05
- To find a more efficient phytoremediation, the accumulation mechanism of elucidating heavy metals of a hyperaccumulator is important. We measured the behavior and glutathione quantity of the heavy met …
- NAID 110002910504
★リンクテーブル★
[★]
カラシナ、セイヨウカラシナ
- 関
- Indian mustard、mustard
[★]
- 英
- Indian mustard、mustard、Brassica juncea
- 関
- マスタード、セイヨウカラシナ