- 英
- isoconazole
- 化
- 硝酸イソコナゾール isoconazole nitrate
- 商
- アデスタン、バリナスチン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/23 12:16:36」(JST)
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イソコナゾール
|
IUPAC命名法による物質名 |
(±)-1-[2-[(2,6-dichlorobenzyl)oxy]-2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl]-1H-imidazole |
臨床データ |
法的規制 |
?
|
投与方法 |
クリーム:患部に塗布
腟錠:腟深部に挿入 |
識別 |
CAS番号 |
27523-40-6 |
ATCコード |
D01AC05 G01AF07 |
PubChem |
CID 3760 |
KEGG |
D04624 |
化学的データ |
化学式 |
C18H14Cl4N2O |
分子量 |
416.127 g/mol |
イソコナゾール(英: isoconazole)とは、アゾール系抗真菌薬。イソコナゾールは足や膣の感染症の治療薬としてナイジェリアとグレートブリテン島の医学研究者によって発見され、クロトリマゾールと同等の効果がある[1][2]。
日本では「アデスタン」が使用されている。
目次
- 1 開発の経緯
- 2 効能又は効果
- 3 用法及び用量
- 4 副作用
- 5 参考文献
- 6 脚注
開発の経緯
- 1977年 - 日本でイソコナゾール硝酸塩(アデスタンクリーム)の臨床試験開始。
- 1979年 - アデスタン腟錠の開発開始
- 1982年 - クリームが承認・発売(日本シエーリング(現バイエル薬品))。
- 1985年 - 腟錠が承認・発売[3](同上)。
- 2005年 - インテンディスがクリームの製造販売を承継。
- 2010年 - インテンディスとの統合により、バイエル薬品がクリームを販売[4]。
効能又は効果
- クリーム
- 白癬:体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬)、足部白癬(汗疱状白癬)
- カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰部カンジダ症、皮膚カンジダ症
- 癜風
- 口角炎
- 腟錠
用法及び用量
- クリーム
- 腟錠
- 1日1回100mgを腟深部に挿入、6日間継続使用、あるいは、1週1回600mgを腟深部に挿入。真菌学的効果(一次効果)が得られない場合は、1日1回100mgをさらに6日間継続使用するか、600mgをさらに1回使用。
副作用
- クリーム
- 総症例4,121例中56例(1.4%)。主な副作用は発赤、そう痒、刺激感、接触皮膚炎、疼痛等(再審査終了時)。
- 腟錠
- 総症例3,849例中23例(0.6%)。主な副作用は疼痛、腫脹感、発赤、刺激感、そう痒感等(再審査終了時)。
参考文献
- The Merck Index, 12th Edition. 5176
脚注
- ^ Oyeka, C.A.; Gugnani H.C. (1992年). “Isoconazole nitrate versus clotrimazole in foot and nail infections due to Hendersonula toruloidea, Scytalidium hyalinum and dermatophytes.”. 2008年5月23日閲覧。
- ^ Cohen, L. (1984年). “Single dose treatment of vaginal candidosis: comparison of clotrimazole and isoconazole.”. 2008年5月23日閲覧。
- ^ “「アデスタン腟錠300mg」添付文書 (PDF)”. 医薬品医療機器総合機構 (2009年9月). 2010年3月21日閲覧。
- ^ “「アデスタンクリーム1%」添付文書 (PDF)”. 医薬品医療機器総合機構 (2010年4月). 2010年4月2日閲覧。
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Japanese Journal
- 外耳道炎り患犬の外耳道から分離したMalassezia pachydermatisおよび細菌とその薬剤感受性
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
*アデスタンクリーム1%
組成
成分・含量
添加物
- ポリソルベート60,モノステアリン酸ソルビタン,セトステアリルアルコール,流動パラフィン,白色ワセリン
禁忌
効能または効果
白癬
- 体部白癬(斑状小水疱性白癬,頑癬),股部白癬(頑癬),足部白癬(汗疱状白癬)
カンジダ症
- 指間びらん症,間擦疹,乳児寄生菌性紅斑,爪囲炎,外陰部カンジダ症,皮膚カンジダ症
癜風
薬効薬理
抗菌作用
- イソコナゾール硝酸塩はin vitroの試験の結果,皮膚糸状菌,酵母及び酵母様真菌,カビ類,グラム陽性細菌,腟のトリコモナスに対して広範な抗菌活性スペクトルを示した4〜6).
抗真菌作用機序
- イソコナゾール硝酸塩は真菌類の細胞膜の透過性を迅速かつ強力に変化させることによって抗真菌作用を発揮する.この結果,細胞呼吸が抑制され,細胞膜構造が破壊される7).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- イソコナゾール硝酸塩(Isoconazole Nitrate)(JAN)
化学名
- 1-{2-[(2,6-Dichlorobenzyl)oxy]-2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl}imidazole nitrate
分子式
分子量
融 点
性 状
溶解性
- 本品はメタノールにやや溶けやすく,酢酸(100)にやや溶けにくく,エタノール(95)に溶けにくく,水に極めて溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない.
★リンクテーブル★
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イソコナゾール
- 関
- isoconazole nitrate