- 英
- sea lion
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/23 20:52:45」(JST)
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アシカ亜科 |
カリフォルニアアシカ
|
分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
脊索動物門 Chordata |
亜門 |
: |
脊椎動物亜門 Vertebrata |
綱 |
: |
哺乳綱 Mammalia |
目 |
: |
ネコ目(食肉目) Carnivora |
亜目 |
: |
イヌ亜目 Caniformia |
下目 |
: |
鰭脚下目 Pinnipedia |
科 |
: |
アシカ科 Otariidae |
亜科 |
: |
アシカ亜科 Otariinae |
|
学名 |
Otariinae (Gray, 1825) Mitchell, 1968 |
和名 |
アシカ、ウミオソ |
英名 |
sea lion |
属 |
- アシカ属 Zalophus
- オーストラリアアシカ属 Neophoca
- オタリア属 Otaria
- トド属 Eumetopias
- ニュージーランドアシカ属 Phocarctos
|
アシカ(海驢)は、鰭脚類アシカ科の海生動物である。ただしその範囲は文脈により揺らぎがある。最も広義にはアシカ科の総称であるが、アシカ科にはオットセイ、トド、オタリアも含まれ、それら(特にオットセイ)を別扱いすることもある。さらに狭くアシカ属1属を意味することもある。
目次
- 1 定義
- 2 語源
- 3 アシカショー
- 4 分類
- 5 アシカのキャラクター
- 6 脚注
|
定義
アシカの定義には揺らぎがあり、狭義から順に次のようになる。
- アシカ科アシカ属の総称。ニホンアシカ、カリフォルニアアシカ、ガラパゴスアシカの3種が属する。なお、アシカ属に1種か2種しか認めない説もあり、それらの説に則る場合は「アシカとはアシカ科の1種のことである」や「アシカとはニホンアシカとカリフォルニアアシカの2種の総称である」(カリフォルニアアシカにガラパゴスアシカを含んでいる)と表現されることもあるが、意味するところは同じである。
- 和名に「~アシカ」と付く種の総称。アシカ属に加え、オーストラリアアシカとニュージーランドアシカを含む。ただし、分類学的なグループでも系統学的なグループでもない。
- アシカ科アシカ亜科の総称。さらにオタリアとトドを含む。英語の「シーライオン sea lion」はほぼこの意味である。ただし、アシカ亜科は単系統ではなく系統学的には否定されたグループであり[1]、「長い体毛を持たない」以外に顕著な共通点はない。
- アシカ科の総称。さらにオットセイを含む。
セイウチやアザラシはアシカ科にも含まれず別科である。そのため、「アシカとアザラシの違い」について語られるとき、アシカとはアシカ科のことである。いっぽう、「アシカとオットセイの違い」について語られるときは、アシカとはアシカ亜科か、(アシカ亜科とオットセイ亜科の違いとして語れることはほとんどないので)もっと狭くアシカ属のことである。
語源
北海道を除く日本本土近海に生息するアシカ類は、絶滅したと見られるニホンアシカのみであり、この語も本来はニホンアシカを指したものである。
「あしか」の語源は「葦鹿」で「葦(アシ)の生えているところにいるシカ」の意味であるという。古くは「海(あま)鹿」説もあったが、アクセントから否定されている。
奈良時代には「みち」と呼ばれていた。他に異名として「うみおそ(うみうそ)」「うみかぶろ」がある。うみおそは海にいるカワウソ、うみかぶろは海にいる禿の意である。
佐渡島ではこの「うみかぶろ」(海禿)の名で妖怪視されており、両津港近辺の海でよく人を騙したという伝承がある[2][3]。
アシカショー
アシカは水族館や動物園でしばしばアシカショーを演じる。アシカショーを演じるのは主にカリフォルニアアシカである。
そのほか、オットセイやオタリアもショーを演じるが、オットセイショー、オタリアショーとなっていることが多い。ただし、アシカショーとされることもある。
分類
アシカ科は7属16種に分かれ、ミナミオットセイ属とアシカ属以外は1属1種である(1属1種の属は省略)。その特徴からアシカ亜科の5属8種とオットセイ亜科(オットセイ)の2属8種に大きく分けられるが、いずれも系統に基づくグループではなく、単系統ではない。アシカ属は生息地により3種に分かれるが、これらを単一種 Zalophus californianus (カリフォルニアアシカ、または単にアシカ)の亜種とすることもある。
- 鰭脚類
- セイウチ科
- アザラシ科
- アシカ科 Otariidae (広義のアシカ)
- (アシカ亜科 Otariinae)
- アシカ属 Zalophus (狭義のアシカ)
- カリフォルニアアシカ Zalophus californianus
- ガラパゴスアシカ Zalophus wollebaeki
- ニホンアシカ Zalophus japonicus 絶滅
- オーストラリアアシカ Neophoca cinerea
- ニュージーランドアシカ Phocarctos hookeri
- オタリア Otaria flavescens
- トド Eumetopias jubatus
- (オットセイ亜科 Arctocephalinae)
- キタオットセイ Callorhinus ursinus
- ミナミオットセイ属 Arctocephalus
- アナンキョクオットセイ Arctocephalus tropicalis
- ガラパゴスオットセイ Arctocephalus galapagoensis
- グアダルーペオットセイ Arctocephalus townsendi
- ナンキョクオットセイ Arctocephalus gazella
- ニュージーランドオットセイ Arctocephalus forsteri
- フェルナンデスオットセイ Arctocephalus philippii
- ミナミアフリカオットセイ Arctocephalus pusillus
アシカのキャラクター
脚注
- ^ Wynen, L.P. et al. (2001) Phylogenetic relationships within the eared seals (Otariidae: Carnivora): implications for the historical biogeography of the family. Mol. Phylog. Evol. 21, 270–284
- ^ 柳田國男監修 民俗学研究所編 『綜合日本民俗語彙』第一巻、平凡社、1955年、172頁。
- ^ 多田克己. “カワウソ”. 妖怪新天地 河童と山童について. 妖怪愛好会隠れ里 (村上健司主催). 2008年6月18日閲覧。
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Japanese Journal
- くらべ読みの会 2015年3・4月 アザラシ・アシカ・セイウチ(鰭脚類)の本
- 日本海産カニ類(17)山口県沖から初記録のヒラアシカムリ
- 翻訳 自然界における永久運動の構想 : ヴィエスワフ・コタンスキ著『日本の神々の遺産』意訳(その4)
- コタンスキ ヴィエスワフ,松井 嘉和
- 国際研究論叢 = OIU journal of international studies : 大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部紀要 28(3), 1-8, 2015-03
- NAID 40020425063
Related Links
- アシカとは?goo Wikipedia (ウィキペディア) 。出典:Wikipedia(ウィキペディア)フリー百科事典。
- アシカ(海驢、葦鹿)は、鰭脚類 アシカ科の海生動物である。ただし現状、その範囲は文脈により揺らぎがある。
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