- 英
- delta wave
- 同
- デルタ波
- 関
- ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/02 14:57:58」(JST)
[Wiki ja表示]
デルタ波(デルタは、英: Delta wave)は、脳波計[1] (EEG) によって計測される、周波数が 1 Hz から 4 Hz で高振幅の脳波であり、徐波睡眠 (slow-wave sleep) と関連付けられている。
デルタ波はノンレム睡眠時のステージIV で最も頻繁に検出され、計測される脳波の 50% 以上になる [2] 。
目次
- 1 発達におけるデルタ波
- 2 障害
- 3 関連項目
- 4 参考文献
発達におけるデルタ波
新生児の覚醒時の脳波の分析によると、新生児ではデルタ波の活動が顕著であることが分かっている。また、5歳児でも覚醒時のデルタ波が、まだ現れている[3]。
徐波睡眠中のデルタ波の活動は思春期において減少する。11歳から14歳の被験者において、25% の減少が報告されている [4]。
障害
健康な成人の覚醒時には、デルタ波の活動の大部分は一般的に計測されない。しかし、複数の研究において、陶酔やせん妄状態の成人や、認知症や統合失調症[5]と診断された成人において、デルタ波が増加していることが示されている。
関連項目
- アルファ波
- ベータ波
- ガンマ波
- シータ波
- WPW症候群
参考文献
- ^ Walker, Peter (1999). Chambers dictionary of science and technology. Edinburgh: Chambers. pp. 312. ISBN 0-550-14110-3.
- ^ Gross, Richard E. (1992). Psychology: the science of mind and behaviour. London: Hodder & Stoughton. pp. 112-113. ISBN 034056136x.
- ^ Taylor, Eric; Rutter, Michael (2002). Child and adolescent psychiatry. Oxford: Blackwell Science. pp. 162. ISBN 0-632-05361-5.
- ^ “Brain Wave Changes In Adolescence Signal Reorganization Of The Brain”. ScienceDaily (08-12-2006). 2008年3月24日閲覧。
- ^ Hales, Robert E.; Yudofsky, Stuart C. (2007). The American Psychiatric Publishing Textbook of Neuropsychiatry and Behavioral Neurosciences, Fifth Edition (American Psychiatric Press Textbook of Neuropsychiatry). American Psychiatric Publishing, Inc. ISBN 1-58562-239-7.
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 記憶想起に伴う前頭におけるδ波帯域の振幅増大(ERS)
- 椴木 拓也,佐多 正至,中園 嘉巳 [他],横澤 宏一,高橋 誠,栗城 眞也
- 電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング 110(461), 401-406, 2011-02-28
- … に提示される1から7までのいずれかの数字の順番に該当する矢印の方向を想起し,ボタン押しで回答した.コントロールとして記憶負荷のない同様の課題も行わせた.脳磁界データはボタン押しを基準として自発脳磁界を解析した.その結果,記憶負荷のある場合のみ,前頭部においてボタン押しの約2秒前から低周波自発リズム(1〜4Hz)の振幅増大(ERS)が観察された.本結果から,δ波帯域自発リズムと記憶想起の関連が示唆された. …
- NAID 110008689881
- 高次機能障害・脳波異常を認め,肺癌術後改善を認めた傍腫瘍症候群の1例
- 奥野 圭祐,大原 麻耶,石黒 太郎,佐藤 友英,山崎 智久,融 衆太,前 素直,小林 高義,大野 玲
- 日本内科学会雑誌 100(10), 3041-3043, 2011
- … 症例は,65歳,男性.呂律障害・健忘を伴う意識消失発作を繰り返し,脳波において高振幅δ波・sharp waveを認めた.同時期に胸部X線で認められた肺腫瘍に対し,下葉切除術を施行した.病理診断は大細胞神経内分泌腫瘍(LCNEC)であった.術後,意識消失発作,呂律障害,健忘症状は消失し,脳波異常も改善を認め,LCNECによる傍腫瘍症候群の稀な1例と考えられた. …
- NAID 130003371234
- 早期興奮症候群に対してCARTO mergeを用いたアブレーション治療が有効であったEbstein奇形の1例
- 水上 暁,鈴木 誠,阿部 昌巳,大野 真紀,瀬谷 美瑛,中村 知史,末永 祐哉,岩塚 良太,瀬戸口 雅彦,長堀 亘,大野 正和,松村 昭彦,橋本 裕二
- Shinzo 42(16), 86-91, 2010
- … systemを用いてelectroanatomicalマッピングを行ったところ,三尖弁輪後壁に複数の副伝導路の存在が疑われ,心室ペーシング下の副伝導路電位,および心房早期興奮を指標にアブレーションを行うことによりδ波は消失した.以後,臨床的に認められていた頻拍発作は誘発できず,現在まで再発を認めていない.Ebstein奇形に伴うWPW症候群のカテーテルアブレーションにおいて解剖学的構造の把握と至適通電部位の同定 …
- NAID 130002147302
Related Links
- この特徴に加えて、WPW症候群では、心室が早期に興奮することでデルタ(Δ)波と 呼ばれる特有の波形が心電図のP波の後に現われる。これが脚ブロックとの違いの 部分である。ただし、このデルタ波は、心電図波形を、注意深く観察 ...
- δ波 TOP サイトマップ リンク集 脳波とは γ波 β波 α波 θ波 δ波 δ波の概要 現在脳波のなかでもっとも微弱な周波数と言われており。 睡眠中の脳波といわれます。 周波数は1Hzから4Hzです。 起床時にもδ波が確認できる場合は脳の ...
Related Pictures