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音痴(おんち)とは、音に対して感覚が鈍い人を指す言葉であり、とりわけ歌唱に必要な能力が劣る人を指す言葉である。自覚している場合があるが、感受性(後述)による音痴の場合、他人に指摘されないと分からない場合も見られる。
なお、音楽用語で「音痴」とは「大脳の先天的音楽機能不全(平凡社「音楽大辞典」より)」のことを指す。そのため近年では音楽教育の分野で「調子外れ」という用語が使われることがある。
詳細は「調子外れ」を参照
一概に音痴と言うと、音程の違いを把握できずにずれてしまう、いわゆるメロディ音痴を指すことが多いが、他に
このようなケースも全てひっくるめて音痴と呼ぶようである。いずれにしても、これらの感覚や能力が劣っていると、歌が拙く聞こえてしまうことが多い。また、実際は歌えるのに、自分の歌声や表に出て歌うこと自体が恥ずかしくて声が出ない人らも音痴と自覚したりすることがある。
ここでは、特に断りがない限りは、音程がずれてしまう音痴を主として解説するものとする。
音痴、すなわち音程がしっかり取れないメカニズムは大きく分けて2種類存在する。
しかしながら、多少程度の音のズレならば、そのような人は大抵、音痴とは呼ばれない。音程を寸分の狂いもなく把握することは極めて難しく、カラオケなど素人の遊び程度ならば、多少の音のズレは十分許容範囲と見做されるからである。
音痴は時に、音の認識に限らず特定の能力が劣る人に対しても使う。例えば、東西南北等方角把握能力に対しての方向音痴、運動能力に対しての運動音痴、政治分野では外交音痴[1]、機械操作に対しての機械音痴、味覚に対しての味音痴、などがある。どの言葉も音とは無関係であるが、音痴の「音」の字は残される。
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リンク元 | 「失音楽症」 |
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