出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/26 17:04:38」(JST)
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この項目では、人の意思をこえて幸・不幸を与える力や元から定められている巡り合わせについて説明しています。作品名については「運命 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
運命(うんめい、ラテン語 fatum、英語 fate、destiny)とは、
命運(めいうん)とも。
運命は誰にもわからない。
運命とは、人の意思や想いをこえて人に幸・不幸を与える力を意味する。
宿命(しゅくめい)などとも言う。
運命論では、人の幸福・不幸などは、人の力をこえたところであらかじめ決まっている、と考える。
16世紀のジャン・カルヴァンが説いた予定説では、神の救済にあずかる者や滅ぶ者はあらかじめ定められている、とした。マックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」によると、カルヴァン派の人々は「神によって救われるようにあらかじめ定められた人間というのは、Beruf(=天命、職業)を禁欲的におこない成功する人間のはずである」と考え、自分がまさにその救済されると定められた人間である、ということを証明するために禁欲的に働いた、といい、それが資本主義の発展に役立ったという。
紀元前の中国の殷から周への王朝交代期に生まれたと考えられている受命思想では、天(天帝)がその権能の一部を王や人々に分け与え、人のこの世での役割・使命・職業などを定めている、と考える。これを「天命」と言う。
西洋占星術では一般に、人は生まれた時の惑星の配置などによってその人生で起きることに決まっている面がある、と考える。占星術好きな人などは、将来 結ばれることになる異性は人の想いを越えた力によってあらかじめ決められている、と考えて、そうした異性を「運命の人」などと表現することがある。「運命の赤い糸」とも。
一般に「運命」とほぼ同義語として「宿命」が用いられている。が、ふたつの違いを指摘する人もいる。江原啓之は、「宿命は変えることはできないが、運命は本人次第で変えることが可能だ」と言う。
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