- 英
- fennel、Foeniculi fructus
- 関
- ウイキョウ
WordNet
- any of several aromatic herbs having edible seeds and leaves and stems
- leaves used for seasoning (同)common_fennel
- aromatic bulbous stem base eaten cooked or raw in salads (同)Florence_fennel, finocchio
- fennel seeds are ground and used as a spice or as an ingredient of a spice mixture
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- ウイキョウ(小さな黄色の花が咲き,葉と種は香料に用いる)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/19 12:51:21」(JST)
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フェンネル |
フェンネル
|
分類(APG III) |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 eudicots |
階級なし |
: |
コア真正双子葉類 core eudicots |
階級なし |
: |
キク類 asterids |
階級なし |
: |
キキョウ類 campanulids |
目 |
: |
セリ目 Apiales |
科 |
: |
セリ科 Apiaceae |
属 |
: |
ウイキョウ属 Foeniculum [1][2] |
種 |
: |
ウイキョウ F. vulgare [3] |
|
学名 |
Foeniculum vulgare Mill. (1768) [3][4] |
和名 |
ウイキョウ |
英名 |
Fennel[4] |
フェンネル(英:Fennel、学名:Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属の多年草。和名はウイキョウ(茴香)、または、ショウウイキョウ(小茴香)。仏名はフヌイユ (fenouil)。
目次
- 1 特徴
- 2 利用
- 3 ギャラリー
- 4 関連項目
- 5 脚注
- 6 外部リンク
|
特徴
草丈は1-2m[5]。葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色をしている。花期は、6-8月、枝先に黄色の小花を多数つける。秋には7mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつける。
地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上もっとも古い作物のひとつとされる。
主産地はインド、中国、エジプトなど。日本には平安時代に中国から渡来し、長野県、岩手県、富山県などで多く栽培されている。沖縄料理においては『いーちょーばー(胃腸葉)』と呼ばれ[6]、整腸作用のある島野菜として珍重されていた。魚汁やまーす煮などの魚料理の臭い消しとして用いられ、時に平焼きなどの薬味としても用いられた。
粉砕した果実を水蒸気蒸留して精油を採る。収率はおよそ4-7%とされる。
芳香の主成分はアネトール(t-anethol、C6H4(OCH3)C3H5)。
利用
若い葉および種子(フェンネルシード)は、甘い香りと苦みが特徴で消化促進・消臭に効果があり、香辛料(スパイス)、ハーブとして、食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられている。
食用
西洋では魚料理やピクルスの風味付けに用いられ、インドではカレー料理に、中国では五香粉の原料として用いられる。またパスティス[7]やアクアヴィットなどの酒類・リキュール類の香り付けにも用いられる。
ウイキョウ, 鱗茎, (生)
100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 |
エネルギー |
130 kJ (31 kcal) |
炭水化物 |
7.29 g |
- 食物繊維 |
3.1 g |
脂肪 |
0.20 g |
タンパク質 |
1.24 g |
ビタミンB1 |
0.01 mg (1%) |
ビタミンB2 |
0.032 mg (2%) |
ビタミンB3 |
0.64 mg (4%) |
パントテン酸(ビタミンB5) |
0.232 mg (5%) |
ビタミンB6 |
0.047 mg (4%) |
葉酸(ビタミンB9) |
27 μg (7%) |
ビタミンC |
12 mg (14%) |
カルシウム |
49 mg (5%) |
鉄分 |
0.73 mg (6%) |
マグネシウム |
17 mg (5%) |
マンガン |
0.191 mg (10%) |
リン |
50 mg (7%) |
カリウム |
414 mg (9%) |
亜鉛 |
0.20 mg (2%) |
%はアメリカにおける成人向けの
栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語) |
フェンネルの鱗茎(葉柄基部が肥大したもの)はフィノッキオ (finocchio) とも呼ばれ、野菜としてタマネギなどのようにサラダや煮物、スープなどに用いられる。茎・葉は生食されるが、その他にも佃煮、シチューなど肉料理の香味野菜として使用される。キンサイは炒め物にもよく使われる。
薬用
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果実は、生薬「茴香」で芳香健胃作用がある。漢方方剤の安中散(あんちゅうさん)や、太田胃散(漢方+西洋薬の処方)、口中清涼剤の仁丹などに使われている。
ギャラリー
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香辛料としてのフェンネル(種子のように見える果実)
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関連項目
脚注
- ^ 米倉浩司 『高等植物分類表』 北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2。
- ^ 大場秀章(編著) 『植物分類表』 アボック社、2010年、第2刷。ISBN 978-4-900358-61-4。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Foeniculum vulgare Mill.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ a b Missouri Botanical Garden. “Foeniculum vulgare Mill.”. Tropicos. 2012年8月12日閲覧。
- ^ 本山荻舟 『飲食事典』 平凡社、昭和33年12月25日、p. 48。
- ^ ウイキョウの沖縄方言が「イーチョーバー」なのは正しいが、もともとはヰーチョウバー、もしくはウィーチョウバーであり、「茴香葉(ういきょうば)」の意味であって、「胃腸葉」と解するのは牽強付会の説である。
- ^ a b Societe Ricard. “Ricard favorise la culture du fenouil en Provence”. 2012年8月12日閲覧。 (フランス語)
外部リンク
- ウイキョウ(フェンネル) - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
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ウィキメディア・コモンズには、フェンネルに関連するメディアおよびカテゴリがあります。 |
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ウィキスピーシーズにフェンネルに関する情報があります。 |
ハーブ・香辛料 |
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ハーブ |
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アサ · アンゼリカ · イノンド · イングリッシュラベンダー · エパソーテ · オレガノ · カレーリーフ · クルマバソウ · コショウソウ · コリアンダー (シアントロ) · シシリー · シソ · シソクサ · ジンブー · スイバ · セージ · セイボリー · タイバジリコ · タイホーリーバジル · タイム · タラゴン · チャービル · チャイブ · ドクダミ · ナギナタコウジュ · バジリコ · パセリ · ヒソップ · ピペルアウリツム · ベトナムコリアンダー · ヘンルーダ · ボリビアンコリアンダー · ボルド · マジョラム · ミツバ · ミント · メキシカンコリアンダー (ロングコリアンダー) · ルリジサ · レモンバーム · レモンバーベナ · レモンマートル · ローリエ · レモングラス · ローズマリー · ラベージ
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香辛料 |
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アサフェティダ · アジョワン · アナルダナ · アニス · アムチュール (マンゴーパウダー) · アリゲーターペッパー · アレッポペッパー · イノンド · ウコン · オールスパイス · カイエンペッパー · カシア · ガジュツ · カラシナ · カホクザンショウ · カルダモン · キャラウェイ · クスノキ · クミン · クラチャイ · クローブ · クロガラシ · 黒カルダモン · ケシノミ · コクム · コショウ · ゴマ · コリアンダー · サッサフラス · サフラン · サルサパリラ · 塩 · シトラスピール シナモン · シヌスモーレ · ジュニパーベリー · ショウガ · 小ガランガル · シロガラシ · スペインカンゾウ · セリムグレイン · セロリ · タスマニアペッパー · タマリンド · チャロリー · 陳皮 · 唐辛子 · トウシキミ · トンカ豆 · ナツメグ · ナンキョウソウ · ニオイクロタネソウ · ニンニク · バーベリー · ゴルパー · バニラ · パプリカ · パラダイスグレイン · バンウコン · ヒッチョウカ · ヒハツ · ヒハツモドキ · フェヌグリーク · フェンネル · ブラジリアンペッパー · ブラッククミン · ブラックライム · ホースラディッシュ · マウラブチェリー · マラバスラム · メース · ラドゥニ · リツェアクベバ · ローズ · ワサビ ·
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スパイスミックス |
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Japanese Journal
- 戸田 静男
- 関西医療大学紀要 2, 38-42, 2008
- … 本研究で、最も汎用される芳香性生薬、丁子、桂皮、茴香、莪〓に強い坑酸化性や坑酸化ストレス作用のあることが認められた。 …
- NAID 110006992433
Related Links
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- 茴香 (ういきょう). (「回香」とも書く) フェンネル、 呉の母( ... 芹(せり)科。 ・学名 Foeniculum vulgare Foeniculum : ウイキョウ属 vulgare : 普通の Foeniculum ( フォエニクラム)は、 同じラテン語の 「foenum(乾草)」が 語源といわれる。 学名 F へ ・ 地中海沿岸 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
S・M配合散
組成
有効成分
- タカヂアスターゼ 100mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 400mg
炭酸水素ナトリウム(日局) 300mg
沈降炭酸カルシウム(日局) 200mg
チョウジ(丁子)末(日局) 10mg
ウイキョウ(茴香)末(日局) 20mg
ケイヒ(桂皮)末(日局) 74.5mg
ショウキョウ(生姜)末(日局) 24.5mg
サンショウ(山椒)末(日局) 1mg
オウレン(黄連)末(日局) 50mg
カンゾウ(甘草)末(日局) 118mg
添加物
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれるおそれがある。]
- ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]
- 高カルシウム血症の患者[血中カルシウム濃度が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
- 甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼすおそれがある。]
効能または効果
食欲不振、胃部不快感、胃もたれ、嘔気・嘔吐
- 通常1回量として、下表の用量を1日3回、毎食後に水又は温湯で経口投与する。
なお、疾患、症状により適宜増減する。
年齢 |
1回量 |
成人 |
約1.3g |
7〜14歳 |
成人の1/2量 |
4〜6歳 |
成人の1/3量 |
2〜3歳 |
成人の1/6量 |
慎重投与
- 重篤な消化管潰瘍のある患者[炭酸水素ナトリウムを配合しているため、症状が悪化するおそれがある。]
- 腎不全の患者[排泄障害により副作用があらわれることがある。]
- 心機能障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 肺機能障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- リン酸塩低下のある患者[アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される。]
- 低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者[症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
各成分の作用
タカヂアスターゼ
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
- 制酸作用を有し、過剰の胃酸を中和するので、胃酸過多症や胸やけに用いられる。また胃粘膜の炎症面を保護し、吸着作用も有する2)。
炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム
- 過剰に分泌された胃酸を中和し粘膜が消化されるのを防ぐとともに、中和によってペプシン活性を低下させる3)。
オウレン末(苦味性)、ケイヒ末・ウイキョウ末・チョウジ末(芳香性)、ショウキョウ末・サンショウ末(芳香・辛味性)
- 特有の味や香りによって反射的に唾液、胃液の分泌を盛んにし、胃腸の運動を亢進する4)5)。
カンゾウ末
有効成分に関する理化学的知見
タカヂアスターゼ
性状
- 淡黄色〜黄褐色の粉末で、わずかに特異なにおいと味がある。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
性状
水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。
1gを希塩酸10mLと加熱するとき、大部分溶ける。
炭酸水素ナトリウム
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。
水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
湿った空気中で徐々に分解する。
沈降炭酸カルシウム
性状
水にほとんど溶けないが、二酸化炭素が存在すると溶解性を増す。
エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
希酢酸、希塩酸又は希硝酸に泡立って溶ける。
チョウジ(丁子)末
性状
- 暗褐色を呈し、強い特異なにおいがあり、味は舌をやくようで、後にわずかに舌を麻ひする。
ウイキョウ(茴香)末
性状
- 帯緑淡褐色〜帯緑褐色を呈し、特異なにおい及び味がある。
ケイヒ(桂皮)末
性状
- 赤褐色〜褐色を呈し、特異な芳香があり、味は甘く、辛く、後にやや粘液性で、わずかに収れん性である。
ショウキョウ(生姜)末
性状
- 淡灰褐色〜淡灰黄色を呈し、特異なにおいがあり、味は極めて辛い。
サンショウ(山椒)末
性状
- 暗黄褐色を呈し、強い特異な芳香があり、味は辛く舌を麻ひする。
オウレン(黄連)末
性状
- 黄褐色〜灰黄褐色を呈し、弱いにおいがあり、味は極めて苦く、残留性で、だ液を黄色に染める。
カンゾウ(甘草)末
性状
- 淡黄褐色又は淡黄色〜灰黄色(皮去りカンゾウの粉末)を呈し、弱いにおいがあり、味は甘い。
★リンクテーブル★
[★]
茴香、ウイキョウ
- 関
- Foeniculi fructus
[★]
- 英
- fennel
- 関
- 茴香