- 英
- pain
- 関
- 痛み、疼痛
WordNet
- cause emotional anguish or make miserable; "It pains me to see my children not being taught well in school" (同)anguish, hurt
- a symptom of some physical hurt or disorder; "the patient developed severe pain and distension" (同)hurting
- a bothersome annoying person; "that kid is a terrible pain" (同)pain in the neck, nuisance
- a somatic sensation of acute discomfort; "as the intensity increased the sensation changed from tickle to pain" (同)pain_sensation, painful sensation
- emotional distress; a fundamental feeling that people try to avoid; "the pain of loneliness" (同)painfulness
PrepTutorEJDIC
- 〈C〉〈U〉(肉体のある部分の)『苦痛』,『痛み』 / 〈U〉(精神的な)『苦痛』,心痛 / 《複数形で》骨折り,苦労,努力 / 〈C〉不快感,いやな感じ;うんざりさせるもの,やっかい者 / (肉体的・精神的に)…‘に'苦痛を与える(受動態にできない)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/01 00:52:38」(JST)
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この項目では、主に哲学・倫理学等で扱われる痛み・苦痛の感覚・感情について説明しています。
- 痛覚神経反応(医学的な観点)については「疼痛」をご覧ください。
- 「腐敗」を意味する同音異義語「傷み(いたみ)」については「腐敗」をご覧ください。
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本記事では神学、哲学、文学等々で扱われている痛みあるいは苦痛 (いずれも pain)を扱う。
痛みについては、(医師などばかりでなく)哲学者や神学者などもしばしば論じてきた。近年では、人間の経験(や現象)というものが持つ基本的な性質に関して哲学的な議論を行うときや、クオリアについて論じる時などに、しばしば言及されている。
目次
- 1 痛みの歴史的概観
- 2 痛みの個体性
- 3 痛みとその意味
- 4 痛みと心の理論
- 5 関連項目
- 6 参考文献
- 7 外部リンク
痛みの歴史的概観
18世紀と19世紀において、ジェレミー・ベンサムとマルキ・ド・サドはこの問題について非常に異なった見解をもっていた。ベンサムは痛み・苦痛と快さ・快楽 (pain and pleasure) を客観的な現象とみなし、その原理に基づいて功利主義を定義した。しかし、マルキ・ド・サドは全く異なった見解を提示した。彼は、痛み・苦痛はそれ自体で倫理性を持つとし、痛みの追求と強要は有用であるし快いとさえ言える、とし、それは実に国家の目的、つまり報復的に苦痛を与えたいという欲求を満たすこと、例えば法を用いてそれを行うのだから(彼の時代には、実際、刑罰は苦痛を分配することであった)、と見なしたのである。19世紀ヨーロッパにおいては、ベンサムの見解が普及し、サドの(痛みに満ちた)見解があまりに強く抑えられたので、サドが予見したように、19世紀の見解は耽溺する快楽それ自体となった。ヴィクトリア文化は、しばしばこうした偽善の例として挙げられる。
様々な20世紀の哲学者(例えば、J.J.C. スマート、デイヴィド・ルイス、デイヴィド・アームストロング)は、痛みの持つ意味について語り、また、痛みによって分かる人間の経験の性質というものについても語った。また、痛みは様々な社会哲学的論究の主題でもあった。例えばミシェル・フーコーは、痛みの生物医学的モデルと、苦痛を惹き起こす刑罰の回避というのは、人類というものが概して抱きがちな啓蒙思想の範疇に入る、と見なした。
痛みの個体性
「人は、心の《内的世界》に住することによってのみ、自分自身の意識についての内在的な認識を持つ」などということが、しばしば(まことしやかに)アプリオリな原理として受け入れられている。内的世界と外的世界を決定的に違う、と見なすこうした見方というのは、ルネ・デカルトがデカルト的二元論の原理を定めたことによって人々に広まった。(デカルトのように)自分の意識を中心に据えるとなると、《他者の心》というのが根本的な問題として湧き上がってくる。そしてこの《他者の心》問題についての議論は、しばしば《痛み》を軸に展開したのである。
痛みとその意味
哲学者ニーチェは、その人生で長期にわたる病気と痛みを経験し、痛みの意味というものを、生の意味全般に関わるものとして扱った。彼のよく知られる文章の中には、以下のような、明らかに痛みにまつわるものがある:
- 「君は快楽について是 (yes) と言ったことがあるかね?
- おお我が友よ、ならば君はまた全ての痛みにも是と言った。
- 全てのものは互いに愛の内に結びつき、絡み合っている。」
- 「私を殺さないものは、私をより強くする。」
痛みと心の理論
痛みの経験は様々な哲学者によって様々なタイプの心の哲学の分析のために使用されている。デイヴィド・ルイスは、彼の論文「狂人の苦痛と火星人の苦痛」の中で、彼流の機能主義を裏付けるために様々なタイプの痛みの諸例を挙げている。彼は狂人の苦痛を狂人の中で生じる痛みに対して定義する。その狂人は、我々がふつう「痛み」と呼ぶものが彼を激痛のうちに叫び転げさせる原因とならず、むしろ例えば非常に集中させ数学につよくさせる原因となるといった仕方で、ともかく「配線が食い違って」 ("wires crossed")いる。火星人の苦痛は、彼にとって、我々の痛みと同様の因果的役割を占めているような痛みであるが、その痛みについては非常に異なった生理学的認知機構を持っている(例えば、火星人は、 C 繊維の発火によってではなく、体内の複雑な水圧システムの活性化によって痛みを感じる)。ルイスが主張するには、これらの現象の両方が痛みであり、心についてのどんな一貫した理論においても考慮されねばならないという。
関連項目
- 苦しみ
- 知覚
- 心配、不安
- 残念、後悔
- 神経、脊髄、脳
- 痛覚
- 先天性無痛無汗症
- 神経痛
- 線維筋痛症
- CRPS
- 反射性交感神経性ジストロフィー
- カウザルギー
- 幻肢痛
- 肩手症候群
参考文献
- Grahek, Nikola (2007). Feeling Pain and Being in Pain. The MIT Press. ISBN 978-0-262-07283-0.
外部リンク
- Pain (Stanford Encyclopedia of Philosophy)
- Bibliography?Philosophy of Pain
- Detailed Pain Explanation/Conventional and Alternative Pain Treatments
UpToDate Contents
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- 1. 慢性非癌性疼痛治療の概要overview of the treatment of chronic non cancer pain [show details]
… cause of the pain and the type of chronic pain syndrome. In particular, neuropathic pain should be distinguished from nociceptive pain. For most patients, the initial treatment of neuropathic pain involves …
- 2. 小児における疼痛の評価およびマネージメントevaluation and management of pain in children [show details]
… disease often have acute nociceptive pain (ie, painful crisis) due to vaso-occlusive episodes. Chronic pain – Chronic headaches, abdominal pain, and musculoskeletal pain require a comprehensive assessment; …
- 3. 成人における慢性疼痛の評価evaluation of chronic pain in adults [show details]
… patient chronic pain and to predict responses to medical and surgical pain treatments . Successful pain management in the older adult, as with younger individuals, is predicated on a comprehensive pain assessment …
- 4. 経腟メッシュ手術に使用する合成メッシュ:骨盤内手術後のメッシュの露出と骨盤痛のマネージメントtransvaginal synthetic mesh management of exposure and pain following pelvic surgery [show details]
… of pain onset and clinical scenario impact the treatment options. In our practice, we take the following approaches: Timing of pain onset; Acute onset – Patients who develop acute and severe pain immediately …
- 5. 小児や青年の慢性腹痛:評価のためのアプローチchronic abdominal pain in children and adolescents approach to the evaluation [show details]
… Chronic abdominal pain is common in children and adolescents. The evaluation of the child or adolescent with chronic abdominal pain requires an understanding of the pathogenesis of abdominal pain, the most common …
Japanese Journal
- 保存版 市販薬 危ない飲み方賢い使い方(後編)頭痛薬・鎮痛剤、かぜ薬、睡眠補助薬…
- 痛みの管理 (特集 小児在宅医療のエッセンス : 必要な知識・技術から緩和ケアまで) -- (在宅医療における緩和ケア)
- 企業事例 わが社の人事政策(File.62)芙蓉苑 介護にロボットスーツで腰痛を防止し離職を防ぐ
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ジオン注 無痛化剤付
禁忌
(次の患者又は部位には投与しないこと)
次の患者には投与しないこと
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
- 授乳中の婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
- 透析療法を受けている患者〔使用経験がない.アルミニウムの排泄が極端に遅延するおそれがある.〕
- 嵌頓(かんとん)痔核を伴う患者〔症状を悪化させることがある.〕
- リドカイン等のアミド型局所麻酔剤に対し過敏症の既往歴のある患者〔添付の希釈液はリドカインを含有している.〕
次の部位には投与しないこと
- 直腸下部の粘膜下以外の部位〔壊死等の症状があらわれることがある.〕
効能または効果
- 脱出を伴う内痔核
- 本剤の投与に先立ち,局所麻酔により肛門括約筋を弛緩させる.
用時,ジオン注無痛化剤付1バイアル(10mL)に添付の希釈液10mLを加えて20mLとし,硫酸アルミニウムカリウム水和物として2%溶液に調製する.
通常,成人には,1つの主痔核あたり2%溶液として9〜13mLを分割して粘膜下に投与する.
なお,投与量は患者の病態により適宜増減することとし,1回の治療あたりの総投与量は2%溶液として60mL以内とする.
- 本剤の投与に先立ち,痔核を十分に観察するための前処置として,肛門周囲への局所麻酔を施行し,肛門括約筋を弛緩させること.
- 輸液点滴を行い,静脈路を確保するとともに利尿を図ること.
- 本剤は,硫酸アルミニウムカリウム水和物として4%溶液のまま使用せず,用時,添付の希釈液を用いて,必ず2%溶液に調製後,使用すること.
- 主痔核に投与する際には,以下の標準的投与量を参考に,投与手技に注意しながら投与すること.
標準的投与量
- 痔核上極部の粘膜下層:3mL
痔核中央部の粘膜下層:2〜4mL
痔核中央部の粘膜固有層:1〜2mL
痔核下極部の粘膜下層:3〜4mL
投与手技(四段階注射法)
痔核上極部の粘膜下層への投与
- 痔核上極部の上直腸動脈の拍動部(時として拍動が触れないことがある)に注射針を刺入し,粘膜下層深部に2mLを投与する.その後,針先を手元に引きながら1mLを投与する.
投与後は,粘膜表面がやや白っぽくなる.
痔核中央部の粘膜下層への投与
- 主痔核の中央部に注射針を刺入し,粘膜下層深部に痔核体積に1mLを加えた量を標準として投与する.
痔核中央部の粘膜固有層への投与
- 「2)痔核中央部の粘膜下層への投与」後,針先を少し手元に引いて粘膜固有層へ1〜2mLを投与する.
投与量が適当であれば粘膜の表面がやや隆起する.
痔核下極部の粘膜下層への投与
- 痔核の下極部(歯状線の上0.1〜0.2cmの部位)へ注射針を刺入し,粘膜下層深部に2〜3mL投与する.その後,針先を手元に引きながら1mLを投与する.
- 主痔核の体積が1cm3以下の場合,及び副痔核に投与する場合には,痔核上極部及び痔核下極部への投与は行わないこと.
- 筋層内には投与しないこと.誤って筋層内に刺入した場合には,針先を一度戻し,改めて刺入してから投与すること.
- 膀胱刺激症状に十分注意し,前立腺及び腟壁には投与しないように注意すること.
- 歯状線より下方への投与や,薬液が歯状線下に浸潤することにより,嵌頓痔核や肛門部疼痛があらわれるおそれがあるので注意すること.
- 全ての痔核への投与を行った後,過度の炎症を予防し,効果を十分に得るため,手指で投与部位全体を十分にマッサージし,薬液を分散させること.
慎重投与
- 腎障害のある患者〔アルミニウムの排泄が遅延するおそれがあるので,尿量を十分に確保すること.〕
- 高齢者又は全身状態が不良の患者〔希釈液にリドカインが含まれており,生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下していることがある.〕
- 心刺激伝導障害のある患者〔希釈液に含まれるリドカインが症状を悪化させるおそれがある.〕
- 重症の肝機能障害又は腎機能障害のある患者〔希釈液に含まれるリドカインの中毒症状が発現しやすくなるおそれがある.〕
- 前立腺癌等の放射線治療歴のある患者〔前立腺癌の放射線治療後,本剤の投与により,出血を伴った直腸潰瘍を発現した症例がある.〕
重大な副作用
血圧低下,徐脈(いずれも頻度不明)
- 本剤の投与中あるいは投与後に過度の血圧低下,徐脈があらわれることがあるので,本剤の投与に際しては,常時,血圧及び心拍数を観察し,このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
直腸潰瘍(頻度不明)
- 本剤の投与後に出血,肛門痛等を伴った直腸潰瘍があらわれることがあるので,本剤投与後は定期的に観察を行い,このような症状があらわれた場合には,抗生物質・痔疾用坐剤を投与するなど適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
直腸狭窄(頻度不明)
- 本剤の投与後に直腸狭窄があらわれることがあるので,本剤投与後は定期的に観察を行い,このような症状があらわれた場合には,狭窄部の切開やブジー等の適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
薬効薬理
作用機序
- 本剤を痔核に投与すると,投与局所に壊死を伴う急性炎症が惹起され,その後,組織修復過程である肉芽形成及び線維化を経て,痔核は硬化退縮する.また,急性炎症により投与局所では血管透過性が亢進し,局所血液が濃縮され,血流は停滞・停止する.この血流量減少作用により,痔核の出血症状が早期に改善される.
本剤の炎症惹起作用及び組織硬化作用は硫酸アルミニウムカリウム水和物による.また,タンニン酸は,硫酸アルミニウムカリウム水和物による急性期の白血球浸潤を抑制し,過度の急性炎症反応を制御することにより組織障害を防ぐ.
薬理作用
炎症惹起作用4)
- 本剤及び硫酸アルミニウムカリウム水和物の皮下投与は,血管透過性亢進作用(投与直後,マウス),白血球浸潤促進作用(投与3日後,ラット)及び肉芽形成作用(投与14日後,ラット)を示した.
肉芽形成及び線維化による組織硬化・縮小4)
- 本剤をラットの背部皮下に投与し,投与部位の組織変化を経時的に検討した.その結果,投与後早期に壊死を伴う炎症が発現し,投与7日後頃から,その修復像として類上皮肉芽腫が発現し線維化が認められた.類上皮肉芽腫は投与14日後をピークに増大し,線維化のピークは投与28日後であった.類上皮肉芽腫は線維化の進行とともに投与56日後にかけて縮小した.
血流量減少作用5)
- 本剤をラットの腹部皮下に投与し,投与部位における血流量減少作用を検討した結果,投与部位において投与5分後から皮膚血流量を減少させ,その作用は投与120分後まで持続した.
- 本剤をラット腸間膜表面に灌流すると,血管透過性亢進及び静脈血液のヘマトクリット値上昇を呈するとともに,血流が停止した.
タンニン酸の炎症抑制作用4)
- タンニン酸の配合は,ラット皮下投与部位における硫酸アルミニウムカリウム水和物による白血球浸潤促進作用(投与3日後)を抑制したが,肉芽形成作用(投与14日後)は抑制しなかった.
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Aluminum Potassium Sulfate Hydrate
分子式
分子量
性状
- 無色〜白色の結晶又は粉末で,においはなく,味はやや甘く,強い収れん性がある.
水に溶けやすく,エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない.
水溶液(1→20)は酸性である.
一般名
化学名
性状
- 黄白色〜淡褐色の無晶形の粉末,光沢のある小葉片又は海綿状の塊で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがあり,味は極めて渋い.
水又はエタノール(95)に極めて溶けやすく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- hunger pain
- 関
- 空腹痛
[★]
- 英
- deep pain
- 関
- 痛み