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歩行(ほこう)とは、足(脚)を持つ動物が行う、足による移動のうち、比較的低速のものをいう。急いで移動する場合は走るという。厳密に区別する場合は、すべての足が同時に地面から離れる瞬間を持たない動作を言う。
「足による移動」とは、全体を支える部位で、接地している複数の足の一部(例えば二本の内一本)から荷重を除き、その足を進行方向に移動させて接地してから再び荷重させる動作と、その動作に伴って(同時に又は荷重後に)全体の重心を移動する事を言う。これを繰り返して、足の届く範囲以上の移動が可能となる。重力ないし慣性力の働かない環境下や、それを打ち消すほどの浮力がある環境下では歩けない。
海中においても節足動物は歩行を行う。タコやヒレが変化した魚類にも歩行に類似した動作が見られる。
二本足で歩く際に「足を接地して荷重してから全体の重心を移動する」場合を特に静歩行といい、また「足を進行方向に移動させると同時に全体の重心を移動する」場合を動歩行という。それぞれ静的歩行と動的歩行と呼ばれることもある。
二足歩行ロボットの研究では、ホンダのASIMOでは動歩行のみならず走行まで出来るようになっている。
脚を交互に動かし比較的低速で進行するのが歩行で、急ぐ場合には全ての脚が接地しない動作が混じり、走行となる。なお、脚が突出していないナメクジやカタツムリなどは這うという。
ヒトと近縁の種では類人猿は前足を地面につけて四足歩行するが、その際指を軽く握り込み、地面には指関節の外側をつける。これをナックル・ウォークという。
歩行できない動物もあり、例としては飛行に特化して脚をあまり動かせないトンボやツバメ、ハチドリがある。これらの動物では脚は体の支持に用いられ、移動の際は短い距離でも飛行する。もう少し脚がしっかりした小鳥では、歩くのではなく小さく跳躍して移動する。
樹上生活に特化した中にも、歩行が殆ど苦手な動物がいる。皮膜を発達させたムササビやニホンモモンガ、ヒヨケザル、それに木から木へと跳躍するのが得意な原猿亜目のベローシファカなどは、地上では跳躍して移動する。
地上での跳躍に特化したために歩行できない動物もいる。カエルは、あまり歩かず連続した跳躍で前進する。ヒキガエル科の構成種は逆にあまり跳躍せず、歩行に適した頑丈な四肢を持つ。
直立二足歩行はヒトの進化と密接に関連しているといわれる。
歩行は重病人や一部の障害者を除き問題なく実践できる行為であり、しかも現代人の多くが増えている病気や不健康状態を予防あるいは改善する効果がある。とくに動脈硬化に関連する病気や死亡に対する効果が期待されている[1]。 本邦での研究では、40-79歳の27738人をプロスペクティブに13年間調査したところ、(年齢や病気などで調整しても)1日に1時間以上歩く群は、1日1時間未満しか歩かない群と比べて長生きであった[2]。
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格闘技や武術においては、多くの場合に足運びは重要なものと見なされている。様々な特殊な歩き方、それに対する用語がある。
疾病とともに、症状として独特な歩行がみられることがある。
など。
魚などは、水底にいても、移動の際泳ぐ事が多い。水中で歩行する動物は、一つは貝殻や頑丈な甲羅を持ち体が重いものがあり、アワビやサザエ、イセエビなどはこちらに該当する。
一般の魚は水中を遊泳するために対鰭のうちの胸びれが側面に位置し、歩行はできない。ポリプテルスなどの古代魚には腹面に対鰭を持つものがあり、それらは水底を這うように歩行できる。
不動産業の広告などでは「XX駅まで徒歩○○分」などの、最寄駅からの所要時間を示す宣伝文句がよく見受けられる。
この不動産物件からその最寄駅までの徒歩の所要時間は、不動産公正取引協議会の表示規約により、「徒歩所要時間」として、1分=80mとして計算するように基準が設けられている。なお、1分未満の端数については切り上げる事とされている。
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